絵梨香のはなし:「夏の葬列」を読んで
こんにちは。大阪で活動している劇団「南森町グラスホッパーズ」の平劇団員岸本です。
先日、「夏の葬列」というおはなしを朗読し、昨日公開いたしました。
このお話は、もっとずっと小さかった時に読んで印象に残っていたので、今回私が選びました。
夏と死というのは、なぜか結びつきを感じます。死んだら人は冷たくなっていくし、枯れるとかそういうところから冬と死が結びつくのは分かるのですが、なぜか、夏。
このお話も、夏と死が密接に結びついているようなお話です。読んでいくにつれて、その情景が浮かんできます。
ひとりの少女を殺してしまったという罪に苛まれていたけれども、主人公の罪はそれだけではなかった。直接の殺人者は主人公ではないし、結果として最後の歯車を合わせてしまったのは主人公かもしれないけど、そもそもの原因は戦争が怒っていることだし、、このどうしようもない葛藤が、共感できるけど、したくない。自分の身にはふりかかってほしくない。
哲州リーダーが、「最後の一文に前向きさを感じる」と言っていました。
私は逆に暗いだけのイメージだったので、新たな解釈がきけておもしろかったです。
どうしようもないこともあるけど、前向きに生きていこう。
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