主夫の日記 2000年10月12日 娘の骨折 家庭内編

娘の入院が長引くにしたがって、家の中でも微妙な変化が生まれる。
妻は基本的に会社勤めなので、コアの時間帯での変化はないものの、仕事が終わってからしか娘に会えないので、妻自身がちょっと寂しいみたいだ。
私は時間的には自由になるので、昼間ずっと一緒にいられるが、当然その時間帯にやるべき仕事を夜中にまわすことになり、自然と睡眠時間に跳ね返ってくる。
まあ、元々不規則な時間帯で生きているので、それもさほど気になるわけではないが、この歳になるとやはり多少体調に変化が出てくる。
しかし、この状況に一番影響受けているのは、紛れもなく上の息子であろう。息子は凄く妹想いで、それは親が感心するほどなのである。どんなに妹が我儘言っても、決して怒ったりしない。私がそれを見かねて妹を注意すると、逆にかばう位なのだ。
妻などは、「こんなお兄ちゃんがいたらなあ...」といつも言っているくらいだ。(^^;
そんな子であるので、妹が骨折した時に一緒に病院に行ったときも、ずっと妹の側で本を読んであげていたし、いざ入院することになって、帰りの車の中で、病棟には15歳以下の子供は面会に行けないので、しばらく妹には会えない旨を告げたときは、声を詰まらせて「**ちゃんに会いたい...」
と泣きだして、こちらまで胸が痛くなったほどなのだ。

しかし、である。
入院から1週間もたったこの頃、妙に甘えん坊になってきた息子がいるのだ。テレビを見ていると、いきなり膝の上にのってきたり、抱きついてきたり、寝るときにも「一緒に寝ようよ~」とねだってきたり、ここ数年見たことない子供っぽい息子が顔を出してきた。それで、「どうしたの急に?」と聞いてみると、
「だって、**ちゃん(妹)が帰ってきたら、出来なくなるから、今のうちにやっておくんだ~~~!」とのこと。普段はそんな素振りは見せないが、
息子は息子なりに、兄というものを演じているんだなあ、と思った今日この頃なのです。

※この記事は、私が以前自分のWEBサイトの掲載していたものをアーカイブとしてこちらに転載しているものですので、あくまで過去の自分の想いですので、現在の自分の考えとは違う場合もあります。

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