セックスとフレンド。
8月某日、仲良しの子とセフレについての話をDMでしていて、その話で自分の中に腑に落ちることがあったので、これは極めて個人的なメモ。
Twitterで裏垢といわれる枠組みの中で過ごしていると、セフレという言葉をよく目にします。
ぐみたべるのアカウントをちゃんと動かし始めてすぐの頃「セフレ募集してますか」とか、「何人くらいセフレいる?」とかよく聞かれてたなぁ。
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来月で”ぐみたべる”を動かし始めて1年になります。
始めてすぐの頃はすけべな音声をupするなどの裏垢らしいこともやっていたけど、フォロワーの数が増えてきて羞恥心に耐え切れず「こういうのは向いてないな」と思ったし、文字に残しておきたいことや交流の仕方変わってきて、最初の性ばかり呟いていたぐみたべるではなくなってしまいました。
最初の頃に私をフォローしてくれた人からは、面白くなくなってしまったかもしれない。
隠そうとしていた私の人間性を出したいな、と思ってアイコンを変えました。
それでも、ただの”真っ白い丸”から”シーツをかぶったおばけ分”くらいしか私の気配を出していません。
髪型も、目の色も、可愛いネイルを施した指先ひとつ、そう、なにひとつ、内緒にしたい。
その全ては見せびらかすためのものではなく、私のための"可愛い"なのです。
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いろんな趣向のアカウントを見かけます。
ある人はセックスの様子をツイートし、ある人は情事を文字に起こし、ある人は自分自身をいろんな手法で売っている。
Twitterのよいところは、あくまでチラシの裏、というところだと思っています。
自分がしたいことや発信したいことをして、それに関心のある人だけがついてくる。
私は事後の乱れたベッドをupする趣味もなければ、世界へお見せできるほどの裸体でもなく、情事は2人の秘密にするほうがセクシーに感じているので、いつ誰とどんなセックスをしてるかなんて、わざわざツイートする予定も今のところありません。
仲良くしてくれる人が増えた今、そういうのを知られちゃうの、なんかちょっと恥ずかしいです。
「ふぅ〜ん、ぐみちゃんもやることやってんね〜」って思われるとぐぉぉ…ってなります。
ゆるいおばけのアイコンの向こう側に、生々しい肌色を想像させたいわけではないのです。
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話が逸れてしまいました。悪い癖です。
”セフレ”の話をしましょう。
今まで聞かれてきた「セフレいるの?」という問いかけには、全部「いないし、いたことないよ」と答えてきました。
この質問をされたときに浮かんだ私のセフレ像は、「セックスをする友達」です。
ただ、ふと思い返してみると、「数回セックスをしたことがある友達」はいましたね。
私の中のささやかなマイルールとして、ワンナイトの人とは連絡先交換しないし、会った初日にセックスする人とはもう会わない、というのがあるのですが、それはセックスのためだけの関係を構築するのがめんどくさいからです。
私は十二分にすけべなのですが、セックスする友達ってどれくらいの距離感で接していいかわからないんですよね。
仕事終わりで明日は休み、あー誰かとお酒飲みに行きたいなって思った時に、連絡を取りたいのは話をしてて楽しい友達です。セックスを前提としたお酒を飲むのではなく、お互いの性別を気にしない人とお酒が飲みたい。
なんだろう、伝わりますかね。表現が難しいです。
私が好きだなーって思う友達は、いい意味で私を「女扱い」しない人です。1人の人間として尊重してくれる人が好き。
女だから、とか、セックスしたいから、とかではなく、私の人間性を好きでいてくれる人と仲良くしていたい。
例えば私がお風呂あがりに全裸で飛び出して行っても「服着ろ〜!」っタオルを投げつけてくれるような人が好きです。
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あぁ〜…書いてて思ったのですが、これは私が「飾らずとも愛されたい」というわがままですね。
あつかましいことです…すみません…書きながら気付きました…恥知らず…
気のおけない友人であるからこそ無防備に横で眠れるのです。
それでいざ抱き寄せられたときに「ずっと可愛いと思ってたよ」とか言われて、顔を真っ赤に心臓をばくばくにしてしまうのだから、ちょろくてびっくりしますね。
人間性で好きだからこそ仲良くできる人だから、抱かれた時にも気持ちいいんです。
私の1番の性感帯は心なので、その人の心と触れ合うことが一番気持ちいいの。
おそらく私は敏感な方だしすぐ声でちゃうしめちゃくちゃ濡れるしセックスは好きだけど、気持ちよかったなーって思い出すのは、ワンナイトの人ではないです。お互いによく知ってる人とするセックスこそ、私は興奮します。
ギャップにも興奮するのかな。
さっきまでみんなとゲラゲラ笑ってた人が、いま熱っぽい目で私のこと見てて、こんなにかたくしてるんだって、思うと、それだけでドキドキします。
頭を撫でる手が、昼と夜でこんなに甘さが変わるのかとか、名前の呼び方同じなのに温度が違うな、とか、そういうのに、胸が、ぎゅってなる。
例えば「いまIKEAにいるよー!」っていう何気ないLINEへ「お土産にリンゴンベリージャム買ってきてね!」と軽口を叩いた私へ、本当に夜中に「お待たせ、はい、お土産です」と持ってきてくれるような、そういう優しさを知っているから、触れた唇がもっと熱くなるんです。
めんどくさいタイプなんだと思います。
ベッドの上の、一番無防備で情けなくて可愛い私を見せるのならば、私のことをよく知っていて、そのギャップも楽しんでくれる人がいい。昼の私も夜の私も可愛いって思われたい。
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セックスはコミュニケーションのひとつだと思ってます。
会話もキスもコミュニケーションだから、会話もキスも違和感がある人とは気持ちいいセックスなんてできない。
好きな人となら目が合うだけでもセックスだし、優しくない人なら挿入しててもセックスじゃないです。
性欲はあるけど、誰とでも触れ合いたい訳じゃなくて、私の大切な私に触れるのならば、相応に大事にしてくれなきゃやだなーっていう、めんどくさい女なのです。
話をしてて楽しくて、仲良くなった上で、それでももっと私のことを知りたくて触れてもらえるのは心地よいのにね。
自分を蔑ろにするセックスはもう飽きました。
身体を求められていることがイコールで私を求められていると感じていた頃もありました。そんなことはないのにね。
一緒にいるのに寂しい気持ちになるなら一緒にいる意味ないし、肌を重ねているのに心がすり減る気分になるのなら、私は1人でしてた方がいいなと思ったんです。
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セックスとフレンド、どちらに重きを置いているかできっと関係性が擦り合わなくなりそうだなって思ってます。
お腹が空いたら食べるように、眠たくなったら眠るように、性欲が湧いたらセックスをする人もいるでしょう。
価値観は人それぞれだし、性欲解消するならセックスに重心を置いた方がいいだろうと思います。
でも、私は友達の方に重心を置きたいタイプです。
それが正しいとは思ってなくて、私がそういう価値観なだけ。
心と身体が近いところにあるのかもしれません。
心がなくても身体でつながることはできるけど、身体で繋がると心も繋がりたくなっちゃうから、迂闊に抱いたり抱かれたりしたくないのかな。
ベッドの上で連絡先を聞かれて「LINEやってませ〜ん」とか平気で言ったり「楽しかった!また遊びたい!」のメッセージに返事をする前にブロックしてしまうのは、そういう心の繋がりをめんどくさがられて拒絶されたら悲しいから、の自己防衛だったのかもしれません。
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セフレがいる人をどうこう言いたいわけじゃないです、もちろん。
最初にも書いたように、これはめんどくさい私のセックスへの価値観、というだけのnote。
「セックスをするための友達」はいらなくて、「セックスもできるくらい仲の良い友達」はいたなーっていう、それだけの話。
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