北果ての地、フィンランドが産んだケモナーが家に来た。
いつもより時間の流れが遅くなる土曜日の朝。
ソファーで猫と戯れていると、ドアベルがなる。
私は留学生でホームステイをしていて、
ホストファミリーと一匹の猫と生活を送っている高校生。
ホストペアレントはおばあちゃんとおじいちゃんで、70歳を越えている。
つまり孫の代までいるわけで、来訪者が大勢。
1週間に3人は来訪者がいる。
扉を開けると、立派な三つ編みを携えたライオンが立っていた。
ライオンにしては耳が大きいし、猫にしては鬣が豪華すぎる。
ライオンもとい彼の名前は、イルマンペッカ。
ちなみに先程紹介した同居人の1匹の名前はイルマ。
名前の意味は特になくて、
顔の模様が特徴的だ。
実はイルマンペッカは、イルマの元オーナーなのだ。
つまり、イルマのペッカというあだ名で呼ばれているホストファミリーの友人ということになる。
ひとしきり挨拶をした後、彼は人間に変身した。
ケモナーという言葉を知らない方も多いと思うので説明すると、動物を擬人化したコンテンツを楽しむ人の俗称。
彼につけてみてと言われたので、私も着ぐるみを着てみる。
意外と安定感があって、着け心地も悪くない。
ただ、重いのと、暑いのが問題だ。
彼曰くバッテリーをつけるとファンが回って涼しいらしいが、今回は持ってきていないよう。
手袋も結構付け心地がいい。
ふわふわしていて、まるで猫のお腹に手を入れているような感じ。
着ぐるみ体験会と写真撮影会が終わったところで、コーヒーを啜りながらおしゃべり。
korvapuustiを食べながら日本の話もした。
ちなみにこのkorvapuustiは英語だとシナモンロールと呼ばれている。ちなみに10月4日はコルバプースティの日なので皆さんも是非買って食べてみてほしい。
お菓子の説明を聞いている時に、突然一斉に耳を叩き始めた。
話を聞くとコルバプースティは耳を叩いた時の形に似ているからだそう。
そう言われればそうかもしれない。
螺旋が押しつぶされている形だし。
彼は自分以上に日本のコスプレや着ぐるみ界について知っていた。どうやら日本に着ぐるみの祭典的な大会があるらしく、今はそこに行く事が目標らしい。
日本の動画も見せてもらった。
以下は見せてもらった動画。
これまで着ぐるみ界隈を全く存じ上げなかったのだが、かなり栄えているのかも。
彼は日本のサブカルは宝だと言っていた。
言葉の垣根を飛び越えることができる日本のアニメや漫画、キャラクターコンテンツの文化の凄さを再確認した出来事だったかな。
日本に来たらまた会いたいな。
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