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“自分ごと”になった瞬間からはじまる本当の人生

「安全地帯を出たところから、真の人生が始まる」
(Life begins at the end of your comfort zone)
ニール・ドナルド・ウォルシュ

お聞きになったことはありますか?
この言葉はまさに私の人生の転機とその後の人生を表しています。

こんにちは。
mezameのキャリアコンサルタント・東 公成です。

リストラ通告ーー覚悟していたその日がついに

「東さん、あなたのお仕事とポジションは無くなりました」 

55歳だったある日、私は上司のオフィスに呼ばれリストラ通告を受けました。
外資系企業に長く勤務しており、50歳を過ぎたらいつリストラされてもおかしくないと思ってたので、このリストラ通告は「来るものが来た」という感じでした。

次の仕事は幸いすぐに見つかりましたが、私の中では「快適な日常」はとっくに終わっていました。

私の「安全地帯(Comfort Zone)」とはいったい何だったのでしょうか? 高い年収?カッコいい肩書き?

いえ、そうではありません。
私の「安全地帯」とは、自分のキャリアについて考えなくても、会社が用意してくれた階段を上がったり下がったりしていれば事足りる生き方でした。

そう、キャリアについて深く考えなくても良い毎日…。

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自分のキャリアを会社に預けたままの人生

1986年、外国語大学でスペイン語を専攻していたのに、就職で失敗しまくって、ようやく就職できたのがコンピューターのプログラミングの仕事。

文系頭の私に最も向いていない仕事でしたから、毎日「どうやったらこの苦境から逃げることができるのか?」ばかり考えていましたが、2年ほどして外資系電子部品メーカーの情報システム部門に転職することができました。

幸い新しい職場は私のような個性でも伸び伸びと仕事をさせてくれる環境で、ようやく自分の働き方と生き方について考えるようになりました。
といっても「30になるまでに結婚して、そのあと課長になって、部長になって…」程度の考え以上には広がることも深まることもなく、それでも仕事が楽しく、毎日目の前の課題を解決することに没頭し、5年先、10年先のことなどまったく考えていませんでした。

当時の私には“キャリア観”と呼べるようなものはなく、キャリアを会社に預けたような状態でした。
そんな状態でも何とかやってこれたのですが、39歳で管理職となり課長、部長となって50代に突入。情報システムの世界にいながら管理職の肩書きに満足しあぐらをかき、情報システムの専門知識を高めることをしなかった私の中ではどんどん空洞化が始まっていました。

キャリアコンサルタント資格がミッドライフ・クライシス脱却のきっかけに

直訳すると「中年の危機」。
50代前後の中年男性、約8割が経験するともいわれている“ミッドライフ・ククライシス”は、若い頃にバリバリ仕事をし、中高年になってある程度のポジションに着いている男性ほど陥りやすいのだそうです。

それはまさに、当時の私。
管理職になった社員のキャリアまで会社がサポートしてくれるわけもなく、会社に任せっぱなしにしていた私のキャリア形成はいわば放棄された状態。自分のキャリアなのにまるで他人事だった私が、リストラ通告を受けたのも当然の結果でした。

そのときの私には、実はミッドライフ・クライシスからの脱却に一縷の望みを託して取得した国家資格のキャリアコンサルタントがありました。
ただ、リストラ通告を受けたときには、その資格をどう生かしていけば良いのか全くアイデアはありませんでした。

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「安全地帯を出たところから、真の人生が始まる」

リストラされたのちは別の企業に移りましたが、そこも一年で辞めた私は、サラリーマンに戻ることなく起業の道を選択しました。

起業に関する本を読み、お金になりそうな資格を取得し、さまざまな集まりに顔を出し、ひたすら新しい人脈を作りました。
起業当初に出会った仲間から「Give & Takeではなく、Give & Giveだよ」と言われ、それを心がけていると少しずつ仕事が来るようになりました。

実は、この“mezame”に参加できたのも、人との出会いで得たご縁のおかげです。

私は独りになって起業したことで、自分の生き方と働き方をようやく自分ごととして考えるようになりました。
リストラされたことをきっかけに、私は再び自分のキャリアを取り戻すことができ、収入こそサラリーマン時代に比べて激減しましたが、満足度の高い毎日を送っています。

《私からここまで読んでくださったみなさんへの小さなアドバイス》
- 「自分のキャリアを会社に預けっぱなしにしていたな」と心当たりがあれば、預けたキャリアを取り戻すことをぜひ考えてみてください。
- 「キャリア」という言葉を聞くと難しく感じるかもしれません。でもキャリアを考える作業は、「自分はどう生きたいのか」「どう働きたいのか」ということそのものです。
- 課長になりたい、部長になりたいという「何になりたいか?」というBeingな観点だけでなく、「何をしたいか?」「どこに行きたいか?」「誰と仕事をしたいか?」というDoingな観点も持ってみてください。
- 以上をどうやって考えたら良いか?整理がつかなければお近くのキャリアコンサルタントに相談してみてください。
■ 文/東 公成(あずま・きみなり)
国家資格キャリアコンサルタント、DiSC認定トレーナー、プレゼンテーショントレーナー、女性の健康経営アドバイザー


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