中学生と夜遊びと煙草①
近年グリ下とかトー横とかいう言葉が浸透してきてるけど、あれは都心の有名な場所が定番化されてるだけできっと地方にも「素行が良くない子供達の溜まり場」は存在している。
そして言うまでもなく不健全でトラブルの巣窟。
近寄らない一択だけど、特に家庭環境に問題がなくとも単にファッションとして、憧れとしてあぁいった場所に近づきたい子供もいるというから困ったものだなぁと感じる。
ヤンキーに憧れる、そんな感じなのかな?
スマホやSNSが普及した今私の子供時代なんかとは比べ物にならないくらい危険は身近に潜んでいる。
そして一部の家族に恵まれているはずなのにファッション化した街に憧れてしまう子を除き、やはりそういった場所を求めるのはいつの時代も家庭に問題がある子供達が大半だと思う。
振り返ると私の時代もそうだった。
夜遊びをする=何かしら家庭に問題を抱えている子
大人になるとそれがより分かった。
先日の記事に書いたAちゃんは、夜遊びだけはしなかった。夜遊び「だけ」なんて書き方をすると他には何かやってるのかって感じだけど、第三者目線で見た時彼女はヤンキー的な立ち位置だったと思う。
現代風に言えば常にスクールカーストの上位にいる感じで、見た目も派手で学校では自由奔放=反抗的で。
もちろんタバコも吸っていた。
夜遊びの話に入る前にまずは中学生の喫煙から。
思えば彼女に限らず中学時代親しい関係にあった周囲の人間関係はほぼ喫煙者だった。
(ちなみに私は煙草は吸わない。単純に金がかかるのと大嫌いな父親の匂いでもあったので、吸いたいとすら思った事がない。)
まぁいつの時代も未成年の喫煙なんてある話なんだけども。私たちのグループは学校でも吸っていたのでなんと先生方公認。
もちろん注意はされるし時には没収もされてた。
周りが喫煙する中私は駄菓子のするめを齧っていたので
「おまえらー!また煙草か!早く消せ!そして○○(私)はするめを食うな!」
とお怒りの声がたまにふと頭に懐かしく響く時がある。笑
そしてAちゃんの場合親も喫煙を知っていた。
更に親の前でも普通に吸っていた。
Aちゃんママ曰く、
「親に隠さないといけないような事は絶対するな」
とよく言っていた。
先日の記事にも書いた通り、親元を離れた途端に親に言えないような事に手を出す子…例に出した彼女だけではなくちらほらいた。
大切に真面目に育ててきたつもりが実は…
では本末転倒だと思う。
話戻ってAちゃんの喫煙を母親が許していた背景には厳しく注意したところで結局自分に隠れて吸うであろう事を分かっていたんだと思う。
隠れて吸うのが煙草だけならまだしも、それ以上の誘惑だって今後出てくる可能性をAちゃんのママは見通していたんだな、と。
親の前でどれだけいい子でも陰で何をしているか分からないようであるのは正直どうかと思うし、学校や外でのイキがった行動を親は知らない、知ろうともしない(自分の子がそんな事するはずないと信じ込んでる)のはよくある話だとも思う。
親が正しさだけに導くのが正解ではない。
誤解ないように書いておくが、決してAちゃんママは喫煙を推奨していたわけではない。一度AちゃんママとAちゃんが私がいる時にガチの喧嘩をした時があってその時も「煙草だって許してるのになぁ!」みたいな感じで否定的な発言をしていた。
普通は許容しないであろう事を見逃す代わりに子供達が自分の目が届かないところで誤った道に足を踏み入れるのを避ける…。
それも一つの形なんだと今大人だからこそ思える。
ちなみに別に未成年の喫煙を擁護しているわけではないし、書いた通り私は煙草が大嫌いだしそもそも成人してるしてない問わず煙草は吸うべきではないという考えです。
ただ、結局のところ大人が介入できる子供達の世界って年齢を重ねる事にどんどん減ってくる。
誰よりも子供の側にいて誰よりも子供の事が分かっていたはずなのに、そうじゃなくなってくる。
「親に隠さないといけない事だけはするな」
というのは何かを求めたり制限したりするより1番大切な事なのかもしれない。
成人するまで子の責任は私たち親にあるのだから。