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Tour de 熊野(UCI2.2) St.1
レース情報
距離 126.7km 順位 68位
出走メンバー
トマ・ルバ、山本元喜、ライアン・カバナ
新城雄大、ドリュー・モレ、孫崎大樹
レースレポート
いよいよ我々の最大目標である、ツールド熊野が開催される。
キナンレーシングチームが今年で10周年。
節目の今年こそ、悲願の総合優勝を果たしたいところ。
第1ステージの今日は、初めてのコースだ。
さらに、所々道が狭くなり、集団が無難に走りきれると思われない。
色んな展開が予想でき、難しい。
キナンとしては、調子の良いライアンを中心に作戦を立てていく。
総合も意識していくが、ぶっちゃけ、第1ステージが終わってみないと難しいといったところ。
なので、ドリュー、ライアンをタイム差が失わないようにメイン集団で、ゴールさせることを第1目標にする。
スタートしてすぐに、細かなアップダウンが始まり、12km地点ではKOMを迎える。
そのため、今日はスタート前からアップを始める。
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セレモニーに合わせ、スタートラインに並ぶ。
ホームチームということで、先頭に並んだ。
ライアンは先日のオセアニア選手権を勝ったため、今回から大陸チャンピオンジャージの御披露目だ。
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パレードがあるものの、すぐに1.4km地点からリアルスタート。
スタート直後はどこも様子見といった緩やかなスタート。
いきなり登りがあったのもあり、あまり激しいアタック合戦にならない。
登りきる辺りからアタックが始まる。
僕もチェックの動きをして行く。
ここで、心臓に違和感を感じる。
心拍が一気に上がり、全然落ちない。
上がったMAXの数値も異常な数値。
苦しみながら、なんとか耐える。
1回目の登りも一番後ろでクリアし、なんとか集団に復帰。
ひとまず、回復に努める。
が、コースが中々休めない。
アタック合戦もずっと続いており、集団も常にインターバルがかかる。
それでも、いつもは休める所を探しだし、回復できるのだが、今日は全くダメ。
常に苦しい。
が、キツそうな選手も多いので、皆苦しんでいると信じ、耐え続ける。
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少し回復してきたところで、前に上がり、チームの位置取りや、アタック合戦のケアに動こうとするも、空回っている感じ。
脚がないため、思っている動きもできない。
余裕もないため、思考も鈍る。
そんなこんなで、2回目の登り。
ここも当然苦しい。
1回目よりは前の方で入れたので、クリアは簡単だが、位置を簡単に下げてしまう。
下り切った後も、無駄足を使うことになる。
下りきり、再びアタック合戦に少し参加。
動きが悪いとわかりつつも、他のメンバーが少しでも休めるなら動くべきと判断し、逃げに乗るというより、繋げるのを意識して動く。
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少し動くと、かなり疲れる。
いつもなら、これくらいは軽く捌ける。
それでも、なんとか耐えて、何かあった時にサポートできるように耐え続ける。
3回目の登り。
確実にペースが上がるため、前の位置を取りにいく。
本当は、ライアンやドリューを引き連れて上がるべきだが、余裕がないので探せないし、合わせにいけない。
なので、先頭付近に上がり、皆が上がってこれる場所を作ることにした。
すぐにトマさんとドリューが上がってきたので、入れて、キナンの位置を作った。
少しすると、雄大さんがライアンを連れて上がってきたので、ひとまず、エース2人が良い位置にいることが確認できた。
なんとか、隊列のケツに着いて、登りに入る。
マトリックスが先頭でペースを上げ、最後のふるい落としに動いている。
かなり苦しくなってくる。
あきらか、脚の動きが悪い。
なにもしてないので、着いていき、この後のアタック合戦を潰すくらいはしないとと思うも、中切れもあり、千切りれてしまう。
見えていたし、詰めれる距離だが、今日は踏めなかった。
そのままグルペットに入り、ゴールした。
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先頭では、ドリューが6位。
ライアン11位、雄大さんが13位。
トマさんも前でゴールしている。
1回目と2回目のスプリントポイントで、ライアン、ドリューがそれぞれボーナスタイムを獲得しており、総合が5位と7位。
エースの2人がしっかり役目を果たしたので、明日はしっかりサポートできるように回復させたい。