ひとり旅でしか得られないことがある|〈新潟・佐渡島編〉
ずいぶんと大切に温めすぎた思い出をここに記そうと思う。
2024年9月20日。
恋に焦がれた場所へ向かうため、わたしはカーフェリーの乗船口をくぐる。『恋焦がれた』とは決して大袈裟な表現ではない。だって毎日、通勤の電車でも仕事の休憩中も帰宅したあとも、四六時中頭から離れないほど楽しみにしていたんだもん。
佐渡島に行くことになったきっかけは、ひょんなことから。遡ること、3ヶ月前。コーヒー好きな私は、趣味のひとつでもあるラテアートの大会が開催される新潟県に来ていた。
初めての