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AACA第10戦
レース情報
距離 100km 順位 3位 年間リーダー獲得!
出走メンバー
トマ・ルバ、山本元喜、孫崎大樹
宮崎泰史、津田悠義
レースレポート
12月にして暖かい気温と最高の天気で最終戦が開催された。
前回の優勝で年間リーダーを獲得していたので、リーダージャージを着用してスタート。
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今日はレース前から元喜さんのお邪魔虫宣言があったので、少し警戒していく。
また、総合争いが熱く、上位全員に逆転のチャンスがあるという状況。
元喜さんだけに構っていられない。
総合を守るためのガチガチのレースをしてもつまらないのと、僕たちがAACAに出ている意味もないので、攻めの走りを目指す。
ということで、リアルスタート後、様子を伺いながらアタックをしていく。
僕が動いた後、必ずと言っていいほど元喜さんが動く。
そして、総合上位の誰かが入っていると本気で決めようと踏んでいる。
このやろう、、、。笑
リーダージャージを着ているせいか、僕の動きへのチェックが厳しい気がする、、、
もっと、僕を出し抜く動きがあると思っていたが、ない。
僕としてはやりやすいし、極論、関係のない逃げを行かせて、レースを終わらすこともできる。
そうすれば年間リーダーは確定だ。
だが、そんなつまらないことはしない。
攻めの走りをすると言っていたので、攻めて勝つ。
が、僕が逃げに乗ろうものなら、潰される。
そもそも、集団も元気で逃げが決まらないため、一度休む。
むしろ、行かせても問題ない逃げを作り、ある程度集団を疲弊させたタイミングで追走にでた方が良いと判断する。
なかなか逃げが決まらないまま、半分ほどを消化する。
だいぶ動ける人間が減ってきて、前にいる顔ぶれが一緒になってきた頃に最初の周回賞へ。
川崎選手や高木選手なども前に上がっており、ここで僕も狙ってもがきあうことで、2人にダメージを負わせることができればいいなと思い、上がっていく。
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タイミングよく、狙えそうだったので、本気で狙いに行く。
最終コーナーを先頭で抜け、立ち上がりは8割、並びに来られるタイミングでもう一段階踏みこむ多段階スプリントをする。
これで、並べたと思いきや、加速することにより相手の心を折りに行く戦略だ。
案の定、コーナー立ち上がりすぐに捲りにきたのに合わせて、踏み込む。
ちらっと見たら、津田だった。
より負けられない。
作戦通り、心を折れたかはわからないが、勝って周回賞獲得。
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だが、津田のせいでしっかりもがかされた、、、
一息つきたいタイミングで元喜さんアタック。
「こいつら、連動しとんのか?」
って、具合に攻撃される。
元喜さんの動きについていった数名が逃げを形成する。
メンバーを確認し、問題ないので逃げを行かせたいので、集団を抑えるような動きをする。
スプリントの後に休みたかったので、ちょうど良い。
何名かこぼれてきたが、逃げが確定する。
集団はちょくちょくアタックがあったものの、落ち着いて、全員で回すような形でペースを刻む。
僕も最初は回して追走の意志を見せるが、抜け出して前に合流を狙っているので、潜み始める。
微妙にローテーションも綺麗に回らず、ちょくちょく抜け出そうとする動きがある。
僕としては集団が疲れてくれるので、しめしめと言ったところ、、、。
残り9周の終わり頃、集団のアタック合戦の緩みの隙を突き、アタック。
かなり勢いよく、さらにマークされないように、集団を一気にパスするように仕掛ける。
数名ついてきたが気にせず、一気に追う。
こういった場面では、一気に前に追いつかないと集団を引き連れてしまい、元通りになってしまうので、踏む。
ついてきた数名も回ってくれるが、キツそうでペースが上がらない。
ここは一気に追いつかないといけないので、僕が長めに強く引く。
前は元喜さんと山本選手の2人になっており、合流に成功する。
僕含め5名が集団を引き離し、合流に成功。
7名だが、1人パンクで遅れ、6人で回していく。
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集団はすでに疲れもあり、追走の動きが悪そう。
結果、一気に50秒ほどまで差が開く。
前もキツそうなメンバーもいるが、綺麗に回していく。
ただ、僕もかなりキツい。笑
オフ明けと前半の動きのダメージがある、、、
だが、この逃げを決めれば総合も確定する。
やるしかない。
坦々と早いペースを刻み、残り6周。
逃げも1人減り、6人に。
だいぶ疲れが見え始め、元喜さん、僕が長めに引く。
いじめられた腹いせに、僕は少しさぼる。笑
残り4周。
メイン集団も活性化されアタック合戦が開始、タイム差が詰まったり広がったりしている。
逃げ集団もかなりギリギリになってきた。
ここで、もう一度踏み直し、集団にトドメを刺したいが、少しペースを上げると回せなくなってしまう。
ラスト1周。
柚木選手と1名遅れ、4人になる。
元喜さんが攻撃所を探っているが、僕としては逃げ切らないといけないので引くしかない、、、
めんどくさい、、、笑
とりあえず逃げ切りは確定しそうだが、けん制を入れすぎたりすると怪しいので、けん制を入れすぎないように踏む。
僕が少しでも長く引こうものなら、交代のタイミングで元喜さんの攻撃。
「こいつ、、、怒」
他の2人が反応してくれるので、うまく合流する。
これの繰り返しがラスト3㎞くらいまで続く。
再び元喜さんのアタック。
また3人で追えばいいやと思ったが、元喜さんも強く、僕ら3人も足がない。
単独先行を許してしまう。
その後、山本選手もアタックし元喜さんに合流。
2対2の構図に。
もう足がなく、なかなか引けない。
ワンパンチは出せるが、それで追いついた矢先に元喜さんの攻撃が待っている。。。
じわっと追いついて、スプリントにしたい。
が、そのまま追いつけず2人に逃げ切られ、3位でゴール。
しっかり、元喜さんにかき回され、優勝もさらわれてしまった。
が、しっかりと攻めの走りができ、年間リーダーも取れた。
元喜さんだけでなく、実質集団も敵の中、うまく立ち回れたと思う。
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また、前回も今回も逃げの展開になった。
その中でも学生が乗ってくれ、さぼらず、しっかり勝負してくれた。
勝てなくて、失敗したと思ったかもしれないが、あの強度と展開で逃げに乗り勝負したことは自信を持って欲しい。
さらに、今後の競技人生においても必ず糧になるので、今後もAACAではそういった走りで盛り上げてほしい。