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シャボン玉活動記録~とりあえず家でやってみる編~
心も体も不調続きで衝動的にシャボン玉をやりたくなったのが前回。
さて、いざやろうと意気込むも問題にぶち当たった。
シャボン玉、どこでやる問題。
いや、わかっている。公園とかでやりゃあいいんでしょ。でも考えて欲しい。平日の昼間から公園でシャボン玉をプカプカ吹かしている30代の女がベンチにいたらどうだろう。子どもと遊びに来た親は不審がるのではないか。
それと、ただ公園が嫌な訳ではなく『狭い公園』が嫌なんだ。どのくらいの狭さかというと、パッと目を向けた時に公園の端から端までが視界に収まる狭さ。つまりそんな公園でシャボン玉を1人でやっていたら目立つのだ。瞬時に30代独身女が一人でシャボン玉を吹いているのがわかってしまう。自意識過剰と思われるかもしれないが、ご近所さんに会ったら気まずいので慎重にならないと。
うちの近所は生憎『狭い公園』しかないため、ひとまず家のベランダでやることにした。しかし、そこで新たな問題が出てくる。
うちのベランダ、毎時新幹線でも通ってるのか問題。
いつも洗濯物を干しながら思っていたのだが、うちのベランダはよくわからん風が常に吹いている。そよ風なら微笑ましいのに、ハンガーにかけた服がぐるんぐるん回る勢いの風である。裏路地に面した小さなベランダがまるで駅のホームのようで、品川駅で新幹線を待っている時を思い出す。
とにかく早くシャボン玉をやりたかったので、ダメ元でベランダに出てやってみることにしたが、吹いた瞬間シャボン玉は視界から消え、ものすごい勢いで横へ飛ばされていたので断念した。
結局、満足にシャボン玉をすることなく数日経った頃、何かの拍子にこの話を同僚としたところ「シャボン玉って家の中で出来ないんすかね〜」と言われた。こいつはシャボン玉をやったことがないのだろうか。
しかし同僚の阿呆な発言で思いついたのである。
風呂場ならできる、と。
想像するにお風呂でシャボン玉なんて泡風呂チックになりそうでとてもいいじゃないか。流行るかもしれないとすら思った(妄想の飛躍がすごい)
もうウキウキで風呂に湯を溜め、ザブンと浸かって一息ついてさっそく吹いた。
湿気で全然シャボン玉浮かん。
吹いても下にどんどん落ちてく。今になって当たり前なことに気づいたけど、ある程度の風がないと飛んでいかないのだ。無風の風呂場でシャボン玉は想像より楽しくなかった。あと何故か体に引っ付いてくるので鬱陶しい。
子供の頃はなんにも気にせず、好きなところで好きなことをしていたのに。余計なことを考えてやりたいことも満足に出来ない、これが大人になったということなのか。
巡り巡って何回か夜中の公園でシャボン玉を吹いた。やっぱり外で吹くのは開放感があって楽しいが、たまに通行人が2度見するから通報される前にやめた。
近々広い公園に行こうと思う。
誰も何も気にならないほど、アホみたいにデカイ公園に。
深い冬