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『百年の孤独』G・ガルシア=マルケス

海外文学のベストワンに選ばれることも多い、G・ガルシア=マルケス『百年の孤独』鼓直(つづみ ただし)訳をついに読了した。 絶対に文庫化しないといわれ、ハードカバー(2,800円税抜)を3冊も買ったのに、今年ガルシア=マルケス没後10周年にして文庫版が出た。 だけど、ハードカバーの墨絵の感じが生命力漲っていて、なのに孤独さを表していて好きなので問題ない。 『百年の孤独』は書評などを全く読まずに、ただ面白いという評判とガルシア=マルケスは生涯で一度は読んでおかなきゃという義務感

    • シェフィールドで大荷物を抱えた話

      シェフィールドという町を知っているだろうか。サッカー好きの聖地マンチェスターの隣にある、実はイギリスで5番目に人口が多い町。(それでも58万人らしい。こう考えると日本の人口はまだまだ多い)昔はナイフなどの刃物産業が有名な工業都市でもあった。多くのノーベル賞を輩出しているシェフィールド大学という、日本では全然知られていないけど、イギリスではシェフィールド卒というと、おっ!となる(らしい)学校がある。 引用:https://www.instagram.com/p/BopAWuS

      • (随時更新中)光文社古典新訳文庫、全部読む

        古典がスッと入ってくる、「今を生きている言葉」にこだわった光文社古典新訳文庫。最近どハマりしているので、名作たちの山を登ろうかと思います。 すでに100冊以上出版されているらしい。 1.『アンナ・カレーニナ1~4』トルストイ 訳:望月哲男 トルストイが40代に書いた、言わずと知れた名作。そして長すぎて積読になりがちな名作。 2.『すばらしい新世界』 オルダス・ハクスリー 訳:黒原 敏行 1984年などと同じくディストピア小説。誰も老いず、60歳まで健康的に生きる世界で

        • 地方で暮らすという選択肢は、案外悪くない

          東京から沖縄にUターンしてきて早半年。 沖縄に帰ってすぐは、東京で働いている人との関係性を保つ事とか、時流から乗り遅れるとか、そんなことをすごく考えていた。 けど、沖縄に帰って、仕事の関係上アーティストに出会う機会が増えたり、街でかっこいいプロダクトを作ったり、自由な考えで働いている人と話す機会が増えて、地方=垢抜けない、少し遅れている、といった感覚が、半年経った今、全く無くなっていることに気づいた。 きっとコロナ禍で世界中がstay homeになり、その場にいないと享受