
フランスの新年を祝うお菓子「ガレット・デ・ロワ」
皆さんは「ガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)」をご存じですか? フランスでは1月になると、この特別なパイ菓子がパン屋やスーパーに並びます。今日は、この美味しくて楽しい伝統菓子についてご紹介します
ガレット・デ・ロワとは?
ガレット・デ・ロワは、フランスで1月6日の公現祭(エピファニー)に食べられる伝統的なお菓子です。「王様のガレット」という意味を持ち、サクサクのパイ生地にアーモンドクリーム(フランジパーヌ)がたっぷり詰まっています。
このお菓子の最大の特徴は、中に小さな陶製の人形「フェーヴ(fève)」が隠されていること。みんなで切り分けて食べる際、フェーヴが入っていた人はその日「王様(または女王様)」になり、紙の王冠をかぶって祝福されます。
地方によって異なるガレット・デ・ロワ
フランスでは、地域によってガレット・デ・ロワの種類が異なります。
パリを中心とした北部ではアーモンドプードルベースのパイ生地のものが一般的。

南フランスでは「ブリオッシュ・デ・ロワ(Brioche des Rois)」と呼ばれる、オレンジフラワーウォーターや砂糖漬けフルーツを使ったブリオッシュ生地のものが人気です。

また、アルザス地方ではクグロフのような形をしたものも見られ、それぞれの地域で異なる伝統が根付いています。

ガレット・デ・ロワの楽しみ方
ガレット・デ・ロワを食べるときには、伝統的なルールがあります。
子どもが主役! 最年少の子どもがテーブルの下に潜り、誰にどのピースを配るかを決めます。
フェーヴを見つけたら王様(女王様)!
ケーキを食べるとき、フェーヴを見つけた人は王冠をかぶり、みんなから祝福されます。願い事を叶える?
一説によると、フェーヴを引き当てた人には幸運が訪れると言われています。
自宅で作るガレット・デ・ロワ
【材料】
冷凍パイシート 2枚
アーモンドプードル 100g
砂糖 100g
バター 100g(常温)
卵 2個(1個はツヤ出し用)
ラム酒 少々(お好みで)
フェーヴ(なければアーモンドで代用可)
【作り方】
バターと砂糖を混ぜ、卵1個を加えてさらに混ぜる。
アーモンドプードルとラム酒を加えてよく混ぜる。
パイシート1枚にフィリングをのせ、フェーヴを隠し、もう1枚のパイシートで覆う。
表面に卵を塗り、フォークやナイフで模様をつける。
180℃のオーブンで約30〜35分焼いたら完成!
最近では、自宅でガレット・デ・ロワを手作りする人も増えています。
作り方は意外とシンプル。
だけど料理音痴のMinamiには難しい・・・。
日本でも楽しめるガレット・デ・ロワ
最近では、日本でもフランス系のパン屋やカフェでガレット・デ・ロワを販売しています。フェーヴも日本限定のデザインがあったりして、コレクターもいるほど。
新年のお祝いに、ガレット・デ・ロワを囲んで家族や友人と楽しんでみてはいかがでしょうか? 王様(女王様)になれるのは誰でしょう?
Minamiは今年もフェーブ入り(女王様)が当たったちゃった!
これで6年連続かも・・・。
周りの子供達ごめんね。
個人的にはパイのサクサク感とアーモンドの味フランジパンが大好きです!
パン屋やケーキ屋、お店によってかなりパイ生地の美味しさが違うので、日ごろからパイ生地が上手なお店をチェックしておくといいかも!
ボナペティ!(Bon appétit!)