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Tour of Turkiye(2.Pro) St.2
レース情報
距離 190.6km 順位 123位 総合 117位
出場メンバー
トマ・ルバ、レイモンド・クレダー、山本元喜
ライアン・カバナ、新城雄大、ドリュー・モレ
孫崎大樹
レースレポート
今日は今大会最長距離の196km。
残り40kmほどから2級山岳があり、それを越えて下るとゴールというレイアウト。
昨年もほぼ同じコースで、スプリンター達がこの登りを越えているみたいだ。
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キナンとしては、引き続き逃げを狙いたいが、スタートしてすぐに2回登りがある。
山岳賞には設定されていないが、中々パンチがある登り。
ツールドアンタリヤの際、この同じ登りで一度集団が割れているので、警戒が必要そう。
なので、前半から積極的に逃げを狙うというより、確実に今日は完走を狙いつつ、最初の登りを越えてから、様子を見ていく。
僕とレイモンドは山岳が越えられるように動き、越えられたらスプリントを狙っていきたい。
まずは第2ステージへの移動からレース開始。
警察が25チーム全ての車両をまとめて移動させようとするも、アンタリヤの街中を通過するため、一般車両が混じったりとカオス。
まずは、車酔いを起こさない事が勝負。
若干酔いそうになりつつも、無事?に到着した。
スタート地点がアンタリヤの第2ステージと同じ所。
懐かしさを感じつつ、出走サインをする。
今日もチャンスがあれば逃げに乗るため、少し前の方に並びスタート。
落ち着いたニュートラル走行を挟み、アンタリヤと同じ登りに向かいリアルスタート。
やはり、逃げたいコンチネンタルチームが多く、めちゃくちゃアタックを打ちまくっている。
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「これが決まらずに、この勢いであの登りに入ると、こいつら死ぬぞ、、、」
と、思いながら僕は様子を伺う。
すんなり決まらなさそうなので、僕はアタックに反応しないことにした。
が、なんか行きそうな逃げができそうだったので、流れに乗るようにしながら、前にジョイン。
すぐに捕まり、若干キツかったため、動いてしまったことを少し後悔。
そして、警戒していた登りがやってくる。
逃げが決まっていないため、ここで逃げを決めようと踏む選手がいるため、速い。
予想していたので、前の方で粘る。
最近、登りが踏めてきているのと、トルコの緩い斜度で永遠踏まされるような登りは得意なので、意外と耐えれる。
案の定、頂上では先頭40人、次も40人、その次も、、、という形で割れていた。
力で6人ほどが先行しているが、逃げにならなさそうな感じ。
少し登り返しを挟み、テクニカルな下りへ。
道も細く、危険なので、そのまま前方を維持したまま下る。
キナンメンバーは全員がほぼ前方でクリアした。
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少しすると、次は4級山岳に入る。
登りに入る前の区間で逃げができていたため、かなり遅いペースで登る。
皆補給を摂ったりしながら、リラックスしてクリアする。
頂上手前で、全員からボトルのリクエストを聞き、下りで下がりつつ補給をもらいにいった。
ここからはゴール前60kmから始まる2級山岳まで海岸線を平坦かつアップダウンを消化していく。
リーダーチームやプロチーム連合がコントロールしているため、非常に安定しており、ひたすら補給に気をつけて走った。
距離も長く、ステージレースのため、あえて多めぐらいの勢いで水分や食べ物を摂る。
そして、2級山岳に向けて、有力チームによるペースアップがあるのを警戒し、チームで前方に上がっていく。
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僕が先頭でWTチームに並んで登っていく。
が、思いの外ペースが上がらなさそう。
トマさんが
「たぶん、ペースが上がらないし、集団に戻ろう」
と、言われたので、埋もれるようにしながら下がっていく。
下がりすぎず、ほどよい所で登っていく。
少しずつ、じわじわペースが上がる。
後ろではポロポロとこぼれ始めているみたいだ。
カヴェンディッシュも、遅れ始め、アスタナ親衛隊もカヴェンディッシュから離れ、前に上がっていった。笑
僕はヤコブセンとウェルスフォードをマークしながら登る。
2人とも親衛隊が2~3人着いている。
この辺りとクリアすれば、集団復帰の可能性が高い。
緩い斜度で集団の中だと踏めている。
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が、かなりワットが出始めており、苦しくなってくる。
レイモンドが少し遅れ、ヤコブセンもキツそうだが、まだ着いている。
僕もキツいが絶妙に生殺しのような感じでつける。
すると、前で1人ハスって転けた選手がおり、中切れ発生。
ちょうど、後ろらへんで金魚のふんのようにへばり着いていた選手達の所で起きたので、皆諦めたように離れ出す。
僕は出しきれば着いていけそうな感じはしたが、ヤコブセンと親衛隊がいたこと、10~15人ほどのパックだったことを加味して、無理をしないことにする。
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頂上手前で、前から雄大さん含む10名ほどをキャッチし、さらに人数を増やしたことで追いつくかなと思うが、前と一気に差が開いていく。
最初はDSMもヤコブセンのためにひいていたが、諦めたようで、この集団がメインのグルペットになった。
ウェルスフォードが前でクリアしたため、BORAが鬼のように引いていたみたいだ。
僕らのグルペットには、昨日のトップ3、その他スプリンターがいたので、BORAからすればチャンスだったので、そうなることは必須。
その後、僕らの集団にカヴェンディッシュグループも合流し、60名ぐらいの大所帯となり、ゴールした。
このグループに雄大さん、レイモンド、ライアンがおり、先頭集団でトマさん、ドリュー、元喜さんがゴールした。
先頭では、ウェルスフォードのためにBORAが動いていたみたいだが、ウェルスフォードもキツかったみたいで何回も千切れては戻りを繰り返し、結果ダメだったみたいだ。
今日も無事、全員ゴールできた。
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明日からも引き続きチャンスを伺いたい。