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キャリアブレイク勉強会に参加しました

2023年3月6日、東京・下北沢の「BONUS TRACK」で開催された「キャリアブレイク勉強会」に参加しました。
共感できる部分、気付きを得る部分、そしてもっと学べるであろう部分、たくさんありました。
イベントレポートを書くのは苦手なので、今の私に響いたことを共有できたらなと思います。
言葉だとありきたりな表現になりがちですが、思いが伝われば幸いです!

イベント参加の経緯

私がキャリアブレイクという言葉を知ったのは、こちらのnote記事「キャリアブレイク日記がきっかけ。
読んだ当時、会社員として働く中でメンタルバランスを崩し、限界を迎えていた自分の状況と照らし合わせて涙が溢れて止まらなくなり、キャリアブレイクという考え方に救われ、休職を決意することができました。

その後も、キャリアブレイク研究所の代表である北野さんのインタビュー記事や発信されている内容を見るたびに、「キャリアブレイクが文化になればいいのに」と思う気持ちが強くなりました。
なかなかイベントに参加させていただく機会もなかったのですが、ついに東京でオフラインのイベント開催!ということで迷わずチケットを購入。
キャリアスクール「SHElikes」のこつぽんさんと一緒にお伺いしました。

キャリアブレイク ≠ 仕事をしていない

キャリアブレイクって何?と聞かれると、おそらく多くの方は「仕事を休んでいる期間」と回答するのではないかと思います。
昨日までの私もそうでした。
でも、本質的な意味はそうではなく「キャリア=経歴・人生全体」「ブレイク=転機」であるということ。
そう考えると、キャリアブレイクは大小を問わず誰しもが経験していて、そんなレアなことでもないんだよな〜としみじみ思いました。
そして、北野さんの「その転機を経ることで必ず人的価値が上がっている」というお考えを聞いて、うなずくしかできませんでした。

文化中毒

初めて耳にする言葉でした。
組織の文化に自身の文化が飲み込まれ機能不全に陥ってしまうことを指し、能力が発揮できず自殺や鬱の原因になる、とのこと。

専門的な言葉で語ることはできませんが、例えるなら「会社が◯◯だから」「あの人が◯◯だから」といったように主語が自分ではない状態。

キャリアブレイクを終えるまでにはどのくらいの時間がかかる?という質問に対し、この文化中毒の状態から抜け出せるまでの時間は人によるので一概には言えない、ということをおっしゃられていて、なるほど〜と思いました。

私のキャリアブレイク期間はもうすぐ半年になりますが、今言えるのは、完全に文化中毒に陥っていたなということ。
職場の人との会話は、いつも会社、方針、規則に対する文句ばかり。
「私は」「私が」という視点では物事を見ることができていませんでした。
少しでも自分の意思を持っていたとしても、「いやでも会社は・・・」という言葉が必ず次に続いていたなと思います。

それが最近になってやっと、「あ、今私は自分の足で立って人生を歩んでいる」という実感を持つことができています。
現に、夫にもそのように言われるくらい(笑)
この3月末で退職し今後はフリーランスで活動する!という決心も、自分の判断に基づいています。

弱者のレッテル

キャリアブレイクをしている人に何かアドバイスしなければ、サポートしてあげなければ。
この発想自体が弱者のレッテルを貼っている、ということを理解できているようでできていなかったなと思います。
何より、自分にそのレッテルを貼っていたな、と。

実際に、新しい道に足を踏み入れてある程度時間が経つまで、周囲の友人に「今休職してて…」と話すことができませんでした。
私の友人は皆「お、いいね!」と言ってくれる温かい人ばかりでしたが、休職の事実に「新しいことを始めようとしている」という話を無意識にプラスして、休職のマイナスポイントを打ち消すように語っていたなと思います。
もちろん無理に話す必要はないのですが、別に「休職している」事実だけでもいいはずなんですよね。

何かしようとするのではなく、「ただ見守ってあげるだけで良い。」
キャリアブレイクが文化になるためには、そのレッテルを「弱者」から「転機を迎えている人」に変えていく必要があるんだな〜と強く思いました。

キャリアブレイクが生むリスク

リスクも8つほど紹介されていたのですが、特に私の印象に残ったもの、というか私が気をつけたいと思ったものを2つ挙げます。

1つ目は「目標の弊害」
キャリアブレイクは、選択肢を広げる期間。
なので、とにかく早く目標を決めようとするのはリスクになる、というもの。

そして2つ目は「焦りが原動力」
このままでいいんだろうか?という焦りによって動かされている状態はリスクになる、というもの。

その人の性格や考え方にもよるとは思いますが、私の場合はこれらをリスクだと知っておくことが大切だな〜と思えました。
「自分は自分」「人は人」!!!

早く答えを出した者が勝ち

悩んでいる時間はもったいない、悩むより行動した方がいい。
世の中、こんな風に思われていることも多いなあと感じています。
でも、私はどちらかというとそうではなく、自分で納得いくまで考え抜いて答えを出したいタイプ。
なので、そんな社会の風潮にちょっと生きづらさを感じることもあります。
でも、北野さんがさらっと「悩めることも幸せだ」とおっしゃっていて、本当に救われました。
これからは、「まだ悩んでるの?」と自分を責めるのではなく、それも楽しめるようになりたいなと思っています。

キャリアブレイクについて思うこと

最後に、私の思いを書いて終わりにします。

義務教育や大学生の期間で自分のやりたいことを見つけその先のキャリアを見据えるって、多くの人にとっては全然時間が足りないんじゃないかと思っています。
実際に私もそうでした。
全然やりたいことなんか見つからないし、周りが大学へ進学するから私も、一般企業に就職するから私も、という感じでキャリアを選んできました。
でも、これってものすごく短い時間で判断を強いられているんですよね。
かと言って「だから仕方ないし、どうしようもない」という発想は「文化中毒」の状態。
では何が変わればいいのかというと、何歳になってももっと自由に転機を選択できる状態が当たり前になればいいんじゃ?と考えています。

今キャリアブレイクしててさ!という会話が日常的に交わされる。
キャリアブレイク制度が企業にあるのが当たり前になる。
以前北野さんがおっしゃっていたことでもありますが、別にキャリアブレイクすることを良しとしているわけではないです。
キャリアブレイクが一つの選択肢として文化になればいいなあ。
そのために、私にもできることをもっと発信していきたいと思います!

最後になりましたが、素敵なイベントを開催してくださった北野さん、山中さん、貴重なお話を聞かせてくださったHarukaさん!
考える機会を与えてくださり、本当にありがとうございました。


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