見出し画像

【大事なことは「所属」することではなく、「自信を無くさない」こと】

日本のトップカテゴリーであるJリーグ。
そのJクラブの下部組織へ所属することへの憧れは、子どもたちや親にとって、至極当然のことです。
そこを目指すからこそ、夢を持ち、毎日が充実し、これまでならできなかったであろう努力もできる。
プラスになる要素がとても多いのも事実です。

しかし、いざその時を迎える時、進路を考える時に、皆さんに本当に考えておいてほしいことがあります。
それは、「中学の3年間が、自信を持てる3年間になるのか、自信をなくす3年間になってしまうのか」ということです。
所属する選手が20名だと仮定します。ジュニアユース(中学生)からユース(高校生)に昇格できるのが5名だと仮定します。
残りの15名はユースへの昇格は断たれてしまいます。
つまり、トップチームへの昇格も断たれるということです。
その時、その15名に入った時、子どもの性格的に、高校生で這い上がり、そこからまたプロを目指そうというリバウンドメンタリティを持っている性格なのかどうか。
もちろん成長によって変わるので、想像とは違う成長を見せることもありますが、大きく変わらない本質的な部分として、この子がどうなっていきそうかを想像しておくことは、とても大切だと考えます。
今頑張ってJクラブを目指して入ることが、逆に自信をなくしてしまう中学3年間となり、プロになりたいと思っていた夢を、中学卒業と同時に諦めてしまうことにもなる可能性があるということです。
逆に、Jクラブへ入らなかったとしても、街クラブや部活動で、20人所属の中でトップ5にいたとします。その状況とは、自信に満ち溢れている状態であり、ユースのスカウトの目に留まる可能性もあります。
もしもそこでユースに加入することができれば、一気にトップチームにも近くなり、高校生年代でありながら、トップチームに練習参加したり、プロ契約を勝ち取ることだってあります。

道は一つではありません。繰り返します。

成長には個人差があります。
これは、コントロールできません。
その上で、今Jクラブへ入ったらどうなるか、入らなかったらどうなっていきそうなのか、できる範囲でリスク管理と、その後の未来を想像しておくことが大切です。
Jクラブだけではありません。
強豪街クラブを目指すことだって同じことが言えます。
もちろん入ってみないとわからないこともある。
だからこそ、目の前のことだけに捉われず、所属することだけに捉われず、所属した後のことまで想像しておいてほしいのです。
中学の3年間を、笑顔の3年間で過ごすのか、それとも、悩み苦しむ表情の3年間を過ごすのか。
どこに所属するのかではなく、プレーで輝ける場所に出会ってほしいと思います。 




代表 森  一哉
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?