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「じょ、冗談きついわ双葉はん。こんないたずらはメっ!やで」 「冗談でこんなことするかよ、香子」 夜。寮の部屋。香子が双葉に押し倒されていた。 香子は両腕を掴まれ、顔の横に押し付けられている。 一瞬、沈黙。 「な、ほな、誰か呼ぶ…ぅっ!」 思い出したように暴れるも、抜け出せず、そう言って声を出そうとした香子の唇が、柔らかいもので覆われた。 ん、んン…… くぐもった声はやがてやみ、香子の瞳はトロンと蕩ける。 舞台少女としてお互い鍛えられている以上、本気で抵抗すれば、抜け出すことく
最初から 前回へ このゲームにおいて、ポイントがすべてだ。 スキルとステータスに区別はなく、ポイントを割り振れば一定の区切りでレベルアップする。 まあ、何をするにもステータスが無ければ始まらないので、ステータスの合計値をキャラのレベルと便宜的に呼ぶことが多いが。 そして難儀なのがスキルである。 スキルに必要なポイントは変動する。基本的な方針として、万能キャラは作りづらいように設計されており、かつその抜け穴は定期的にふさがれる。 今現在、概ね無茶なキャラは出来ないように調
承前 (名前は) 「78式B-6-5-0601-999Aです」 (あー……? それは製造名じゃろ。ペットネームはなかったのか) 「うちの隊は本部直属でしたから」 (ちょっとよくわからんが……まあムメイとしておくか) へんにょり倒れている少女の目前で、黒猫がちょこんと座って会話していた。ネーミングは直感だ。魔女は直感で名付けをする……それはファミリア《使い魔》へのルールなのだが。 どうやら、という但し付きで……確証はないが……先程噛み付いた際、微量ながら”魂”がムメイに流れ
1話 製造された少女 (死体、か) スポイルドシティのはずれ、ジャンクの山の陰にうずくまる白蝋の肌をした少女の前で、黒猫が心中で呟いた。 (我が依代となり、新しい生活を送ろう) セーラー服と砂色のポンチョを羽織った彼女に向けて猫は瞑目し、祈りの念を捧げ、そして、目を見開き少女の手指に牙を立てる。 「痛ッ……」 (あれ?) 油の切れた人形のようにぎこちなく顔を上げて、少女は指先にかぶり付く猫を見た。 (生きておるのか……?) 「え? 喋った?」 少女と目が合い、なう。と猫
前回へ 火星マスドライバーは中級と初級の間とされているダンジョンだ。 メインエネミーは暴走した防衛機械<マシナリー>……と言う設定。 「【踏みしだき】!」 四本脚の小型竜……ドレイクの足元から発生した衝撃派を受け、『マシナリー・ウォーカー』が爆散する。大体のダンジョンがそうであるように、入口付近のエネミーは比較的弱い。今日のメインターゲットは中頃にポップする『マシナリー・リーダー』なので、そこまでは騎乗生物で蹴散らしていく。 ドレイクのスキルなら、その道中の敵も狩りながら
どーも僕です。 逆噴射小説大賞お疲れ様でした。最終的に6本投稿できたので、ここ数年のテイタラクから言えばかなり良いのでは? と自画自賛していくしか無い。 まとめていこう一本目 まずはパルプらしいものをと考え、自分のヘキであるおねショタと絡め、以前から考えてたポストアポカリプスモノ世界に突っ込んだ感じ。 すばやく反応がもらえて嬉しかったな~。てことでやる気が出た。 二本目 メカ、ファンタジー、おっぱい。つまり俺の好きなものを混ぜっこした。 おっぱいもパルプ。 三本目 魔