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主に、詩を投稿しています

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最近の記事

展望台にて【詩】

このほしの うすっぺらい皮の中で 地上から伸びるビルたちが 背くらべしてる   経済とはなんだ ぼくらは 何を目指して 伸びようとしているのか   空を   手に入れたか 地面を  手に入れたか 海を   手に入れたか このほしを 手に入れたか   見えているのは このまち 見えていないものは 何? 200年後の このまち 皮を一枚めくるように 全ての建物が姿を変える   未来の人に任せるのではない 今生きるぼくたちが 皮がむけた

    • あなたと【詩】

      手はあなたとつなぎ 腕はあなたを抱き締め 足はあなたと歩き 目はあなたを見て 口はあなたとキスをして 鼻はあなたの香りをかいで 耳はあなたの声を聞く そのためにあるに違いない

      • 蝶【詩】

        咲き乱れる花の中 埋もれる一点の幸せ ほのかに光り主張する 誇張することなく 淡く埋もれる幸せ 目線をそらさず そっと包み込む その輝きにゆだね ふっと宙を舞う

        • 蚊【詩】

          そうだよ 季節外れだよ 悪いかコラ 吸うぞコラ たたくなよ 気づくなよ 吸うぞコラ 動くんじゃねーぞ   へへへ、こいつにぶいぜ 吸ったぞコラ あぁ満足 ふらふらいい気持ち 死んでもいい…アベシ ひでぇ…

        展望台にて【詩】

          未来の家族へ【詩】

          未来の家族へ【詩】

          道【詩】

            足音が聞こえてくる 淡いもやの中から 君の姿が浮かびくる   ぼくの地図に従い 君に向かい歩き出す 深い霧に包まれて 君を見失う   君の地図を見て 君にたどり着く ぼくの道を見失う   ぼくの地図を君に見せ 二人の道を探す 二人で道を探す

          道【詩】

          のびのび【イラスト】

          のびのび【イラスト】

          地球【詩】

            母に気づき 家を覚え 友と遊び 町を知り 君を感じ 故郷を思う   母なる大地 この上に在るぼくたちは 髪の先まで あなたそのもの

          地球【詩】

          雪だるま【詩】

          なんでここにいるの? ぼくを作った女の子は ぼくを見て 満足そうに駆けてった   ねぇ、なんでここにいる? ぼくになにをしてほしい? 動けないし 寒そうな人を 暖めることも出来ない 話せないし 出来ないことだらけだ 考えるのもバカらしい あきらめたよ 雪だるまなんてこんなもの   ぼーっとしてると 誰かの声が聞こえた 動けないから 聞いていた 話せないから 知らんぷり 「誰か」は言った 「聞いてくれてありがとう」 ちょっと嬉しく

          雪だるま【詩】

          カレーの作り方【詩】

          大鍋に根性を入れて 火にかける 熱くなったら たっぷり刻んだ やさしさを入れて 黄金色になるまで 炒めるんだ これで充分な甘味が出る   その次に 夢と友情 こくを出すために 苦い経験も加え 炒めあげる   煮崩れしないように 水を加えてから 愛情を入れる   煮立ったら あくを取り除き じっくり煮込む   いったん火を止め 勇気をときほぐし 弱火で少し 隠し味に 誠実さと謙虚さ   一晩反省したら 君にあげよう

          カレーの作り方【詩】

          落書き【詩】

          Do you have a lover? いつ誰が彫ったのだろう 返答は違う筆跡で        …No. and you?   何年越しの問いかけだろう さみしさに寄り添っているようだ   図書館の机の上で 誰かを求めて いつまでも待っている   Do you have a lover? 席を立つ

          落書き【詩】

          ネコ【詩】

          ある日 ぼくは考えた 生きているのだろうか 生かされているのだろうか   あくる日 ぼくの飼い猫が考えた 生きているのだろうか 生かされているのだろうか   次の日 猫にくっついている蚤が考えた 生きているのだろうか 生かされているのだろうか   別にどっちだっていい 自分なりに生きてみよう

          ネコ【詩】