聖書の用語を調べていたらいつの間にか下ネタになっていた話
普段の通勤時、適当にラジオを掛けながら運転しているのですが、そのときには丁度worshipと呼ばれるジャンルの曲が流れていました。Worshipというのは簡単に言うとpopな讃美歌のことで、キリスト教を題材にした歌詞を比較的親しみやすいメロディーで歌っています。そんな歌に次のような一節がありました。
Testimonyの語源
ここで、testimonyという単語が気になりました。どこかで聞いたことのあるような単語ではあるのですが、その場ではきちんとした意味が分からず、帰ってから辞書を引くことにしました。辞書によると、この語は第三者による証言を意味する言葉なのだそうです。したがって、歌詞をざっくりと訳すのであれば、
「死からいのちへ導かれたと私は証言する。偉大なるお方が私の物語を書き換えたのだから、私は証言する。義しい人である、イエス・キリストによって、私は正当化されたのだと。これが私の証言だ。」
といった感じでしょうか。
ところで、このtestimonyという単語は同じく歌詞中にあるtestifyとの語源的なつながりは明白なようです。実際に調べてみると、証言を意味するラテン語に共通の語源を持っているようです。
もう1語、testという語も構成する文字や意味的にかなり近い印象を受けます。しかし、この語は壺を表すラテン語に由来するようです。壺の中に貴金属を入れて、その品質を確かめるのに使われていたそうです。
Testicle
Testimonyの語源を調べていると、意外なものと共通の語源を持っていることが分かりました。それがtesticleです。「男の証」であることから睾丸を意味するようになったと考えられています。
興味深いことに、ヘブライ語聖書には誓いを立てる際に股の下に手を入れる場面が何度も書かれています。こういったことも恐らく無関係ではないでしょう。
Avocado
睾丸つながりということで、こちらの語も紹介しておきます。最近はお寿司にものっている、クリーミーなフルーツのアボカドはサラダに入れられるなどして若い女性を中心に人気ですね。その語源はアステカ人の部族によって話されていたナワトル語で睾丸を意味するそうです。
アボカドというと森のバターの別名で知られていますが、睾丸で熟成された「バター」を食する…と考えると何だか卑猥な感じがします。
参考
Online Etymology Dictionary, "testimony"
https://www.etymonline.com/word/testimony
Online Etymology Dictionary, "avocado"
https://www.etymonline.com/word/avocado#etymonline_v_19006
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