AERAから取材を受けた不登校児の親の思い。「不登校の大半は親の責任」という市長の発言にAERAは。
以前話題になりましたよね、とある市長さんのこの発言。
フリースクールなども大きく抗議し、波紋は広がりに広がりました。
週刊誌AERAの取材を受けて
私はこの時に、AERAさんから当事者(不登校の子どもを育てた親)として取材を受けました。
AERAといえば、時代をキーワードに独自の切り口でニュースを描くことで有名ですよね。
きっと取材を受けたことを後悔しないと信じ、子どもが不登校になって親としてどんなことを感じたかなどをお話しました。
私は、子どもが学校へ行かないことが問題とも思わないし、かといって不登校になれば幸せになれるとも思っていません。
不登校って、キラキラした世界なんかではないと思うのです。
泥臭いものではないかなと。
なぜかというと、子どもたちは「最初から行くか行かないかの選択肢があって、不登校を選んだわけではない」からです。
悩んで、苦しんで、最終的にそうなった子どもたちが大半ではないかと思います。
不登校だから幸せになれるのではなくて、解釈や生き方が左右すると思っています。
しかしながら「知らない方に、親の責任とは言われたくないなぁ」というのが本音です。
「親の責任発言」を知って感じたこと。
私がこの発言を聞いた時の感想は
「 わっ、なんでわざわざ問題になる発言するんだろ 」
でした。
その次に思ったのが
「 この方、積極的に子育てしたことあるのかな??? 」
でした。
子育てには予期せぬことが起きますよね。
子どもも自分以外の人間ですから、こちらの思うようには動いてくれません。
子どもに起きることも、親がなんとかすることが出来ないこともあるのです。
子育てをしていると1度は感じることがあるはずです。
私は不登校を「予期せぬイベント」として捉えています。
予期せぬことは大人にもやってくるので、それを思えばだれにでも起こりうることです。
「この方、知らないんだなぁ…世の中には、こんな発言をする市長さんも居るんだなぁ」と、傷付きもせず、腹も立たずに思いました。
なんだか遠くから眺めている感覚ですね。
とはいっても、子どもが不登校になった時に親がどんな気持ちでいたか、それは伝えたいなぁと思いました。
理解してくれーーーーーー!!!というわけではなくて、事実こう思ってましたよ、ということです。
今の私にとっては、それはあくまでも外野の意見
不登校に関しては、いろいろな意見がありますよね。
「親の甘やかしだ」とか「親が行かせないから行かないんだ」とか。
ですが当時者家族である私にとって、それはあくまでも外野の意見です。
行かせようとしたけど行かねぇんだよっっっ!!!…という思いはささやかながらありますが、まぁ議論する必要はないかなと思っています。
こういうことで戦う時間があるなら、違うことに時間を使いたい主義です。
しかし私が驚いたのは世論でした。
ネット界隈では「今どきこんなこと言うなんて」「不登校が親の責任なわけないだろ」「親を傷つけて酷い」「学校へ行くだけがすべてじゃないのに」など、不登校児やその親を思いやる意見が大変多かったことです。
私はてっきり「そうだそうだ!」という方へ流れていくと思っていました。
素直に嬉しかったのを覚えています。
「子どもの不登校は親の責任ではない」
という記事のタイトルを見て「さすがAERA、やるぅ!」と思いました。
不登校は親の責任
…ではない!
親の責任なんだ!と、思わせて~という感じがして面白かったです。
取材して下さった野村さん、取り上げて下さったAERAさん、ありがとうございました
親が自分を責めている背景には、残念なことに世間体もあります。
周りからどう思われているだろう、どうしようもない親だと思われているんじゃないかとか。
私もそうでした。
それを「あなたの責任だ」なんて追い打ちをかけられたら、悩みの渦中にいる親は心が死にますよね。
当時、野村昌二さんという記者さんが取材して下さいました。
聞き取るときも記事にするときも、本当に親身になっていただいて。
誤解の無いよう配慮して下さいました。
そして私が「不登校家族の集う食育サロンを自宅でやるのが夢」と話すと「すごいですね!」と仰って下さって、本当に嬉しかったです。
当事者ではないメディアの方に仰っていただけたことが、とても励みになりました。
ますます楽しく頑張ろうと思えたのです。
へんてこな意見は放っておくに限る
奇妙な意見ってありますよね、ホントに。
事実でなかったり、明らかに攻撃的な意見とか。
私は相手にせず、自分ができることをこれからもやっていこうと思っています。
人生には限りがありますもんね。
最後まで読んで下さって、ありがとうございました(●´ω`●)
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