【ボールを止めれば、相手も止まる】
今回は、技術論を。
ボールを止めると、相手は止まる。
ボールが動いていると、相手を引き寄せる。
ボールを止めると、相手は止まるとは、厳密にいうと、自分の位置にボールを静止して置けていると、相手を止めることができるということです。
自分の位置とは、いつでも、どこにでも、パスを出せて、ドリブルで移動できる状態。しかも、自分の位置とは、ボールを手で持っているかのように一番安心できるボールの置き所。だから、顔が上がる。選べる状態なので、相手は不用意に飛び込めない。
試合中、なんで寄せないんだ、もっと詰めろと、周りにはそう見えても、対峙している選手がいちばん分かっています、寄せることができない、詰めることができないと。
上手い選手、ボールを取れない選手とは、ボールを止めても、ボールを運んでも、いつでも、どこにでも出せるし移動できる、その自分の位置に置き続けているから、取れないし、寄せれないし、詰めれないのです。
その位置を、ジュニア年代から確立していくことが、自由自在、プレッシャーからの解放の第一歩。
それは頭で理解するだけではなく、とにかく意識して、理解して、反復して反復して反復して身につけられる。そのためのトレーニングを行います。ただパスをしよう、ただドリブルしよう、だけではもったいない。
これを意識して止めよう。
これを意識して蹴ろう。
これを意識して運ぼう。。。
同じ時間を使うなら、ポイントをしっかり意識して取り組む時間にする。
1日5分の意識の差が、1ヶ月で150分、1年で1800分(30時間)もの、もう取り返すことのできないほどの大きな差となる。
意識の質、環境の質が、非常に大事です。
うまくいかないな、と思う時ほど、ボールを大切に、丁寧に扱ってください。
冒頭でも述べたように、ボールが動いていると、相手を引き寄せます。自分の位置に置けていない、ボールが動いて定まっていないから、顔が上がらないから、対峙した相手に奪えるチャンスだと、思わせてしまっているのです。だから、大切に、丁寧に。
守備を伝える時に、ミスしたところを狙えということは、ミスしないとは、狙わせないとは、どういう状態なのか、そこから逆算することで、何を意識し、理解して、反復すべきかが見えてきます。
答えは現場にある。質の高い時間を提供できるよう、引き続き取り組んでいきます。
代表 森 一哉
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