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アフター駐在のお引越し|無事に全部持ち帰れた?

海外生活をしていると、見慣れぬ素敵なものに出会い、あれもこれも買いたくなりますよね。しかし駐在だと、最後にそれらを日本に持ち帰る必要があり、破損や紛失も気になるところ。過去の本帰国者の話では、お気に入りの陶器が割れていた、服や靴が紛失した、なんて話も。

あくまで私の、メキシコ(モンテレイ)からの本帰国のケースですが、引越し荷物に入れられなかった意外なものや、輸送時の破損や紛失の状況、航空便・船便の仕分けのポイント、倉庫に預けていたものの状態など、アフター駐在の引越しについてまとめてみました。

え、これもダメなの?引越し荷物NG品

まず初めに、メキシコから日本へのお引越しで、持ち帰れないもの、持ち帰りにくいものについてのお話です。

100%NG!食べ物や化粧品

食べ物や化粧品などの消耗品は、基本的に引越し荷物には入れられません(どの運送業者でも同様かと思います)。航空便・船便ともNGなので、手荷物で運ぶしかありません。

なお、お酒のみ、量の制限はありますが、航空便で運べます

航空便・船便とも、乾電池もNGなので、事前に全部抜いておきましょう。(電車や車のおもちゃが多い我が家は大変でした。)

判断はいかに?!新品・商用とみなされるもの

新品や商用とみなされるものも、航空便・船便ともNGとされています。何を持って新品or商用とみなすかは、運送業者の担当者の判断、そしてメキシコ税関の判断によると思いますが、きれいに箱に入っていたり、同じものが大量にあるとNGになるようです。

我が家の場合、まずスターバックスのご当地マグカップ(約10個)が、商用とみなされるのでNGと、担当者に言われました。なので数個を船便で、残りを手荷物でと分けて持ち帰りました。良かれと思い、マグカップを1箇所にまとめておいたのですが、それも、より商用感が出ていると言われました。なので、似たようなもので箱入りのものを大量に持ち帰りたい方は、引越し荷物の色々なところ(キッチン、リビング、寝室など)に散らしておくことをおすすめします。

もう一つ、死者の日バービーもNGでした。これは個数に関係なく、箱入りなので新品に見えるとのこと。手荷物で持ち帰りました。

スタバのカップもバービーも、担当者によってはOKと言われることもあると思いますが、NGになることもあると念頭に置いておいていただくと良いかなと思います。

新品感が出るような、包装を剥がしていないものやタグがついているものも、NGと言われる可能性があります。外せるものは外しておきましょう。

ちなみに私の大量のメルカドバッグやハンモックバッグは、タグを外しておいたこともあってか、一つ一つ柄が違うからか、新品や商用とはみなされませんでした。

輸送時の破損や紛失状況は?

航空便は雑に扱われると聞いていたので、割れそうな陶器やガラス製品などは全て船便に入れました。

引越しでキッチンでの梱包を担当してくれたメキシコ人セニョールが、とても丁寧に包装してくれたこともあり、船便、航空便の破損はゼロでした。

紛失(盗難)もありませんでしたが、盗られて困るものは基本的に手荷物に入れました。

いつ届く?どう仕分ける?結論、あまり悩まないで!

どのくらいで届くかは、運送会社・時期などによってまちまちですが、航空便は私たちが日本に入国してから約2週間、船便は約2ヶ月かかりました(2024年7月にモンテレイから本帰国)。

正直なところ、日本には100均もあるので、航空便や船便が来るまでのその場しのぎのものもすぐに買えます。

なので本帰国する方、引越しの分類について、あまり悩まず、気負わず、残りの海外生活を思い切り楽しんでください!というのが私が1番言いたいことです。

ですが一応、以下、ご参考までに我が家の仕分け事例を記載します。まず航空便で入れたものです。(ちなみに航空便は税関で全箱開封検査、船便はX線検査のみで、開封するケースは少ないようです。)

航空便

  • 服や靴(船便が来る2ヶ月先までに使いそうなもの)

  • 寝具(枕とタオルケット。航空便が届くまでは実家のお客さん用を借用)

  • 調理道具(割れない物)、カトラリー

  • キャンプグッズのライト(非常用を兼ねているもの)やお皿(軽くて割れないので、船便のお皿が来るまでの間に使用)

  • 洗濯グッズ(ハンガー、洗濯バサミ)

  • 保育園グッズ(水筒、リュック)

  • テキーラ

船便

船便は残り全部ですが、航空便に入れないぞと意識したものや、迷ったものは以下の通り。

  • 掃除機とルンバ(航空便ではバッテリーを運べないので、バッテリーのみ手荷物または船便にする必要があるとのこと。悩んだ末、我が家は航空便への搭載を諦め、船便が来るまではフローリングワイパーと、100均のホウキ・チリトリで対応しました)

  • 陶器や民芸品(割れやすいものは、迷わず船便へ)

  • 炊飯器(我が家の場合は土鍋。壊れてほしくないので船便に。船便までは普通の鍋で炊いたり、レトルトご飯で対応)

5年の眠りから目覚めた、貸し倉庫の荷物は?

家財の一部を貸し倉庫(空調ありの屋内タイプ)に預けておいたのですが、革製品(バッグや靴)、洋服類、家電(冷蔵庫、電子レンジ)とも、劣化は見られず、臭いも気にならず、全てまた使うことができました。

ただし、服や靴などは、メキシコに全部持っておけばよかったと後悔しました。なぜなら5年も経って、そして色彩豊かなメキシコの影響で、私の好みが変わってしまったから。

これからメキシコに行くみなさん、好みが変わる可能性もあるので、冬物や仕事用なども含めて、ファッション系はとりあえず全部持っていくことをおすすめします。

ちなみに倉庫に預けていたもののうち、プラスチック製の収納ボックス3個、シーリングライトのカバー2個が破損していました。経年劣化もあるのかもしれませんが、国を跨いだ輸送ではないところで破損していたので、驚きました。保険に入っていたので、全品新品価格で保証されました。

最後に。

日本の家は、メキシコの家と比べると、思っているよりとても狭いです(多くの人の場合そうかなと)。なので本帰国で一番大事なのは、とにかく物を減らしてくること。私もかなり捨てたつもりでしたが、それでも家が物で溢れました。

特に日本のゴミ袋に入らないような大きなサイズのものは、リサイクル業者に売る、人に譲るなど、できる限り処分をしてくることをおすすめします。

一方、メキシコ民芸品は、思う存分買ってきてよかったなと確信しています。置くスペースあるかを心配していましたが、日本の壁が画鋲を刺しやすいので、思っていた以上にたくさんの民芸品を飾ることができました。

いまだに、もっとメキシコに住んでいたかったなと、駐在生活を懐かしみ引きずっている私にとって、メキシコのものが生活の中にあって視界に入ると、心が落ち着きます。あの旅先で出会ったなぁ、お友達とおしゃべりしながら選んだなぁと、買った時の思い出が、いつでも私を幸せにしてくれます。

民芸品買いすぎかな、欲しいけど日本に置けるかな、と迷っている方。どうぞたくさん買ってきてください。意外と飾れますし、帰国してからのあなたを絶対に幸せにしてくれるはずです。引越しのことは気にせず、ぜひお買い物を楽しんでください!

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