【恋文】渡せないラブレター その7
手紙を書きたくなるのは、
決まって朝か夜。
1日の始まりと終わりは、
必ず貴方のことを考えています。
「好き」を泳がせてから、
気持ちはとても安定していて。
会えない。
連絡が取れない。
貴方の声が聞けない。
できなくなった事実に反比例して、
今日も貴方への「好き」は募ります。
会えなくても、
連絡が取れなくても、
声が聞こえなくても、
「好き」は薄まることを覚えません。
それはきっと、
貴方と過ごした日々の全てに
真心があったから。
濁りのない「好き」が
私たちの間にあったから。
最近、貴方を考える時、
「こうだったらよかったのにー」の
たらればは一切ございません。
「今日もただひたらすらに好き」と
気持ちの再確認をしています。
「今日は何をしてるのかしら」とか
「寒いから風邪引いてないかしら」とか。
すぐに届かない想いを祈りに変えて、
貴方の無事を願っています。
この渡せないラブレターは、
伝えたい貴方への想いと
貴方が好きだという事実が
確かに存在していることを書き記す
自分本位の遺産として
貯めていきたいだけなのです。
渡せないから書けることは、
話せないから伝えたいことと背中合わせ。
貴方は今日、何を想いますか。
右利き
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?