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名は体を表す とは限らん

あけましておめでとうございました。お年玉を貰えなくなって3度目の年明けを迎えたもりりんです。

今年は出費が嵩みます。スイフトの車検、、、誰かお年玉ください、、、。何でもしますから、、、(懇願)

早速本題へ参りましょう。今回のテーマはヴィアティン三重、、、のお隣さん、鈴鹿アn…ではなく鈴鹿ポイントゲッターズです。

衝撃のリリース

時は2020年1月20日、15時頃。iD支払い派のぼくは職場の自販機で缶コーヒーを買おうとスマホを開き、ついTwitterを開いてしまう。そのTLに現れたのは以下のリリース。

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この度、2020年シーズンより使用する新チーム名が決定いたしましたのでお知らせいたします。


■新チーム名
鈴鹿ポイントゲッターズ

■新チームロゴ

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■新チームエンブレム

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■チーム名の説明

あなたのポイントがクラブを強くする

旧・鈴鹿アンリミテッドは、新たにチーム名「鈴鹿ポイントゲッターズ」と共に、ポイントサポーターズクラブとして生まれ変わります。
選手やチームが勝ち点を奪いに行くという意志はもちろん、ファン・サポーターのみなさんと一緒になってクラブ運営費を稼いでいく全く新しい仕組みです。
新しい名称の元、日本のスポーツクラブ経営をまったく新しい方法で塗り替えていきます。


※新チーム名は2020年2月1日より改定となります。

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第一印象は、、、

「は?ふざけてんのか?鈴鹿の名前使って遊ぶな💢」

って感じですかね。当方、鈴鹿市に2年ほど住んでいたので、鈴鹿は一応第二の故郷なのです。

サッカークラブなのかポイント云々がメインなのか意味不明なチーム名。そして、LINEの友達追加出来るQRコードかと勘違いしそうな斬新さと、カルチョビットにも出てきそうな手抜き感を兼ね備えたエンブレム。

“チーム名の説明”項を何度読んでもジワジワきますね。

ちなみに余談ですが、鈴鹿アn…鈴鹿ポイントゲッターズのHP、タブレット表示に対応していないのかiPadで開くと見づらいので注意が必要です。一方我らがヴィアティン三重のHPはiPadで開いても見やすく表示されます。そんなところにも差が。(笑)

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布石はあったけど…

もちろん理由があってのポイントゲッターズです。鈴鹿アn…鈴鹿ポイントゲッターズ公式は1月14日にしれっととんでもないリリースを出していました。

“ネーミングスポンサー契約締結”です。つまり、

クラブの命名権を売った

ということです。要するに、お金がないのです。

JFLにはHonda FCソニー仙台ホンダロックSCなど親会社名をチーム名に使用している例があります(厳密には実業団)。なので“◯◯(ネーミングスポンサー名)鈴鹿アンリミテッド”という名称になるのかと勝手に思っていました。まさかこんな大胆な(ダサイ)改名をするとは、、、

ポイントゲッターズの歴史

鈴鹿ポイントゲッターズの前身は1980年に設立されたそう。W.S.C.名張アドミラルM.I.E.ランポーレFC三重FCランポーレFC鈴鹿ランポーレ鈴鹿アンリミテッドFC鈴鹿ポイントゲッターズと改名を繰り返しています。

一方のヴィアティン三重は2012年に設立され、ヴィアティンFCヴィアティン桑名ヴィアティン三重と改名しているものの、アンリミテッド→ポイントゲッターズのような劇的な改名をしていません。オランダのサッカー文化クライフをリスペクトしてオランダ語で“14”と名乗っています。ちなみにJFL昇格は鈴鹿より2年先輩です。

アンリミテッド(Unlimited)=無制限。のはずが、先行きは真っ暗、、、

どうしてこうなった

もちろん理由もなくあんなクソダサ(以下センシティブな内容のため自主規制)チーム名に改名する訳もなく、、、

前社長の2019年シーズン終了の挨拶に、衝撃の事実が含まれています。

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(前略)

私が代表取締役社長に就任した際、ノーマーク社(当時スポプレ社)から5シーズンに限り、クラブの運営費の赤字分を全て補填するという契約を取り付け、2015シーズンから2019シーズン迄の5シーズンを全力で支えて頂きました。

そしてその契約は、今シーズンをもって満了となりました。また今後の株主に関しましても、本来であれば地元の企業様に引き継いでいただくことが理想であると考えておりましたが、度重なる赤字補填の結果、資本金が約1億円(準備金含む)と多額になってしまったため、新たな責任企業を見付けることが出来きず、結果ノーマーク社の社長にお願いし、個人で全て買い取っていただきました。

毎年のノーマーク社からのチーム運営費の補填額は、年間約3,000万円に達しています。そしてそれが来季から無くなります。今、我々が直面している大きな問題の一つが、この3,000万の穴埋めです。ノーマーク社からの金銭的な協力は今シーズンで終了しますが、少しでも早くクラブが一人立ちできるように残るメンバーが一丸となり、地域の皆様から多くのご支援を頂けるクラブを目指し精進して参る所存です。

また他にも将来のJ3昇格を目指しての百年構想クラブの再申請、J3基準スタジアムの確保、そして県民会議の議論の本質であるオール三重体制の構築(ヴィアティン三重等との連携・合併)など、多くの問題を抱えています。

現在、私が考える鈴鹿アンリミテッドFCの経営課題は次の3つになります。
①今後不足する3,000万円の確保(資金面)
②J3基準を満たすスタジアムの確保(ハード面)
③ヴィアティン三重等と合併し、J1が目指せるオール三重チームの確立(競技面)

この3つの大きな経営課題をどのように解決するか、私自身の解決案「オール三重プロジェクト」を現経営陣と何度も話し合いましたが、残念ながら賛同を得ることは出来ませんでした。私自身、社長業に対して気力、体力の衰えは微塵も感じておりません。

(後略)

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要約すると、

約3000万円/年の赤字を補填してくれた神様が居なくなるのでやばい

という感じでしょうかね。つまり、とにかく金がないのでしょう。

この後、社長は退任し、なんとリクナビで次期社長候補を募集し、“総選挙”と称して投票で次期社長を決めたそうです。(笑)

そして、新社長の公約なのかは知らないけど、株式会社エムフロという会社がネーミングスポンサー契約を締結し、鈴鹿ポイントゲッターズというハチャメチャなクラブ名が実現したようです。

(ちなみに、胸スポンサーだったお嬢様聖水が撤退したとの噂が。リリースはないが確かにポイントゲッターズのHPにお嬢様聖水のロゴがない。運転資金捻出には相当苦労していることだろう。別に同情はしないけど。)

鈴鹿アn…鈴鹿ポイントゲッターズは、クラブの名前とエンブレムを売って金にしないとクラブの存続すら危ぶまれるような状況に陥っているのでしょう。

(この挨拶、しれっと合併について触れられていますが2018年にオール三重を拒絶したのはこの社長です。一方ヴィアティン三重は現在“単独で”昇格を目指しています。)

別に名は体を表すとは限らん

アンリミテッド(Unlimited)=無制限。限界知らずで躍進して欲しい という願いで命名されたのでしょうか。想像だけど。でも実態はどうだろうか。

限界が来てるじゃないか。

正直、アンリミテッドという名前は捻りもなく素晴らしい名前だと思っていた。でも、

限界が来てるじゃないか。

んでポイントゲッターズという名前は?

ゲッターズ飯田かよ

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というツッコミがTLの3割3分4厘くらいは占めていました。

ちなみにこれは余談なのですが、Wikipediaによると、ゲッターズ飯田の誕生日は4月4日でぼくと1日違いでした。4月5日は豪華な誕生日プレゼントお待ちしております。(宣伝)

さいごに

クラブが財政難に陥った際、財政難を救う資金と引き換えにクラブの魂であるチーム名、チームカラー、エンブレムを書き換えられるか。もしくは資金を得られず消滅するか。

皆さんはもしこの状態に陥ったクラブでこれらの決定権を持ったならば、どちらを選びますか?

ぼくはクラブのアイデンティティーを失う=クラブの死だと思います。なのでクラブの魂を書き換えられるくらいなら理想を追った形のまま無くなるほうがいいかと思います。

ただ、クラブの姿かたちが変わっても追いかけ続けたい という意見も理解できます。こればかりは当事者にならないとわからないはずです。

鈴鹿アn…鈴鹿ポイントゲッターズは財政的に相当苦しんでいるかと思います。ただ今回の改名も苦肉の策で、やりたくてやっている訳ではないでしょう。

ただ話題性は抜群で、それに関してはオイシイと思っているでしょうが。(お嬢様聖水、スペイン人女監督の件然り。)

昨年の三重ダービーで東員に4000人超の観客を呼べたのは、クラブ関係者や明治安田生命四日市支店の皆様のご尽力はもちろんのこと、対戦相手が鈴鹿アンリミテッドだったからでしょう。天皇杯本戦出場を阻もうとする憎きライバルですが、ライバルであるからこそその奇抜なアイデアを駆使してクラブを存続させて欲しいと思います。

結論、何が言いたいかと言うと、、、

先にJ3へ昇格するのは我々ヴィアティン三重です。なので鈴鹿ポイントゲッターズさんは県内2番手を目指して頑張って存続してください。

もりりん

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