Tour of Mersin(UCI2.2) St.4
レース情報
国 トルコ🇹🇷
距離 120km 順位 27位 総合 55位
メンバー
畑中勇介、トマ・ルバ、レイモンド・クレダー 山本元喜、新城雄大、孫崎大樹
レースレポート
今日は4kmニュートラルの後、12kmのド平坦周回コースを10周する。
キナンは、トマの7位を守るというよりは、レイモンドのスプリント一本。
集団スプリントを狙っていく。
一応、総合8~12位辺りの選手が逃げに乗り、2~3分着けてゴールされると逆転されるので、そこだけチェックする。
また、5人以上の逃げを作らないように、繋げる動きをしていく。
リアルスタート直後から、アタック合戦開始。ド平坦と流れるコースのため、簡単に繋げることはできる。
何度か2~3人の逃げができそうにはなるが、リーダーチームがコントロールの意思を見せないために、落ち着かない。
35km地点に設定された中間スプリントを集団1つで迎える。
ゴール前のイメージと自分の感覚を確かめるために、様子見しにいく。
総合上位勢とスプリントジャージ狙いの選手達しかいないので、位置取りは簡単。
この速度域なら、余裕で前に張れることが確認できた。
なので、最後は少し早めでもいいから、レイモンドを連れ、自分から前に出きるのが良いかなと考えた。
前半から動き、中間スプリントを過ぎたところで、少し僕は休むことにした。
逃げが決まらなさそうなのと、危険な選手があまり動いていなかったからだ。
その間にレイモンドと少し話す。
お互い調子を確認し、問題なし。
ラスト2km辺りからは僕の後ろに着き、200mくらいからもがきたいそうだ。
「了解。任せろ!」
と、打合せ、それぞれリラックスして走る。
すると、突然前でキナンがまとまっているのが見えた。
なにかまずい逃げでもできたのかと、慌てて前にあがる。
チームに合流し、話を聞くと、リーダーチームがコントロールする気が無さそうで、落ち着かないから、軽くコントロールすることにしたそうだ。
ちょうど4人ほど抜け出し、いい感じの逃げができていた。
そのまま、キナンがコントロールしながら、進んでいると、アスタナが突然出てきて、猛烈に引き始める。
彼らは次の中間スプリントが欲しく、捕まえたいそう。
かなり猛烈な引きで、捕まえそうになるも、中間スプリントにはギリギリ間に合わなかった。
その後、また打ち合い開始。
どのチームも逃げに乗せれるなら乗せたいみたいで、本気で逃げたそうではない。
少したった後に、3人ほどの逃げができる。
セインベヤール選手が入っているが、昨日遅れているため、問題ない。
強い選手だが、3人じゃ厳しいだろう。
と、思っていたら、1人総合でトマさんと近い選手がおり、あまり開きすぎるとまずいということになった。
なので、再びキナンがコントロール開始。
次は逃がしたいコントロールではなく、捕まえる動き。
序盤から動いていた、元喜さんや雄大さんがキツそうだが、僕とレイモンドは加われない。
その時、トマさんが集団からフランス人を引き連れ登場。笑
フランス連合が加勢してくれた。笑
みるみるタイム差が縮まり、30秒差。
もう射程圏内というところで、ラスト1周。
引ききった雄大さん、元喜さん、畑中さんが散っていく。
と、同時くらいにここまで動いていない各チームがトレインを組み、前に上がってくる。
最後に抜け出しを狙いアタックする選手も散見するが、集団はスプリントの雰囲気。
レイモンドが好きなように位置取るため、彼の後ろに入る。
後ろについた事を告げ、良いタイミングで前にあがる予定だ。
各チームが主導権を取り合いながら、ラスト5km。
ラウンドアバウトでUターンをして、最後の直線。
この時点でおおよそ15~20番手。
非常に良い感じ。
この後、僕がレイモンドを連れて前に上がっていくだけ。
集団が右往左往しながら、進む。
そろそろ上がろうかというタイミングで、僕らの前にいたチームが大きく左に進路を取る。
左側にいた僕らはそのまま、左側の端にビタつけされた。
集団も合わせて動き、左側に張りついたまま。
まずい、しっかり被せられ、出口がない。
また、集団のペースもそこまで早くなく、伸びきらないため、色んなチームが被せては下がりを永遠繰り返す。
僕らは下がりこそしないが、上がれる隙間がない。
一度、僕が風上だが無理やり右から上がるしかないと判断し、レイモンドに声をかけ、連れていこうとするが、ついてこれなかった。
集団を縫うように行くしかないので、なかなかまとまって動けない。
再び、レイモンドの元に戻るが、動けない。
そのまま、ほぼ身動きが取れないままラスト500m。
少し前があき、無理やり抜けるも、前はスプリントがかかっていた。
レイモンドはそのまま届かず、僕も踏むのをやめた。
最後はカオスなスプリントで、不完全燃焼で終わってしまった。
ツールドアンタルヤで、初めてにしてはうまくいったので、期待していた分、少しショックだった。
チームが良い動きをしていたので、最後僕ら2人が決めなければいけなかった。
まだ始まったばかりのコンビなので、どんどん修正し、勝利に繋げていきたい。