New Zealand Cycle Classic(UCI2.2) St.5
レース情報
距離 1時間+3周 順位 7位 総合 40位
メンバー
山本元喜、ライアン・カバナ、新城雄大
ドリュー・モレ、孫崎大樹、宮崎泰史
レースレポート
今日は1.6kmを1時間と3周するクリテリウム。
元喜さん曰く、去年の腹下しで弱体化したプロトンで地獄を見たといっていた。
今年はある意味万全のプロトン、恐ろしい、、、笑
キナンは、ドリューの総合を1つでも上でゴールさせること。
僕のスプリントの2本立て。
ただ、コース特性上、トレインでどうにかできるか怪しいので、雄大さんと2人で基本的にはゴールを狙う。
僕が、位置を下げてしまった時、ドリューが後ろにいた場合は他のメンバーがサポートする。
スタートからずっと前にいないと上がれないようなテクニカルなコースなので、スタートに並ぶのも早い。
少し遅れて並ぶ。
早く並んだつもりでも中盤辺り。
謎に今日は2分ほど早くスタート。
1周パレードやのに、皆前々で激しい、、、
うまく、抜けられるポイントで一気に先頭まで行く。
審判車の後ろに着く。
1周を終え、リアルスタート。
全員スプリントのように加速していく。
僕は今日は絶対逃げない。
ゴール決め打ちだったので、無視する。
ただ、下がりすぎないよう、うまく流れに合わせ10番以内にいるようにする。
今日は風がかなり強く、予報では風速13m/s、、、
実際に台風並みの風だった。
ビルに囲まれた街中なので、ましかと思ったが、全然マシではなく、追い風や向かい風、横風などで集団のどの位置でも辛い。
が、後ろはコーナーの度にインターバルがかかるはずなので、前の方が楽だと堅守する。
一度目のスプリントポイントの前に、かなりペースが上がる。
そのまますごい勢いで逃げが生まれたが、風が強すぎて、無理やり抜け出すと一気に止まる。
「これは、本当にゴール決め打ちで良いな。」
と、判断し、10番手以内から落ちないように心がける。
既に、遅れる選手が出ており、すれ違いのポイントで見かける。
後ろの方が確実にキツイはず。
前の位置をキープし続ける。
30分ほど、ハイペースで続くが、1人抜け出したのをきっかけに、少しペースが落ち着く。
このタイミングで一度20番手ほどに落ちるが、このペースで、この位置でも問題ないことに気づく。
前には雄大さんがしっかり上がってきており、時折ドリューやライアンが見える。
少し、緊張を緩めたので、20番手ほどに下がったが、ここからはあまり落ちなかった。
後ろの選手も疲れてきて、上がれないのだろう。
実際、前で走っているメンバーはほとんど変わらなかった。
また、いつペースが上がるかわからないのと、トラブル回避で上がれる時に無理せず上がる。
少しの間、そんな感じで上がったり、下がったりする。
もうすぐ50分。
この後、数周したら、ラスト3周。
それまでには確実に前にいないと、ペースが上がってからは上がれない。
上がれても、かなり足を使うので、このタイミング。
再び、10番手以内に収まるように位置取る。
さすがに皆わかっているのか、最初より位置取りが激しい。
が、このテクニカルなコースも位置取りも得意な部分。
位置を下げずに粘る。
1時間が経過。
そろそろ3周かな。
と、雄大さんにも声をかけ、ゴールに向けて確認する。
実際、話している余裕もないので、一言二言、声をかけることしかできない。
が、まだ残り3周の合図はない。
集団のペースも上がり、最後に抜け出そうとする選手も増える。
一度、集団が緩んだタイミングで埋もれてしまい、一気に位置を下げる。
「やらかした。」
まだ、3周ではないので焦らずに、できるだけ足を使わずに上がるようにする。
そのタイミングで残り3周の合図。
しかも。総合リーダーのアーロン・ゲート選手の強烈なアタックで集団が引き伸ばされる。
上がれずに、タイミングを伺っていると、元喜さんが現れ、引き上げてくれる。
残り、2周。
元喜さんのおかげで、10番手以内復帰。
絶対、ここからは位置を下げてはならない。
NZナショナルがまとまって先頭に出る。
これはゴールまで引き倒すパターンと察知し、その後ろにはまる。
残り1周。
最初のA角コーナーで挟まれ、3人前に入られてしまう。
ラスト半周。
の、直前のコーナーで後ろで落車発生。
前から、NZナショナル2人。
3人挟んで僕。
後ろは2人ほどしかいない。
良い位置。
「このまま、普通のスプリントでは負けるので、最終コーナー前に前にできって、先行するつもりでスプリントするしかない。」
と、事前に雄大さんと話しており、最後、雄大さんがいれば、引き上げてもらう予定が、後ろにいなさそう。
落車が心配だ。
1人でやるしかないと腹をくくる。
が、バックストレートでかなり強烈にスピードが上がる。
後ろについていても、450w。
すぐコーナーがきて、上がるタイミングがない、、、
「まずい」
と、思っても時すでに遅し。
アーロン・ゲート選手発射。
短い直線でも上がれるはずもなく、そこでも500w。
その後、最終コーナーからの立ち上がりも足に来ており、加速がイマイチ。
最後のあがきで、並びに行くも、周りも伸びていく。
むしろ、僕の後ろにはまっていた選手に差されて6~7位。
単純に力負けでした。
仮に、アーロン・ゲート選手の番手にはまっていても、強烈な引きに、ついていくことしかできず、良くて2位。
他の選手もチームも上がることができなかったし、ほぼ最後の1kmからの順番でゴールが決まったことを考えると、NZナショナルみたいに、チームで強烈に引き上げるか、アーロン・ゲート選手の番手に収まることしかできなかったと思う。
やはり、ド平坦で風が強いレースでは、絶対的パワーが必要だ。
その差を埋めることができる、第2、第4ステージのチャンスが悔やまれる。
が、最後に無事にもがけてゴールできたことは良かった。
今シーズンに繋がるレースができたと思う。
結果、ドリューは総合9位。
チームとしてはUCIポイントを獲得できたが、満足のいく結果には繋がらなかった。
5日間、ご心配をおかけしながらも、たくさんの応援ありがとうございました。