おねショタ108式の66『アソビバ』
現実世界と電子世界とが重なりあった未来でのはなし。
主人公は地方の女性情報監察官。
頻繁に発生する情報改竄犯罪の捜査をしていた彼女は、そのなかで一人の少年と出会う。
少年は道路に蝋石で落書きをするような感覚でローカルマップナビゲーターを書き換え、ピンポンダッシュをする感覚で区画全体の来客システムを鳴らし、ドレミの歌を奏でる。
まるで呼吸するように電子世界へ干渉する。並のハッカーではとても手が出せない、深く重要な情報領域を書き換えて。
やがて女性の狙いを知った少年は、現実世界・電子世界双方にわたる逃走劇を開始する。
だが、どこかそれは「追いかけっこ」のようで……。
一方、少年の能力に注目した女性の上司は、本格的に少年を追跡のため、外部委託のマンサーチャーを雇う。
地方分権化の結果、特定の部分では反対に絶対的な権力を持つようになった中央へ「昇る」ために、長年密かに探し続けられていた情報戦争の切り札……「情報化遺伝子保持者」の実例をなんとしても捕まえるべく。
やがて、手段を選ばないマンサーチャーのやり方を目の当たりにした女性情報監察官は、少年を守るために行動をはじめる。
少年と、未来の子供たちを守るために。
資料費(書籍購入、映像鑑賞、旅費)に使います。