見出し画像

Dave The Diverをネタバレなしで紹介します

一言で説明をすると、
①魚を獲るパート
②寿司屋経営パート

上記2パートをひたすら繰り返しながら、ストーリーを進めていくゲームになります。

それぞれのパートは個々に遊んでも楽しめます。
しかし、各パートが補い合う形でゲームが設計されているところが、Dave The Diverの最大の特徴になります。

寿司屋を経営するために魚を獲り、魚をより獲りやすくするための装備を充実させるために寿司屋を経営するという目的を相互に補完し合うサイクルができています。

お互いのパートがお互いの目的となっているゲーム設計が非常に秀逸であると感じました。

どこを切り取っても絵になる美しさ

計算されたゲーム体験

2つのパートが補い合う作りも素晴らしいのですが、さらにDave The Diverではプレイヤーがちょうどゲームに慣れてきて「この部分がもう少し改善されたら良いのに」と思った頃に新しい機能を追加してきます。
機能の内容も良く練られておりますが、そのタイミングが絶妙で、プレイヤーのゲーム体験が緻密に計算されていると感じました。

こうした新機能の解放により、ゲームに慣れても常に新鮮な気持ちでプレイすることができ、かつ慣れた部分に関しては便利な追加機能のおかげで効率を上げることができます。

夜は寿司屋経営

ボリュームのあるストーリー


当初私は「魚を獲るパート」「寿司屋経営パート」をぐるぐる回すだけのゲームだろうと思っていました。確かに基本はその通りなのですが、それなりのボリュームのあるストーリーのおかげで単なる作業ゲーになることはありません。
キャラクター達も丁寧に作られており、プレイしていくにつれ愛着が湧いてきます。

ちなみに、ストーリーは29時間でクリアしました。

主人公のぽっちゃり感が好きです

個人的に気になるところ


Dave The Diverの良いところでもあるのですが、魚獲り、寿司屋経営以外の要素が含まれています。
例えば、敵に隠れながら進むといったことがストーリーの過程で求められます。
それほど難易度が高いわけでもありませんので、これによって詰んでしまうということはありません。

しかし、私は元々ステルスが好きではないということ、Dave The Diverに期待していたゲーム性が「魚獲りと寿司屋経営」ということであったため、少々気になってしまいました。

また、ストーリーを進めていくと強敵と戦うことになるのですが、相手の行動パターンを把握して戦う必要があります。

こういった点からもプレイヤーが「思っていたものと違う」と感じてしまうかもしれません。

とはいえ、これらの要素はゲームに変化をつけるアクセントにもなりますので、一概にマイナスとは言えません。
少し苦手な要素もありましたが、客観的に考えるといろいろな要素を取り入れて、ゲームの幅を広げているという試みであり、開発者が丹精を込めて作っているのが伝わってきます。

最後に


全体を通して丁寧に作られていると感じるゲームでした。
それは「魚獲りと寿司屋経営」のシステムに限らず、新機能の解放タイミングやキャラクターについても言えます。
29時間というプレイ時間でしたが、一気にのめり込んでクリアしたという印象です。
もし気になっているのであれば、ぜひ買ってみてください。本当に良いゲームでした!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?