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目指す会 2309 まえばし赤城ヒルクライム 6
前回ようやっとゴールした赤城ヒルクライム。あとはおっさんトークをしながら後続の到着を待つんだけど、意外とこの時間も山登りの醍醐味の1つだったりする。速い者にのみ許される(仲間内での話、井戸の中の蛙も甚だしい)勝者の余韻というやつだ。9月の熱すぎず寒すぎずという真ん中やや高めの棒球くらいおあつらえ向きの天気の中なら尚更である。
ただ注意することもある、それは仲間のゴールを見逃さずにいること。1時間半以上必死に登りやっとこさゴールしたそのとき、仲間が誰も迎えてくれないことを想像してほしい。汗でカラカラに乾いた体でも涙がサラサラ流れること間違いなし。しっかりと仲間の勇姿を見届けて上げよう。
ということで4人目、N本さんがゴールした。
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N本さんは別名「荒川番長」。僕らは週末荒川に集まり1,2時間汗を流すのだが、その時のN本さんはめっぽう速かったりする。急に先頭走り出したかと思えば巡航速度を平気で4,5キロ上げてマウント取ってくるけしからんおっさんだ。荒川での雪辱を赤城山で返却。
それからほどなくしてI藤がフィニッシュ。
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I藤は練馬に住んでいるため荒川の練習には中々来られないが、1人密かに練習とかするストイックなヤツ。好きな色は青で、ジャージから車まで青という徹底ぶりだ。
残りは3人。しかしここでトラブル発生。山のフドウよりも雲のジュウザが好きな僕。。雑草魂よりもタンポポの綿派。石の上は危ないからすぐに降りましょう派。つまりはこういうことだ、飽きちゃったの待っていることに。
みんなの頑張りを無視するわけではない、絶対的に応援している。でもそれとゴール付近でじっと待っていられるかは別の話。ということで山頂プラプラ開始。
がしかし赤城山の山頂はさほど広くなかった。登り追えたヒトで長蛇の列の売店の列に並ぶ気にもなれず、あとはトイレと見晴らしのいい展望台があるくらい。
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早々に散策終了。ゴール付近で井戸端会議を再開。昨今の円安について、ガソリンが中々安くならないこと、不動産のキャップレートについて…といったビジネスマンらしい会話は全くせずに、概ね下品で卑猥な話が終始。男はいくつになってもう○こち○こで笑える人種なのだ。
そんな話を聞きつけてか我らがボス、E原さんも無事到着。序盤の坂で生き別れて以来の再開だ。
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E原さん、ぜーぜーの息が整うなり思うタイムが出なかった言い訳を炸裂させるのだが、それだけで記事1つ分くらいかけてしまうので今回はカット。
ついでメンバー唯一の女性Aやさんも無事にゴール。僕は初対面だったのだが、話を聞くと彼女は本格的にロードに乗りだしたのが春先からで、たた数ヶ月で富士ヒル、赤城山ヒルを大会に連出する鬼の行動力の持ち主だった。(なんとゴール時の写真を取り損ねた、申し訳ない)
残るメンバーS田1人。彼は普段あまり乗らないのにナゼか大会には積極的に参加するというきっと休日とお金を同時に捨てたいタイプの変わり者。そんな中々姿を現さず1つの不安が頭をよぎる、足きりになってしまうのでは…?
というのも大会中は事故防止のため交通規制をしき車の侵入が止められている。ただそれも時間制限がある、かの有名な湾岸署刑事の名台詞でも同じように道路は完全には封鎖できない。
制限時間になるとスタート地点からバスとトラックが走り出し、追いつかれたライダーはトラックにチャリを積みバスへと強制収容される。昔迫り来る悪夢から逃げるため永遠と壁を登り続けるキャサリンってゲームがあったがあの要領だ。バスは山頂まで登るとUターンでスタート地点まで戻る。つまり足きりにあうとS田は我々と合流出来なくなっちゃう。
やべーどうしよ、もうS田放っておく? いやそれは可哀想じゃね? でももうそろそろ待つのも飽きたよね? さすがに汗冷えしてきたしなー え、じゃーもう下っちゃう? 的なかんじで天使と悪魔がケンカしだしたとき
「あれS田じゃね??」と誰かが声をあげた。そこには確かにいつも笑顔のS田の姿があった。
S田だー! 時間ギリギリー! 前もそうだったよなあいつー! よかったー おつかれさーん おせーんだよー! 待ちすぎて風邪ひいたっつーの
と歓喜の渦が沸き起こる。(興奮しすぎて写真撮り忘れた)
ということで全員が無事完走を成し遂げた。あとは安全に下山しスタート地点の道の駅まで戻るだけなのだが、そうは問屋が卸さなかったのでまた次回あいましょう。