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【旅行記】尾道旅①〜7年前の尾道旅を振り返る〜

はじめに


7年前に旅した尾道を今更ながら振り返る。

当時は大学生最後の年で、何も考えずに行きたい場所に、行きたいタイミングで行っていた。スタンプカードなんてないのに、旅に行くほど人生得をする、と体のどこかで盲目的に信じていた。

だから尾道行きの新幹線に吸い込まれるように乗った。

2017年7月記載、一部編集済み

尾道に行きました。広島県は初上陸。

瀬戸内海に面していて海に望む門前町。山と海の間を電車が走り抜ける街に行った。この街を飾るキャッチコピーはいくらでも思いつくってくらい色んな表情を見てきた。

2日間の行程、などというあまりにも短い行程を組んだ自分が恨めしいくらい、それはそれは魅力的な街だった。

尾道駅には夕方ごろ着いた。駅のホームには、「おかえりなさい」というポスターが貼ってあった。友人の写真から、もっとこじんまりとした街を想像していたのだが意外にも駅前はひらけていた。

ゲストハウスに向かう。商店街のアーケードをくぐり、夕暮れ橙色のアスファルトの道を歩いて行く。私の地元はシャッター商店街なので、こんなに個人商店が現役で活動している街を見て驚く。
到着したにはいいけれど受付が見つからない。どきどきしながら電話を掛けると、向かい側のカフェから中年のおじさんがにかっと笑って手を振ってくる。中庭風のデッキを挟んでカフェと古民家が一体になった面白いゲストハウスだった。

尾道に来た理由や、大学専攻内容など、身辺情報を詳しく聞かれる。その後彼の尾道愛に溢れた話をきく。尾道に来る直前まで別の地域でインターンををしていて、「地域づくり」とかそういった類の言葉に些かうんざりしていた。地図を広げて、君が好きそうな場所を、と色々なお店を教えてくれる。これはありがたかった。書き込んだペンの印で地図は水色で埋め尽くされた。

ゲストハウスを出ると、さっきまでゲストハウスのカフェの中にいた少年が案内役を買って出てくれた。心強くなり、遅めの尾道一日目が始まる。


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