目指す会 2409 まえばし赤城ヒルクライム ④
レース開始から3,40分、早くも仲間とは散り散りになり一人さみしく山を登る。
ヒルクライムレースは、野球で負けた時にジャイアンが「のび太のせいで負けたんだぞ!」って言うのと同じ確率(つまり100%)でソロライドになる。なのになんで参加するんだろう、自分でも不思議。
※のび太の定位置9番ライトに試合を左右するような役割は回ってこないだろうから、きっとジャイアンツ自体がクソ弱いんだと思う。
前回も書いた自身のロードレーサーとしての劣化具合が、レースが進むにつれて顕著になっていく。切り札のインナーローを早々に繰り出し、これ以上軽いギアがないのをわかっていながら何度もレバーをカチカチ。
あれ、この山こんなつらかったっけ?? 全然休憩ポイントねーじゃん… なんてボヤキをどれだけこぼしたか。
ただただきつい、そんな状況がずっと続く。
そして前回はスルーした給水所が目に入った。
「ブログのネタが欲しいから給水所寄ってくわー。え、つらいかって? なわけねーじゃん、まだまだ全然余裕。それにさ、わざわざ給水所設営してくれたスタッフに悪いっしょ使ってあげないと、つまり優しさっつーの? そーゆーやつ!」…
ということで給水所で一息いれました。
チャリから降り水を受け取る。チャリに装着しているボトルにも水が入っているが、頂いた水の方が美味しい、感じるヒトの温もり。
足を休めて水分も補給。それだけで満足のはずなのに人間というのは欲深い。なんでコーラとか糖分ねーの? なんか腹にたまる物食わしてくれよ、と新たな欲が顔をのぞかせる。
ロードバイクに関心を持ち始めたときはドロップハンドルが着いてれば全部一緒でしょ! みたいなノリだったが、気がつけばやれカーボンフレームだのホイールのリム高さだのサイコンはうんたらかんたらと沼ったみんなの顔が浮かぶ。かく言う筆者もその1人なんだけど。
とはいえロードバイクはいくら課金をしようと、結局は己の肉体というエンジンが物を言う世界。トレーニングを積み重ねた者のみが高見にたどり着ける。
高見に興味のない筆者は太らないように、がモチベーション。レースよりもツーリングとかサイクリングが好きなタイプである。故にチャリもエンデュランスモデルである。
ついた一息分のタイムを取り戻すべく給水所を後にする。休んだおかげで脚が回るぜー!!と思ったのはほんの30秒、すぐにへたれてまたトボトボクライムが始まる。
ほんのり雨も降りだしタフなレースになってきた。
次回に続く。