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普段そうとう急いでる

きゅうに精神にガタが来た日だった。 明日へ向けて急ぐ気も起きず暗い道をよろよろ歩き、どこか異国の地でキリンが水を飲むライブ映像と納豆ごはんを食べ。 perfumeのバルセロナ公演を見ながら洗濯物をかろうじて回しきる。 手嶌葵と加山雄三を聞きながら3時間料理をした。 水につけたままだった茄子がだめになっていてすべてのスイッチが切り替わったようだ。 職場の先輩の家族に消えない病気が顕れたらしい。いつも気を遣いすぎるくらいの優しい人が、やっぱり元気がなかった。 一旦は腫物扱いをす

    • もう会ってないけど、大好きだった人たちに

      そういう人たちのことを考えるとき、すまなく思うとき、ふと会わなきゃと思うとき。なにかが飛んでいってその人を少し元気に支えてくれたらいい カルディのこと、出会いは中学生。 高校の見学に遠い駅まで行って、駅前から目当ての高校までつづく商店街で向こうが飛び込んできた。店頭に立っていたお姉さんが唐突に小さい紙のカップを渡してくる。半ば押し付けるようだったけど確か笑顔だった。 渡されたそれを制服のままぽかんと飲むとあまりにも美味しい。相当びっくりしたのでカップの中身の名前はその場で覚

      • 巣ごもりが好きだったよ

        よしもとばななさんの「サーカスナイト」を実に2年かけて読み終えるうちに、今日、猛り立つように旅に出たくなってしまった。 バリに育った女性が日本でバリを思ったり帰ったりする話だ(もちろんこれだけじゃない)。 共感性を求めて小説を読むことが多い自分も「旅」には他人事で生きてきた。 わたしの人生で、ここがひっくり返るわけなかった。 家の中のものごとが特別好きで、1人では暮らせないほどびびりで。ロマンスに憧れはあっても、1人で国を出てみるなんてあんまり恐ろしいことだ。 何があったら

        • 小満、萌え上がるような

          スマートフォンを急にどこかに置き忘れるようになった。物や事や人の名前を覚えなくなった。背景を知りたいと思うようになった。ささやかな面倒ごとをえいっと取り掛かることが少しだけできるようになった。  本当は今日皮膚科に行くことにしていたけど、恋人と久しぶりに少し長く、過ごせる日だったので、予約の時間ちょうどになんとか起きて電話をして、嘘をついてキャンセルした。ごめんなさい。二度寝もした。  こないだ買ってきた好きな器で思うようにごはんを食べて、手に取った2冊は、今の自分にぴっ

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