クリスマスの贈りもの 「はい、友だち」
先日、教会で聖品のお店の出張販売がありました。
コロナ以来のひさしぶりの販売で、来年の手帳やカレンダー、わたしの住む地域ではふだんなかなかお目にかかれない聖品が並んで、
とても賑わいました。
お手伝いに入ると、ペルーのUさんが聖家族の小さな置物を何種類か販売テーブルに並べて、
「クリスマス、友だちに配るよ。どっちがいいか?こっち?それともこっちかな?」と聞きます。
わたしは
「自分ならこっちかな、もみの木の聖家族めずらしいよ。しかもこれ光るやつだよ」と答えるとUさんは、
「わかった。じゃこっちにする」と、たくさん手に取り、お会計へ向かって行きました。
よかった、と思って販売の手伝いを続けていたら、Uさんがわたしのところへ戻ってきて、
「はい、友だち」
と、にっこりひとつ渡してくれました。
一瞬「?」が頭の中を巡りましたが、
そうか、さっき言っていた「友だちに配る」の中にわたしも入っていたんだ、と気がつきました。じんわりあたたかい気持ちがわいてきて、
「ありがとう、友だち」
と、大切にポケットに入れました。