目に見えるものが全てとは限らない
「どうやったら周りの人に頑張ってるって思ってもらえると思う?」
先日、妹からこんなLINEが届いた。
3歳年下の妹。
年齢も近いのでお互いよき相談相手。
事の経緯を簡単に説明すると、妹は家のことを積極的に手伝わない。
わたしからしてみれば年相応の対応であり、そこまで気にすることではないと今までも適当に流してきた。
わたしと妹は家の中でのキャラが大きく違う。
妹は絵にかいたような妹キャラである。反対にわたしは姉弟の中でも家事を手伝う方であり、自分で言うのもなんだが少し頼りにされている部分がある。
だから余計、妹が手伝わないことが目立ちよく怒られている。
怒られてへこたれないのが妹である。
わたしは妹の「どうしたら周りに認めてもらえるか」という疑問を解決するよりも先に、
妹自身が、「自分は頑張っているのか、いないのか」について考えるべきだと思った。
そのため、まず初めにこんな話をした。
「例えば、誰かに ”頑張ってない”と言われたとして、そのことに腹が立ったとする。そしてそのことについ反論してしまうなら、自分自身が “頑張れてない”と思っているってことなんじゃない?」
加えて
「自分が頑張ったかどうかなんて周りにどう言われようが自分が納得できなければ意味がないと思う。自分がいかにその過程に満足できたかが重要だと思うよ。」と言った。
そして、冒頭に妹がしてきた質問。
「どうやったら周りの人に頑張ってるって思ってもらえると思う?」
について。
これを解決する1つの策として
” 人に頼まれたことをとりあえずやってみる ” ことを提案してみた。
うちでは、祖母が家事のほとんどをやってくれている。
そんな祖母も年を取り年々できないことが増えている。
このとき一番つらいのは祖母自身だと思う。
最近、以前より頼まれることが増えた。
妹はその頼まれごとを面倒くさがったり、断ることが多い。
(これが悪いと言いたいわけではなく、今の現状を説明したいだけ)
そういう姿を見てきたため、あえてこういうふうに言ってみた。
「人に頼まれたときに、いつも断ったりしてやらないと当たり前に相手もイラするよね。で、それを繰り返していると自分が何かをするたびにその断られた1回を根に持ってくると思うよ。」
( 例えば遊びに行くときにいちゃもんつけられるなど )
そして、人に頼まれたときにどうしても出てくる面倒くさいという感情。
これは決して悪ではなく、人間だから仕方ない感情だと思う。
( かく言うわたしも思うので )
そのときに重要なのは、なぜ相手は自分に助けを求めているのか
ということを考えることだと思う。
「何か頼まれたとして、面倒くさいなって思うかもしれん。けど、いったん冷静になって考えてみて。なんで相手がその ( 人を頼る ) 手段を取らないといけなくなったのかを考えてみると、例えば今回の場合だと体がしんどいから仕方なく頼んでるのかもしれないよね。それにそもそも家事とかに関しては自分に関係していることだから無関係ではないんだよね。」
こんなことを言って、妹は納得してくれ、もう一度考えようとしてくれた。
「相手に認められたかったら、相手のことを認める。」
この一連の会話で感じたことだ。
わたしは出来る限り自分がしてきてもらったことを返したいと思っている。
そしてその気持ちは相手にちゃんと届くということも体感してきた。
偉そうなことを言っているけれど、常にこの考え方で生きてはいない。
以前、人に頼ってばかりでその相手を苦しめたことがあったので余計に気をつけようと思うようになった。そして誰かが助けを求めて来たときに手を差し伸べてあげられる心の余裕を持っていたいなと思うし、そのために相手のことをちゃんと知っておきたいなと思う。
家族というものは難しいなとつくづく思う。
期待、心配、支え、繋がり。
いろんな感情が溢れていて、お互いがお互いを思うあまりすれ違ったり、
近くにいて絶対に離れないという謎の自信から過信しすぎたり。
人によって家族のあり方があって一概にこうとは言えないけれど、姉からして妹の気持ちはよくわかるし、子どもっぽいところもあるけどわたしもつい最近までそうだったしなと、とても考えさせられる。
目に見えるものが全てとは限らない
1つの物事を見るときにその面からだけじゃなく反対、または側面、角、いろんなところから見なくちゃいけないなとつくづく思う。
わたしは映画やドラマ、漫画、アニメを見ていて、改めてそういう視点で物事を考えることが好きなんだなと感じる。
今回の妹との出来事はどちらが正しいとかそういう話ではなく、ただ柔軟に物事を考えられたらいいよね~という話であって。( うちの家ではこんなことが日常茶飯事なのでもう慣れた)
自分のまわり、社会のできごと、あらゆることに疑問を持つ。
考えすぎると疲れるが、多分そういうことを考えるのが好きなんだと思う。
だから決めつけとかもあんまり好きじゃないし、主張強すぎる人にも不信感を抱いてしまう。
わたしは基本、妹に説教はしない。
それはわたしの役割ではないと思っているから。
ただ逃げ道をつくってあげたいと思う。
妹は面倒がり屋で、すぐ反抗するし、祖母に喧嘩売るし、
口も悪くて部屋も汚い。
でも誰よりもやさしい。
すごく家族想い。
真っ直ぐで一生懸命。
間違えだらけだけどこの子の姉でいれること誇りに思う。
そんな妹の味方でいたいと思うのだ。
親が理解できない感情を汲み取ってあげたい。
( 〇〇してあげたいという感情を感じられたら、相手に認めてもらえることに少しつながるのかな…? )
そんなこんなで今日も妹の愚痴を聴く。ダメなことはダメと言い、でも否定はしない。
次の日の朝、スッキリした様子で「昨日はありがとう」とLINEがくる。
( タイトルと本文のつながりが伝わると大変嬉しいです。)
おわり
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