Tour of Japan(UCI2.2) St.7
レース情報
距離 107km 順位 55位 総合 26位
出場メンバー
レイモンド・クレダー
ライアン・カバナ、ドリュー・モレ
孫崎大樹、宮崎泰史
レースレポート
今日は全員攻める。
ドリューも総合7位だが、逃げやボーナスタイムでジャンプアップが十分に狙える。
なので、ドリューも逃げや中間スプリントでのボーナスタイム獲得を目指す。
僕個人としては、京都以来のチャンスステージ。
ぶっちゃけ、1月からの連戦で、ターキー、熊野からのTOJで疲労もすごい。
だが、ターキーで土台の底上げができたのか、疲れていても踏める。
富士山でも、それなりの順位だったので、自信もある。
気合いを入れて朝を迎えた。
最終日前でもあり、総合も上位以外は特に大きな変動が起きなさそう。
どのチームも逃げを狙うだろう。
長い時間、アタック合戦がかかると予想される。
予想通り、リアルスタートからアタック合戦が始まる。
ライアン、泰史、ドリューも前で対応していく。
僕も対応していたが、予想通りアタック合戦が長引きそうなので、数を打つのではなく、しっかり狙いを定めていくことにした。
1回目のSPとKOMポイントを終えても、逃げが決まらない。
時々、決まりそうになるが、追走が出て捕まるを繰り返す。
さすがに集団にも疲労が見え始めた。
2回目のSPで集団が伸びた後、いい勢いで集団が止まる。
「ここだ!」
と、僕からアタックを仕掛ける。
何人か連れて行きたかったので、キレのあるものではなく、やさしめのアタック。
狙い通り、5人が着いてきて、6人の逃げができる。
シマノ2人、愛三1人、マトリックス1人、ルージャイ1人と僕。
このルージャイがドリューと総合同タイムの選手だった。
まずい選手が乗ってきてしまった。
僕としては、ひとまずステージを狙うために逃げつつ、中間スプリントではボーナスタイムを潰しておかないといけないと考えた。
タイム差が開きすぎる場合は、ルージャイを引き戻さないといけないなとも、考えた。
タイム差が40秒以上付いて、僕らが逃げきると、ルージャイが総合2位まで上がる。
普通に考えたら、総合2.3位辺りのチームが確実に僕らの逃げを捕まえるだろう。
なので、ローテーションを飛ばすことなく、最低限守って走った。
逃げの6人は協調して、坦々と踏み続ける。
最大1分30秒ほどのアドバンテージを得ていた。
中間スプリントが迫り、ルージャイが皆に1位通過をくれと言っていたが、捕まって同タイムゴールになった際、ドリューとのタイム差をできるだけ抑えたいので、僕は無視して頭を取っておいた。
しかし、他のメンバーは取る必要はないため、譲ったこともあり、2位通過されてしまった。
この時点でドリューと順位が入れ替わる。
残り3周辺りから、集団が猛追を開始し、みるみるタイム差が詰まる。
これは捕まるのも時間の問題。
僕としては捕まって、シャッフルからのライアンやドリューの飛び出しがおいしいかなと思っていた。
20秒差まで迫られ、後ろが見える状態。
集団から、アスタナがアタック。
そこに日本ナショナルが着いてきた。
ルージャイが着いていこうとしたので、慌てて僕も踏み直し着いていく。
が、思ったより脚にキテおり、少しいったアップダウン区間で千切られてしまった。
ゴール後に展開や総合順位のことなど、色々考え直した。
ローテーションに入らず、ずっとツキイチでもよかった。
ルージャイが入った時点で、逃げきりはないのだから、引く意味はない。
それでも逃げきる可能性が出てきた場合に引いてもよかった(勝つため)。
さらに、そこで脚を温存しておけば、カウンターアタックに着いていけた可能性が高い。
結局、カウンターで飛び出したアスタナと日本ナショナル、それに着いていったルージャイの3人が5秒差で逃げきった。
また、ゴール前に落車が起き、そこにドリューが巻き込まれてしまい、転けてはいないが足止めをくらってしまった。
そのせいで30秒のアドバンテージを取られてしまい、総合を9位に落としてしまった。
今日は頂上ゴールに認定されていたみたいで、ラスト3kmの救済処置がないみたいだ。
(頂上ゴール認定なのに、ボーナスタイムとスプリントポイントが付く謎ルール)
チームとして、最初から攻めて動けていた。
僕もせっかく掴んだチャンスを有利な展開だったのにも関わらず、自ら手放してしまった。
明日、最後のステージが残っているので、最後のチャンスにかけていきたい。