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デザイン×ロジカルシンキングで、デザイナーの可能性をもっと広げよう!

エイチームライフスタイルアドベントカレンダー2018の23日目は、株式会社エイチームライフスタイルのmgmgmが担当します。

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今回は会社で受けた研修で、ロジカルシンキングに出会った話をしようと思います。

もともと私は完全に直感型の人間です。今までの人生でも大事な岐路?(進学とか就職とか転職とか…)を「なんとなくこっち!」とすべて直感で決めてきました。
論理的に考えられるようになりたい!と思い、何度か読書を試みたのですが途中で挫折し…ついつい避けてきてしまった分野です。

ただ、仕事でマネジメントに関わり、チームの方針や組織のこと、人員計画のことなど、判断する・決めることが多くなって来るに従い、論理的に考え・伝えることがいかに大事かを実感するようになりました。

デザイナーの人はどちらかというと「感覚派」「直感型」の方が多いのではと思います。そんなデザイナーが、ロジカルシンキングを身に着けたら、とても強い武器になるのではと思うのです。

今回は研修で学んだロジカルシンキングについて、いくつかピックアップしてご紹介したいと思います。

特にマネジメントに関わるデザイナー、ビジネスの領域に入っていきたいデザイナーの方の参考になればと思います。

● そもそもロジカルシンキングってなに?
● 伝えたいことが伝わる! ピラミッドストラクチャー
  ○ 大事なのはイシューを押さえること
● 問題解決に使える! ロジックツリー
 ○ 問題の真因を特定する whyツリー
 ○ 解決策を導く howツリー
 ○ ツリーを作る上で重要なMECEとは?
● これを知っておくと便利! ビジネスフレームワーク例

そもそもロジカルシンキングってなに?

ロジカルシンキングは日本語でいうと「論理的思考」です。言葉だけ聞いていると難しくてハードルが高そうですね…
でも端的に言うと、これができると「整理して考えること」「わかりやすく伝えること」ができる!ということかなと思います。

「整理する」「わかりやすく伝える」と聞くとデザインと近しい感じがしてきませんか?

早速、実際にロジカルシンキングの手法についてご紹介したいと思います。

伝えたいことが伝わる! ピラミッドストラクチャー

ピラミッドストラクチャーとは、伝えたいこととその根拠をピラミッド型の図にしたものです。
ピラミッドストラクチャーを使うメリットは下記が挙げられます。

・伝えたいことが明確になる
・伝えたいことに根拠があるため、説得力を持たせられる


ピラミッドストラクチャーの構成はこんな感じです。

・まずはイシュー(何を考えるべきか、考えるべきテーマ)を設定
・イシューに対する答えである、メインメッセージ(伝えたいこと)を設定
・メインメッセージを支える、キーメッセージを設定
・キーメッセージを支える根拠・事実を設定

大事なのはイシューを押さえること

ピラミッドストラクチャーを作るために重要なのは「イシュー」をブラさず設定することです。
「イシュー」とは考えるべきテーマのこと。ここがズレているとそもそも考えるメッセージが変わってきてしまいます。
「何を考えるべきか」を明確にするようにしましょう。

一通り書き出せたら、why so?(なぜ、そう言えるのか?)so what?(だから何?)で本当にそうか、を振り返りましょう。
繰り返し問うことで、より根拠である土台が頑丈になります。

本当にそう?を問うことで、土台を固め説得力のあるメッセージにしましょう。

以上がピラミッドストラクチャーです。
ピラミッドストラクチャーはプレゼンなどの場で使われることが多いようです。事実と根拠の土台で支えられているため、伝えたい内容に説得力が増しますね。

伝えたいことがなかなか伝わらない…説得力が弱くて提案が通らない…
そんな方には有効かもしれません。ぜひ使ってみてください!

問題解決に使える! ロジックツリー

続いてロジックツリーについて紹介したいと思います。
ピラミッドストラクチャーが、伝えたいことを伝えるための道具だとすると、ロジックツリーは問題の解決法を見つけるための道具です。

ロジックツリーのメリットは下記が挙げられます。

・問題の真因を特定することができる
・正しい解決策を見つけることができる

なにか問題が起きたとき、ついつい「◯◯したらいいのでは?!」と解決策を考えてしまいがちではないでしょうか。
でも、もしその問題が十分深掘りできていなかった場合、解決策も的はずれなものになってしまいます。

せっかく解決しようと思って動いたのに、的はずれだったなんてがっかりしますよね。
立ち止まって「本当の課題はなにか」を突き止めることにより、結果的に速く問題が解決できるのだと思います。

問題解決といえばデザイン、問題解決力が上がればデザイナーとしてのレベルも一段階上がりそうですよね。

ロジックツリーの作り方のポイントは、下記のような感じです。

・whyツリーでなぜ?を繰り返し分解、問題の真因を特定させる
・howツリーで解決策を洗い出す
・要素を洗い出すときは、MECEを意識する

問題の真因を特定する whyツリー

whyツリーは問題の特定に使えます。なぜ?を3回以上繰り返すことで、解決すべき課題を特定しましょう。
課題の候補は洗い出している段階で絞る必要はありません。
他に要素は無いだろうか?と繰り返し考えることで、候補をたくさん出すことがポイントです。

候補を出し切った後で、問題の真因を特定しましょう。

解決策を導く howツリー

whyツリーで課題が特定できたら、次はhowツリーで解決策を考えましょう。
設定した課題についてどのようにそれをするのか、ツリーで候補をどんどん出していきます。
候補を出すときに大事なのが、無理矢理にでもひねり出して出すこと。機械的に分解していくことで、普段思いつかなかった候補も挙げていくことができます。

候補を挙げきることができたら、下記のような選択で候補を絞りましょう。

・得られる効果が大きいのはどれか
・実行しやすいのはどれか
・コストがかからないのはどれか

以上がロジックツリーの作り方です。

ツリーを作る上で重要なMECEとは?

ロジックツリーを使って要素を出すときは、MECE(ミーシー/ミッシー)を意識しましょう。MECEとは「モレなく、ダブリなく」ということです。

M:Mutually(お互いに)
E:Exclusive(ダブることなく)
C:Collectively(全体として)
E:Exhaustive(モレがない)

MECEであることで、「モレなく、ダブりなく」リストアップすることができ後から振り返ったときに、これが抜けていた…となることが少なくなります。

特にMECEを意識するのはロジックツリーの最初の枝。枝分かれが増え要素が増えてくると、その分MECEで出すことは難しくなりますがそれは気にしなくても良さそうです。
最初の枝の部分をMECEにすることを意識しましょう。

ピラミッドストラクチャー・ロジックツリー・MECEについては、下記文献が参考になります。「マンガで読める」シリーズなのでイメージがしやすいですよ。

これを知っておくと便利! ビジネスフレームワーク例

上記のピラミッドストラクチャーとロジックツリーを使う上で、知っておくと便利なのがビジネスフレームワークです。

実際に上記を作ろうと思っても、MECEになる候補をどのように出したらいいかわかりませんよね。
そんなときは、先人の知恵を借りてすでに使われているフレームワークを活用しましょう。

ビジネスフレームワークは下記文献が参考になります。
70個にもおよぶフレームワークが紹介されているので、どれが当てはまるかな、と探してみるのも楽しそうですね!

例えば、ビジネスの場で耳にする「SWOT分析」や「AIDMA」、デザイナーには馴染み深い「ペルソナ」や「カスタマージャーニーマップ」なども載っていますよ。

まとめ

今回はロジカルシンキングについて、下記のような記事を書いてみました。

● そもそもロジカルシンキングってなに?
● 伝えたいことが伝わる! ピラミッドストラクチャー
  ○ 大事なのはイシューを押さえること
● 問題解決に使える! ロジックツリー
 ○ 問題の真因を特定する whyツリー
 ○ 解決策を導く howツリー
 ○ ツリーを作る上で重要なMECEとは?
● これを知っておくと便利! ビジネスフレームワーク例

興味を持っていただけた方、詳しく知りたい方は紹介している文献なども参考いただけると嬉しいです!
研修で講師の先生がおっしゃってたのは、「繰り返し使い続けること」。
繰り返し使い続けることで、必ず身についていくのだと思います。

ロジカルに考える力を身につけることで、デザイナーとしての可能性はもっと広がると思います。
みなさんにとって、何かのきっかけやヒントになれば嬉しいです。
ここまで読んでくださりありがとうございました!

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エイチームライフスタイルアドベントカレンダー2018、明日はもりでぐ
に書いてもらう予定です。お楽しみに!

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