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悩んだとき苦しいときは、まず笑ってみよう

mezameの営業を担当しております、堀川と申します。

突然、出てきて自分を語るなんて…と思いつつ、ファーストキャリアで学んだことがお伝えできればと思います。

先輩への“倍返し”をむねに甘味をむさぼる日々

大学入学と同時に上京したものの、「就職先を見つけないと地元に戻される!」という恐怖(笑)がありました。

そのため、就職をどうするか早々に悩んでいた大学3年の時「ある研究室の教授が動物製薬会社のコネを持っている」と小耳にはさみました。

動物関連の仕事がしたかったし、研究の内容もやりたいものだったので、その研究室の先輩に口添えをしてもらい、研究室に入りました。

研究室では“それなりに”真面目に実験もしつつ、論文も就職に関連する内容で提出したものを教授に認めてもらったこと、大学3年の頃から就職のお願いをしていたこともあり、大学4年になって早々に内定がでました。

某宗教によるテロで世の中が騒然としていた当時、就職先が製薬会社となると「アレ、作れるの?」などと冗談で言われることもありました。

そんな最初の就職(製薬会社)はとても小さな会社だったため、配属された『品質管理課』は正社員2名、契約社員2名の4名しかいませんでした。正社員2名のうち、一人は私ですが、もう一人は大学時代の仲のいい先輩でした。その先輩の助言もあり就職ができたのです。

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けれど、ここでは少しだけイジメがありました。

同部署の契約社員の方が、正社員になりたいと上司に申し出ていたそうです。その上司は「当分正社員は採らない」と断わり続けていたらしいのですが、採らないはずの正社員(私)が、教授の紹介といって入社して来たのです。それはそれは気に召さなかったご様子です。まあ、そうですよね…。

その契約社員の方は、キャリアとしては先輩なので私のトレーナーとなったのですが、私が失敗するたびにイヤミや怒りの言葉がすごかったです。いえ、たとえ私がミスをしなくても、ご機嫌が悪い日は理不尽な怒りをぶつけてくるため、私としても倍返し、いや1000倍返しを心に決めたものです…。

この倍返しを決めた日は必ずといっていいほど、別部署の同期とケーキやご飯を食べに行きました。同期にグチを聞いてもらい、最後は泣くほど大笑いをして帰途に就きました。大笑いしてすっきりすることが、次の日にも仕事に向き合う原動力になっていました。同期よ、ありがとう(涙)。

とはいえ、先輩の口撃(口のみの攻撃だったので)を浴び続ける状況を変えるためには、「すべての業務を早く完璧にこなせるようになり、先輩に言い返せる自分を作ることだ!」と思い、一生懸命働きました。

完璧ではないなりにもそれなりに仕事をこなせるようになると、先輩もつまらなくなったのか退職されました。直接の倍返しはできませんでした…。

お騒がせ部下の堂々とした態度に苦笑い…

その後係長に昇格し、今度は自分がマネジメントをする立場となりました。

今までは「自分で考えて動く」と結果につながっていたのですが、今度は「人を動かす」ことを考え、結果につなげなければなりません。

自分がうまくやってきた「コツ」など伝えても、その通りに部下ができないとき、他者は自分の思い通りには動かないとわかっていても、イライラしてしまう日もありました。人間だもの…。

ある朝、「二日酔いなので休ませてください」と部下が連絡してきました。

アタマの回転も仕事も早く、戦力としては良い人材といえる女性です。でも、こういうことを気するそぶりもなく言ってきて仕事を休む。しかも彼女は、その日〆切の仕事を持っていました。

さすがに「は?何言ってるの?」と思いましたよ。

ところが、「今持っている業務はいつまでにできますか?」と私が聞きくと、「明日できます」と彼女はきっぱり。

なんだか笑っちゃいました。だって、二日酔いで歩けない人が明日のことをきっぱりと言うんですから。けれど、それならば信用しようと逆に思うことができ、お休みの許可をだしました。

二日酔いで休むなんて、確かに社会人としてはダメですよね。

でも、無理に出社して進まない仕事に取り組まれるより、きちんと休んで 次の日にサクッと業務を終わったほうが良いのではないか。だって、その部下は今までの業務はきっちりとする人だから。

「一時のことより、部下の“普段”から判断しよう」、そう思えたのです。

一瞬イラッとしたものの、彼女の態度に思わず笑ってしまったことにより、落ち着いて考えを巡らせる余裕が生まれました。

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怒るのは、怒る必要があるとき“だけ”でいい

その一件があった時、かつて先輩の口撃に耐え、同期と笑いながら仕事を続けられたことを思い出し、笑うことの大切さを実感しました。

困ったことがあれば、無理やりにでもいいから、笑おう。

そう自分で決めることで、不測の事態にも落ち着き、その時の感情に流されず、物事の判断ができるようになります。“怒る”のは、いったん笑って考えて「怒ることが必要」と判断した後にしよう、と今も心に決めています。

その考えを持って以来、部下との関係性はとても良好になり、私が職場を変わった後も、いまだに月1回のペースで飲みに行く仲間となっています。

最初の就職に私が求めていたのは、正直言って“製薬会社”というブランドでした。そのため「何かを身につけよう」という意識はあまり高くありませんでした。

けれど、先輩からの圧によって、必然的に一生懸命はたらくことになり、スキルを身につけることができました。おかげで係長になり、マネジメント経験を通して、自分の考え方を培い、コミュニケーションスキルを高めることができた。結果論だとしても、とても良かったと思っています。

人生の困難を“笑って”乗り越える私のキャリアは、日々学びを得ながら、今も続いています。

■ 文/堀川さゆり(ほりかわ・さゆり)
さんぎょうい株式会社でmezame営業。参加して1年ですが、輝いている人と一緒に仕事できて、自分はまだまだ甘かったと常に勉強しています。


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