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100年に 1回の 記念日 だから。


こんばんは。mac"oです。

ただ今、100歳の、元気すぎる*おはなさん*と古いおうちで暮らしています。


昨年@*おはなさん*は、100歳のお誕生日を迎えました。


90歳を過ぎた頃から、もしも100歳を迎えられたなら、家族や親戚を招待して、盛大にお祝いしたいなあ…なんて秘かに思い描きながら、変わらない日々を重ねて、共に過ごしてきたのでした。

2020年の年が明けて、ようやく「白寿の年」に辿りついたと思ったら、まさかの感染症がやってきて、世界的流行になってしまいました。

地方の田舎だから…といっても、やっぱり危機感は感じていて、もしもの悲しいことを想像すると、とても不安になりました。

2020年になって、100歳のお誕生日が近づいてくると、世の中はさらに大変な状況になってきて、最終的には*おはなさん*本人が”会食はしない!”って言い出して、ついにお誕生日会のお祝いをしないことになったのでした。


そんななかでも、*おはなさん*が唯一、やりたい!って言ったことがありました。

「みんなで写真を撮りたいねえ…」


これまでずっと生活してきた我が家で、祖父の見守ってくれているお仏壇の前に座って、家族で写真を撮りたいって言うんです。

せっかくの記念日だから、本格的なカメラマンをお願いしようかな…とも考えましたが、家族以外の方との接触も気がかりだったので、結局はそれぞれに撮影することにしました。


当日は、*おはなさん*が心配していたこともあって、人数が多くなりすぎないように、時間差で訪問してもらうことになりました。

入れ替わりの、わずかな時間に、
みんなが勢ぞろいして、パシャリ!


届いていた花束やプレゼントを並べて、尾頭付きの鯛とロウソクを立てたケーキを前にした*おはなさん*を囲んで、それぞれにスマートフォンで撮影したのでした。

100年の記念日にふさわしいような、ちゃんとした「写真」ではなかったけれど、*おはなさん*のささやかなリクエストのおかげで、私たち家族にとっての大切な思い出の一枚は、それぞれの手元に、今でも残ってくれています。


100年に1度の記念日に。


もちろん*おはなさん*も、それからしばらくの間は、お仏壇の横に飾ってある写真を、とても嬉しそうに、毎日眺めていたのでした。

~ナンダカンダで、毎日がドタバタ中~ そんな*おはなさん*と孫を、応援していただけたら、嬉しいです!