本の値段が気分を上下させた

ブックオフで読みたかった一冊を購入した。
税抜き¥350で買った。
楽しく読み進めているのだが、
背表紙を見て気がついたことがある。
元々の定価が税別388円だということだ。

最近話題の本や、新刊が本屋さんで買うのとそう値段が変わらないのは知っている。
だけど、今回買った本は30年ほど前に出版されたもので、手に入れるのが困難だったり話題になっているわけではないと思う。
その本が読みたいと思ったきっかけは、ある雑誌のインタビュー記事でお勧めしている人がいたからである。
だが記事で、その本を大々的に取り上げていたわけでもないので、品薄になっていることはないだろう。

内心、新品とそこまで値段が変わらないなら
本屋に行けばよかったなーと、
ほんの少しだけ、ほんのちょっと思った。

ネットで新品を検索してみた。
Amazonでは600円ほどで。
やっぱり、今手に入れるのが困難な本なのかしら?
値段が定価より高くなっている?

出版社のオンライン購入ページを見た。
これが公式の定価だろう。
見た。
600円。
単純に定価が値上がりしていた。

やっぱりいい買い物をしたなと、思ってしまった。

気分は感情。
上がったり下がったり、ひとつの出来事からすぐ変わる。
感情に踊らされないようにとか、
感情をコントロールしようという話はよく聞くけれど、
なかなか難しい。
どうしても一つの出来事に対して一方向からの解釈で気分を上下させてしまいがちである。
だから、多角的に考える。
多角的にとは、いろんな可能性を考えてみることだと思う。

とりあえず私は手に入れた本を
いい気分で楽しもうと思う。

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