Tour of Routhe Salvation(UCI2.2) St.3
レース情報
距離 143.1km 順位 17位 総合 16位
出場メンバー
畑中勇介、トマ・ルバ、山本元喜
新城雄大、孫崎大樹、宮崎泰史
レースレポート
昨日、フランダース連合の2名が2分差で逃げきり、総合ワンツーの状態。
だが、体格や成績、昨日の逃げなどから、そこまで登れないと予想する。
また、今回だけの選抜チームのため、集団コントロールなどにも慣れていないことが予想され、今日もコントロールしない可能性があった。
キナンとしては、泰史が各チームのエース格と直接1級山岳で対決することにする。
そこまでコントロールするにしろ、されないにしろ、あまりイージーな展開で行きたくないので、元喜さん、雄大さん、僕は引き続き逃げや、集団の活性化を狙う。
もちろん、逃げに乗れた場合、メンバー次第ではできるだけ逃げて、前待ちできればベスト。
リアルスタートから、アタックがかからない。
昨日もそうだが、そもそも脚が無さすぎて、逃げたくない選手も多いのだろう。
1発目のアタックがかかり、これで決まりそうな雰囲気。
逃げるために前にいたため、すぐに追走をかける。
5人で抜け出すことに成功。
集団は追う気配がないどころか、逃げをさっさと決めさせて、登りまでペースで行きたいようだ。
なら、ありがたく無理せずに逃げ続け、CAT1の山岳まで逃げ、前待ちしたいところ。
あとは、中間スプリントは取っておきたい。
逃げはすぐに、3分ほどまで差が開く。
チームカーが上がってきて、メンバー確認を行う。
カザフがU23TTチャンピオンになったことがある選手、トルコ人も1人TTチャンピオンになったことがある選手、後はトルコナショナルチャンピオン、イスタンブールチームの1人。
カザフと元トルコTTチャンピオン以外は踏めていないし、強くはなさそう。
カザフが一番警戒が必要そう。
逃げは坦々とペースを刻む。
逃がさせたい展開なので、あまり踏まなくても差は開く。
はずだったが、突然2分を切ってきた。
その後もこちらは一定のはずが、集団は1分近くまで詰めてくる。
(後ろでは横風攻撃があったみたい。)
元TTチャンプがそれを嫌ってか、ペースを上げていく。
そのまま中間スプリントまで逃げきれそう。
周りを警戒しつつ、自分のタイミングでもがく。
余裕で1着通過できた。
この時点で集団はすぐ後ろ、無理して踏まずに合流。
少しアタック合戦が起きるが、リーダーチームがコントロールに入る。
すぐに、最初の2級山岳。
チームでまとまって前方に位置取りながら、登っていく。
ここでは、ヴィクトワールがペースを上げるが、集団は完全に崩壊までいかない。
それでも、40~50人に減らした集団は下りに入る。
キナン勢は畑中さん以外、前に残っている。
この下りで、再びアタック合戦。
元喜さん、雄大さん、僕で対応していく。
1人、するすると抜け出した選手の逃げができ、すぐに1分差ほどに広がる。
落ち着いたかと思われた集団も、少し活性化。
元喜さん含む5人の追走ができる。
リーダーチームから、バイクエイドに代わり、集団はコントロールされていく。
この隙に、雄大さんが補給に行ってくれた。
補給を受け取り、チームでまとまって、今日の勝負所。
1級山岳へ向かっていく。
登りの少し手前で元喜さん達、追走をキャッチ。
キナン勢5人でまとまって、位置取りしながら登りに入っていく。
1人逃げは、なおも先行しているが、この登りでキャッチするだろう。
ここでも、ヴィクトワール勢が先頭でペースを上げていく。
バイクエイドと張り合いながら、ペースが一気に上がる。
どちらのチームもアシスト勢が散ったが、以前ペースは早いまま。
集団は20人ほどに減り、トマさん、泰史、僕だけになる。
残り3~4km辺りで、僕も少しずつ下がる。
ちょうど、総合リーダーがいたので、こいつだけは前に戻させない。
と、強い思いで張り付く。笑
途中、平坦基調な所ではリーダーがすごく強い。
前と離れずに耐えている。
すでに、1人逃げはキャッチし、前は15人ほど。
泰史らしき人物が遅れ始めているのが見えた。
耐えて欲しい、、、
山頂まで残り1.5kmで泰史や前から降ってくる選手等を回収し、リーダーグループが10人強になる。
そのまま、このグループで僕と泰史がクリアする。
リーダーとそのアシストが懸命に前を追う。
大柄な体格とベルギーのケルメスで鍛えられた平坦の強さからか、なだらかな下りがマジで速い。
アウタートップが後ろでも回りきっているのに、着くのに精一杯なレベル。
先頭が見えないレベルの距離だったにも関わらず、リーダーとアシスト×2だけで1分差くらに詰まる。
さすがに、アシスト勢が散りはじめ、リーダーもキツそう。
だが、トマさんが前にいるし、2分のリードを持っているリーダーを助けるわけにはいかない。
散っては戻ってくるアシスト勢により、1分前後で粘っている。
残り10km。
チームカーが間に入っているので、1分はあるだろう。
だが、以前、前は見える距離。
残り7km。
ほぼ平坦に出て、向かい風。
リーダー達がかなり苦しそう。
前が見えはじめたからか、他のチームが数名ローテに加わり始めた。
僕らはメリットが何もないので、ひたすら着かせてもらう。
最悪、追いついたら僕はステージを狙うまで。
残り3km。
高架を越える登りで前は見えているが、こちらも失速。
これは捕まらないなと判断し、僕らは明日に向けてひたすら回復に努める。
残り1km。
前は見えるか見えないかの距離。
リーダーの前にアシスト達がチームスプリントのように出しきりながら、発射。
すごい勢いでゴール。
トマさんが9人の先頭集団でゴール。
結局、僕と泰史は50秒差でゴール。
リーダーチームは3人だけで、この差に留めた。
もし、昨日逃げていなければ、登りも越えていたかもしれない。
かなり、強い。
明日も山岳コース。
まだ、逆転可能なので、引き続き総合ジャンプアップを狙っていきたい。