Tour of Japan(UCI2.1) St.1
レース情報
クリテ 距離 26.8km 順位 12位
T.T 距離 2.6km 順位 49位
出場メンバー
トマ・ルバ、レイモンド・クレダー
ライアン・カバナ、ドリュー・モレ
孫崎大樹、宮崎泰史
レースレポート
午前中に総合成績に影響しない、UCIポイント等も付かない、クリテリウムが行われた。
毎年、総合を狙う選手は後方でゴールするが、スプリンター達は、この後のスプリントステージでどの程度走れるかを見るため、
また、堺の観客の多いレースで華やかな勝利を目指すためにも、ガチで挑む選手が多い。
なので、レイモンドと僕は狙えそうなら狙っていく。
ただ、天気が午後から雨予報となっており、午前中、雨が降らなければの話だ。
予報を裏切り、朝から雨が降っていた。
レイモンドと話すと、
「ちょっと走ってみて、集団の感じや危なくなければ、、、」
と、言った感じ。
ぶっちゃけ僕もそんな感じだ。
少し気温も低かったため、体を暖めたくてローラーをギリギリまで乗った。
なので、一番後ろからスタート。
2周ほどかけて前まで上がる。
やはり、雨ということもあり、集団は無理をする選手がいない。
皆、安全第一に走っている印象。
僕が後ろにいた間に、最初の1周目から逃げができていたみたいだ。
それも、シマノ2名。
集団もシマノがコントロールしており、地元でゴールを狙っているためと思っていた。
僕以外にも、逃げを知らない選手が多く、集団は逃げを容認というより、知らないという感じ。
ラスト3周、JCLの大喜さんが逃げができていると教えてくれ、僕もその時に逃げを認識した。
そのまま、ラスト1周に入り、ゴールを狙って動き出すチームが多い中、レイモンドとトマさんがまとまっている。
そこに合流し、レイモンドと話すとスプリントしてみると言っていた。
この後の連携もあるし、やっておこうと思い、レイモンドと2人で前に上がる。
レイモンドが僕に
「もがけるか?」
と、聞いてきたので、
「いける!」
と、答え、僕にスイッチする。
最終コーナーに向け、位置取りが激しくなるなか、レイモンドが先頭まで引き上げてくれた。
イギリスのセントパイランというチームが後半チームでまとまって上がっていると思っていたが、最後もしっかりトレインを組んでいた。
最終コーナーもセントパイランを先頭に僕は7番手辺りで曲がる。
そこからロケットのように、セントパイランが発射していくのが見え、僕は頭が取れないので、踏むのを辞めた。
案の定、セントパイランは優勝したと思ったのだろう。
声を上げ、ガッツポーズ。
後ろのアシストも手を上げていた。
シマノの2人が逃げきりで、セントパイランが3位で終わった。
チームプレゼンテーションを挟み、午後からは個人T.Tが行われる。ここから、ツアーオブジャパンはスタートとなる。
昨年、トップと10秒差の23位だったので、今年はトップ10を狙っていきたい。
少し雨脚が弱まってきたが、しっかりウェット。
僕はほぼ最終走者なので、前のタイムやコース状況を確認してから走ることができる。
引き続き、気温が少し低めのため、長めにウォーミングアップをする。
クリテリウムでも落車が起きたポイントで、落車した選手がいた模様。
そんな中、3分08秒のトップタイムをアスタナの選手が叩き出す。
晴れていても、表彰台争いができる好タイム。
正直、このタイムに迫れるかは怪しい。
が、2位以降が7秒以上遅く、表彰台のチャンスはあるかなといったところ。
ライアンが3分18秒の好タイムで8位。
それを目標にすることにする。
いよいよ僕の出番。
先に走った選手のタイムを見ていても、皆かなり安全にいっているみたいだ。
僕もクリテリウムの感じから、コーナーの感覚をうまく掴めていないので、無理をしないことにする。
コーナー以外は全力で踏み、無事にゴール。
昨年とパワーデータでは、6wしか変わらないが、コーナーでスピードをかなり落としたからだろう、10秒以上遅くなった。
順位も49位と、目標には程遠い結果になった。
しかし、キナン全員、最重要ミッションの落車なく、クリアできたのでよかった。
明日から、キナンらしく攻めの走りをしていきたい。