Tour of Japan(UCI2.2) St.4
レース情報
距離 137.7km 順位 24位 総合 23位
出場メンバー
レイモンド・クレダー
ライアン・カバナ、ドリュー・モレ
孫崎大樹、宮崎泰史
レースレポート
今日はレイモンドのスプリント1本。
総合リーダーがJCLで、スプリントを狙うであろうチームが多いこと。
また、コースが集団有利なので、逃げが捕まりやすいので、スプリントにフォーカスする。
大人数の逃げは僕か泰史が乗っていく。
パレード走行の際、この日の各チームの狙いを情報収集する。
マトリックスはスプリンターが負傷しているため、リカバリーに努めたいそう。
広島も、スプリントというより、リカバリーにしたいそう、シマノはただあきの山岳賞狙いの逃げ。
後は、海外勢がどう動くかといったところ。
事前に愛三はホームステージでもあるので、最初からJCLとコントロールすることは聞いていた。
集団の雰囲気やこれらの情報から、いつも通りの山岳狙いの逃げができ、最後には捕まえて、バンチスプリントになるかなと思われる。
リアルスタート直後、なかなか逃げが決まらない。
2~3人抜け出し、蓋をし決まるかなと思ったところで、謎の追走がかかる。
JCLや愛三が抑えたがっているのは目に見えているのに、謎のアタックが多い。
たまに、大人数が抜け出すようなこともあったので、前で対応していく。
逃げが決まらないまま、最初の中間スプリントへ。
ポイント賞争いの選手がもがいていく。
そのカウンターで、山岳賞リーダーただあき含む2名の逃げができる。
ちょくちょく追走がかかるが、JCLが潰し、最後に日本ナショナルが追走をかけ2人が前に追いつく。
JCL、ナショナルが蓋をする形でやっと落ち着く。
キナンは総合上位なのと、最悪1人出してコントロールを手伝う予定なので、JCLの番手に位置取る。
JCL、愛三の選手2人でコントロールを開始。
2分差で推移する。
なかなか縮まらないまま、残り半分。
1度チームカーに下がり、作戦会議をしにいく。
キナンとしては、とりあえずJCLに働いてもらう。
スプリントを狙うが、僕たちが足を使ってまとめる必要はない。
基本的には僕らよりも引くべきチームはあるので、そのチームの動きを見ていくことにする。
残り2周。
変わらず2分差。
そろそろ縮めていかないとまずい。
最初から回していた2人がキツくなってきたので、ヘルプで泰史にローテに入ってもらう。
そろそろステージ狙いのチームが動かないとまずいはずだが、どのチームも出てこない。
最初からコントロールに加わっていた、愛三の選手が離脱する。
結果、泰史とJCLの石橋さん2人のみに。
愛三も、コントロールすると言っていたのに、代わりの選手が出てこない。
愛三に声をかけにいくが、微妙な返答。
引くべきだとは思うが、、、
残り1周半。
僕らが人数を増やして引く義理はない。
引き損をくらう可能性が高いからだ。
JCLが総合リーダーを守るため、ひとまず2人追加して、泰史含む4人でコントロール開始。
残り1周。
半周で1分縮め、先頭とは1分差。
直線では前が見える距離に。
先頭から、シマノのただあきが降ってきた。
ここで、総合リーダーがローテーションのペースを落とせと指示を出す。
JCLとしては、総合が守れることが確定したので、無理に力を使って追う必要はない。
さらに、トレンガヌの選手が降ってきたので、先頭は2人。
差は追撃を緩めたこともあり、1分25秒。
いまだに、愛三は選手を出さない。
他の総合を失い、ステージを狙うべきチームも一向に動かない。
JCLもキナンも力を使って、追いつき、彼らのアシストになるような動きは意味がわからないので、これ以上力を使ってプッシュする必要はない。
ちょくちょく、スプリント狙いのためか、前に出てくるチームがいるが、引く気配は一切ない。
「まだ、逃げがあることをわかっていないのか?」
さらに、シマノにも声をかけにいく。
前から降ってきて、もがける選手がいるので、スプリントを狙うはず。
「引かなくていいのか?
まだ、逃げはあるし、JCLは捕まえる気ない
よ?」
と、
しかし、シマノも返事がない。
1分45秒差辺りに広がった所で、最後の登りに突入。
ペースを上げていくチームが出てくるが、引ききるわけでもなく、頂上付近で失速。
この集団の頭を取れば3位なので、レイモンドのサポートに行く。
登りきり、下り区間で前に上がっていく。
日本ナショナルが5人で先頭を固めている。
その番手辺りに収まりにいく。
コーナーでレイモンドと離れてしまう。
もう一度、最終コーナーを過ぎ、ラスト1kmで引き上げれるように、レイモンドを探して、彼の元に戻る。
最終コーナーでは、レイモンドの後ろに戻ることができた。
ラスト500m。
ここらで一気に前に連れて行こうと、左にへばりついている集団から踏もうとしたら、右側に移動。
この煽りで、動けず。
が、ちょうど、左側から上がっていく選手にレイモンドが着けたみたいだ。
最後の押し上げができず、レイモンドは集団5番手でゴール。
結局30秒差で2人が逃げきり。
集団の頭を取った日本ナショナルと、アシスト勢が手を上げていた所を見ると、レースが見えていなかったのかな。
すでに総合を狙うのは厳しいチームも多いはずなのに、消極的な走りが目立った。
結果、逃げきりに繋がったと思われる。
僕らが引けばよかったかもしれないが、完全スプリンターチームではないので、アシストを減らして、他のスプリンターチームにタダ乗りでスプリントされるのも癪だ。
なんとも、すっきりしないレースになってしまった。
明日は休めているチームも多いので、荒れることが想定される。
切り替えて、集中して挑みたい。