JBCF肝付ロードレース
レース情報
距離 130km 順位 8位
出走メンバー
畑中勇介、トマ・ルバ、山本元喜、新城雄大
孫崎大樹、白川幸希、宮崎泰史、柚木伸元
レースレポート
Jプロツアー開幕戦。
僕らは1月からシーズンインしているが、国内ではシーズン初戦。
今回は新加入の伸元も含めたレース。
コースがそこまでハードではなく、攻撃しても集団の方が有利な可能性があった。
が、JCLから加入したチームや新しくできたチームが増えたこともあり、"ロードレース"になると予想される。
キナンとしては、その方がカオスになり有利になるので、その動きに合わせて攻めていく。
トルコ終わりで調子のいい、僕と元喜さん、雄大さんの3人を核に誰かが逃げに乗り、前々の展開で勝負することにする。
スタートから、全員で前に位置取り、攻めの動きをしていく。
僕自身、調子も良い感覚通り、全然辛くない。
アタック合戦が速く感じず、自分からも攻めたくなる。
前に集まっているはずが、伸元や白川がおらず、核となる3人とトマさんが主にアタックに反応することになる。
調子が良いので、動けるが、前半からこんなにも動きたくはなかった。
コース的に、最後集団が一つでゴールに迫る可能性も高いので、そうなると、僕がもがく。
その足も残しておかなければいけない。
4周完了前の登りでアタックがかかり、反応する。
良いペースだったので、このままペースをあげれば、中切れができ逃げが生まれると思い、さらに踏み込む。
少し6名ほどで先行する。
が、足がなく回せない選手が多く、ペースが維持できない。
まだ集団が伸びているので、さらにペースを上げて着いてこれるメンバーを絞ろうと踏む。
しかし、この動きは無視され、1人で抜けだすことになるが、そのままスタートラインを通過した結果、中間スプリントを獲得した。
(表彰式に出れずに申し訳ありませんでした。)
1時間ほどアタック合戦が続いたのち、畑中さん含む10名ほどが抜け出す。
この前に動いていた元喜さんと雄大さんは後ろ、僕も直前に抜け出す動きをしていたので、反応できなかった。
キナンとしては、1人だけしか乗せれず、分が悪いが、マトリックス以外は他のチームも同じ状況。
一度ステイする。
状況整理すると、マトリックスが3人入っており、メンバーも良い。
愛三、シマノも勝負できる選手が乗っており、畑中さんからもキツイと情報が入る。
一度、逃げをリセットさせたいが、白川が遅れ、伸元の姿も見えないこと、核となる4人が前半から動いてしまっていたので、今は動けない。
幸いにも、逃げに乗せていないチームがすぐにけん引を始めたので、様子見することにする。
この間にさらに、チームで話し合う。
トマさんから、
「マゴ、調子はどう?」
と、聞かれたので、
「問題ない、良いよ」
と、答える。
雄大さんや元喜さんとも共有し、今の僕らは動けないので、後半再び、僕以外の3人が攻めに転じ、逃げを捉えつつ、逃げを作るか集団にダメージを与え、集団スプリントにさせないようにすることになった。
そこからは集団で走る。
僕は補給を取りつつ、足を休め、最後の勝負に備える。
監督からは、
「キナンで一気に詰め、逃げを潰せ」
と、指示があるが、シマノや愛三の残り具合から、僕らが動いた後の攻撃が怖く、まだ動けない。
現場で話し合い、まだ無理だと判断する。
が、逃げも良いメンバーで差があまり縮まらないので、泰史に入ってもらい、逃げ切りだけはさせない距離を保つ。
集団をけん引するチームが増えるが、思いのほか縮まらない。
前からもこぼれてくる選手が出てくるが縮まらない。
残り、3周。
1分差が縮まらず、そろそろまずい。
畑中さんはさすがで、しっかり前に残ってくれている。
集団をけん引している選手が減り始めたこと、このままじゃ捕まえることは無理なので、キナンが動くことにする。
僕以外の3人(トマ、元喜、雄大)で一気に詰め、最後は僕1人になってしまうが、一度リセットするしかない。
僕も腹をくくり、チームメイトに託す。
一気に4人で前に上がり、けん引開始。
愛三が後ろにはまり、引いてくれそうな雰囲気があったので、僕が声をかけると、1人入ってくれた。
4人で1周で逃げを捉えることができた。
残り2周に入る前の登りで愛三の草場選手が飛び出し、マトリックスの小林選手と2人で先行開始。
そのアタックで一瞬、集団のペースが上がる。
引いてくれたチームメイトが下がっていくなか、僕はしっかりチェックに入る。
ここからは僕の出番。
枚数の残っているシマノや広島の動きに注意しつつ、そういったチームにけん引を任せる。
残り1周。
先行の2人を捉える。
ここからアタック合戦を警戒しないといけないと考えていたところ、
復活していた、トマさんがアタック。
さらに捕まった後のカウンターには元喜さんが反応。
そこからさらに抜け出す。
ここで、攻撃してもらえると、他のチームはそれを潰す動きに追われる。
僕が下手に動かずに済むうえに、危険な逃げが生まれないので、本当にありがたい。
そして、最後の登へ入る。
BSの山本選手がアタック。
そこに、愛三、広島の小野寺選手、シマノが続く。
僕もすぐに反応。
頂上では10名ほどが少し先行する。
下りきりラスト1km。
シマノが2人で前をひく。
僕は番手に収まり、悪くない位置。
先頭は15人ほどに絞られる。
残り500m。
少し下った後の登り返し。
シマノの速度が緩み、少し詰まるタイミングで愛三トレインが飛んでくる。
すぐに抜け出せるようにしていたものの、愛三の後ろを取り合いになるような形で挟まれる。
前輪が前の選手のディレイラーにしっかり当たり、一瞬減速。
その後、踏み直すも登り返しかつ、足もほぼ無いので、かかりが悪い。
なんとか後ろにへばりつくも、捲りにいく足もなく失速。
愛三トレインから放たれた岡本さんだけが伸びていき、他は全員失速。
そのまま、1~2人捲っただけの8位。
チームメイトが託してくれ、不利な展開を振り出しに戻してくれたのに不甲斐ない。
明日は取り返せるように頑張ります。