新代 まゆな(さらしろ まゆな)

ちいさな物語を書いている作家。妄想と愛情表現するのが好きなノンバイナリー、INFJでH…

新代 まゆな(さらしろ まゆな)

ちいさな物語を書いている作家。妄想と愛情表現するのが好きなノンバイナリー、INFJでHSP

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あざとい魔物と したたかな隣人 彼女のホットチャイ

【あざとい魔物と したたかな隣人】 彼女のホットチャイ 彼女はハトムギ茶とスパイスを濃いめに煮出して、温めたアーモンドミルクと合わせて作ったスパイシーなホットチャイを、手慣れた様子で出してくれた。 ハトムギ茶の甘さに、アーモンドミルクのコクと、スパイスの香りと味わいが足されたホットチャイは、きっとここでしか味わえない彼女のオリジナルで、彼女の好きな味と香りと優しさが、自分の中に穏やかに広がるのを感じた。 チャイを口にするたびに、わたしはこういう人なんだけどって、自己紹介さ

    • ハンドメイドを始めたら起きたこと

      こんにちは!新代(あらしろ)まゆな です。 普段はちいさな物語を書いたり、妄想をシェアしています。 ハンドメイドを始めたら起きたこと わたしは小説とか音楽とか、手に取れないものばかりずっと作っていて、手に取れないものの弱さが少しずつ嫌になってしまって。 手に取れるものの強さに甘えたくて、ハンドメイドを始めたら、縁あってデパートに置いてもらうようになって、ハンドメイド作品一点一点に書かれてるキャプションを読んだお客さんたちが「文章いいね 素敵だね」って、言ってましたよって、

      • あの日曜日のこと。

        白猫先生の昔話。あの日曜日 自宅まで押しかけて、先生の家に泊まってしまった。先生のベッドで1人で寝るわたしは、元先生にまったく相手にされず、朝を迎え、丁寧な朝ごはんを振る舞われて、それがおいしくて、なぜか泣けてきて、 もっと好きになってしまう、ご飯食べ終わったら帰ってねと言われているから、わざとゆっくりご飯を食べていて、 わざとゆっくり食べているのはバレていて、食後にお茶を出されて「ポットで入ってるから好きに飲んで」帰れって言ったわりには歓迎されていて、未使用の歯ブラシあるか

        • 夏のため息

          わたしは、好きな人が借りていく本に嫉妬している。 彼女の感性に選ばれて、意思の宿る彼女のふっくらとした指先で、背表紙の上端に指をかけるように触れられて、されるがままに手繰りよせられる。 彼女の手の中に収まったかと思えば、もう待てないと言わんばかりに開かれて、裏表紙と背表紙と表表紙を、そのやわらかい指先で支えられながら、好奇心の宿った視線を彼女から注がれる本に、わたしは嫉妬している。 いつも、一冊だけ本を借りていくあの子は、 両手で抱きしめるように、その本を大切そうに抱えている

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          レスカノ 好物なのに食べないの?

          「なっ。。なにしてるの。。」 「ハ。。ハンバーガー?」 「ああ。。おいしそうなお肉だね?」 「好きでしょ?ハンバーガー。。」 「好きだけど、バンズの主張が強いかな。バンズちょっと潰していい?」 「わ。。わ。わたしが潰れるから。。」 「ごめん。中だけ食べたいかな。野菜は?レタスとか無いの?」 「フ。。フリルレタスなら?」 「えっと。。もしかして、水切りしてもまた濡れちゃうフリルレタス?」 「バカなの?そうだけど。。」 「お野菜だったの?」 「お野菜、先に食べない?サラダとか」

          レスカノ 好物なのに食べないの?

          spooning わたしの抱き枕

          spooning わたしの抱き枕 「枕、いろいろ買ってみたんだ〜」 「そうなんだ、寝心地いいといいね」 「好きな人が隣にいるから、いつも寝心地いいけどね」 「なにいってるの。。」 「ちょっと?ニヤけすぎ〜」 「ニヤけるしかない。。でしょ?」 「わたしのこと大好きだもんね〜わたしもだけど」 「おっ。。おやすみ。。」 「え、まだ寝ちゃダメ。。」 「えっ?」 「わたし、大好きな抱き枕抱かないと寝れないからね?」 「うん。。」 「おやすみぃ」 「おやすみ。。」 後ろからそっと抱きし

          罪悪感と義務感を感じながら埋め合わせなんてしないでって話

          「ごめん。今度、埋め合わせするから!」 「へぇ〜、どこを埋めて、どこを合わせてくれるんだろ」 「ちょっと!?そういう意味に聞こえるから」 「そういう意味って、なに?」 「わかってるクセに。。そういうとこ予約する?」 「そういうこと、しないし」 「しないね。たしかに。言うだけなんだよね」 「口だけで、ごめんね」 「口だけ。。」 「なに、想像してるん?」 「なんだろうね」 好きな人が罪悪感を感じて それを補う義務感で一緒に居られたら 居られる方もツラいから 恋愛で埋め合わせって

          罪悪感と義務感を感じながら埋め合わせなんてしないでって話

          優しくて穏やかなミルクティー煮込みハンバーグ

          ミルクティー煮込みハンバーグ作ったよ キャラメルミルクティーのような甘い香りと 苦みで 気づいたらまた欲しくなってしまう? 気に入ってくれたら また、わたしを食べに来てね ってことでレシピです。 食材 ミルクティー 濃いめの無糖ライスミルク 200ml ミルクティー用の紅茶 500ml (500mlの水で煮出した紅茶 紅茶のパックは2つ パックひとつ当たり200mlくらい出せる量のやつを2つです。 玉ねぎスライスソテー 大きめタマネギ1個 スライスしておく。

          優しくて穏やかなミルクティー煮込みハンバーグ

          PURE CRAZY 純粋狂気

          かわいすぎるが故に 告白しても誰にも信じてもらえなくて 振られたことすらなくて もう恋愛とかできないんじゃないかと思って 暴走気味の妄想好きの女の子のお話 わたしから好きとか言うと思ってんの? 好きなら好きって言ってきなよ。 もう、とっくに落ちてるんだから。。 待つの嫌いだけど 好きな人だけは別だからね? わたしの勘違い?片想いじゃないよね? だったら告白しなきゃいけないじゃん。 わたし。。もう、告白とかしたくないんだからね。。 でもさ、ホントに欲しいものなら自分から取りに

          さいきん、暑すぎない?【息抜き回】

          「さいきん暑すぎない?だるっ。。足の裏やけどしそうなんだけど」とか言いつつ友達と楽しんでる。 本性をさらけ出して、はしゃぎたくて、うずうずしてたら 「ねえ。これって〇〇ちゃんだよね?」 この前、友達と来た時のふざけてるとこの写真を撮られてて、ヤバいバレた。。って焦ってたら、実はこういう感じの方が好きだって告白されて、デート相手も本性隠してて 似たもの同士で打ち解けて相思相愛みたいなやつ好きですか? いつもありがとうございます!

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          Unlock あなたの遠慮は宝箱

          こんばんは〜mewux(ミュウです 今日もありがとうございます! Unlock あなたの遠慮は宝箱 あなたが自分自身に遠慮しているところは あなたの可能性や伸び代が隠されている宝箱で 遠慮で鍵を掛けているの。 遠慮という鍵のかかった その宝箱の中には 素敵になって自信を持ったあなたがいる。 あなた自身が遠慮という鍵を外したら 素敵になった自分自身に出会える。 自分自身が素敵になると それが自信につながるの。 遠慮という鍵をひとつ外したら 自信が手に入るの。 自分

          Kiss Me しあわせな待ち時間

          Kiss Me しあわせな待ち時間 キス待ちしてるパートナーの そのキス待ち顔をニヤけて見ている わたしがキスしてくれなくて  待ちきれなくて 目を開けて  ちょっと不満げな顔で見つめられると 愛しさが募る。 「そんなにキスして欲しかったの?」って感じさせてくれると、愛しくて安心する。 「ホント、ばか。。」 「しあわせの先延ばししたら、もっと盛り上がるかな?って」 「もう。待ってる間に死んじゃったら、どうするの?」 「してくれてもいいのに」 「いいの?」 「いいよ」 それで

          ennui 愛しさに気づく時間

          愛しさに気づく時間 いつも元気でいられるなんてないから 気怠げなところも見せてくれると 無理してない感を 無理させてない感を 感じられて逆に安心する。 ホントに好きなら その生々しさが愛おしく思える。 わたしの中にある〈愛しさ〉に気づく時間 だから いいときだけを 見せようとなんてしないで あなたへの愛しさに気づく時間だから

          ときめく瞬き SUNBURN BLUSH

          日焼けチークはさ 瞳を細めたときの うっとり感がいいの 瞬きのたびに すこしドキッとさせてくれる感じが ベタにときめくの わかる? 脳に響くヴィジュアルは 瞳を閉じても思いだせる なにげない瞬間にドキッとさせて ときめかせて Sunburn Blush

          Romantic Perfumer 恋する調香師

          調香師になって あなたに刺さる香りを纏って わたしが好きだと錯覚させた この香りが好きなだけと知りながらも その儚い錯覚と あなたが欲しい 永遠なんていらないから その恋が消えるまでに わたしに愛されるよろこびを 知ってくれたらいいのに この胸が苦しいのは 儚い錯覚と 纏ったこの香りのせいね その錯覚と纏った香りが消えるころ この苦しさは消えて あなたがいない寂しさがはじまる その寂しさに備える方法がわからないから 恋が消えるまでに わたしに愛されるよろこびを 知

          COLD BREW 抽出された素直な2人

          時間をかけて抽出されたあなたの味は えぐみのない素直な味がして 穏やかで 時間をかけて味わいたいと、思わせてくれる。 きっと もっと あなたをおいしくできる水はどこかにある でも あなたはわたしを選んだ。 時間をかけて抽出されたあなたを だれよりもおいしそうに 嬉しそうに わたしは飲めるから。 華やかさと甘さも感じられるのは あなたがわたしを選んだからで 前よりも あなたのことが好きだから 時間をかけて抽出した2人の味は 華やかさと甘さがあって えぐみのない素直な味がして

          COLD BREW 抽出された素直な2人