めとてラボ

めとてラボでは、誰もが「わたし」を起点にできる共創的な場づくりを目指し、その環境や仕組…

めとてラボ

めとてラボでは、誰もが「わたし」を起点にできる共創的な場づくりを目指し、その環境や仕組み、空間設計などを含めた幅広い視点からホーム(拠点)づくりを行うプロジェクト。視覚言語(日本の手話)の中で育まれる感覚や言語を起点とした表現や場を探しています。

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  • めとてラボ

    「めとてラボ」の活動について、実際に訪れたリサーチ先での経験やそこでの気づきなどを絵や動画、写真なども織り交ぜながらレポートしていきます。 執筆は、「めとてラボ」のメンバーが行います。このnoteは、手話と日本語、異なる言語話者のメンバー同士が、ともに考え、「伝え方」の方法も実験しながら綴っていくレポートです。

最近の記事

【2024年9月開催】5005開放日

めとてラボでは視覚言語からなる自然な文化を耕すことをテーマに、さまざまなプロジェクトを実施しています。この度、手話や視覚言語を起点としたワーキングスペース「5005」を活用し、「0から、めとてでうまれる自然な文化」の発信の一環として、拠点を実験的にまちへひらく「5005開放日」を8月からスタートさせました。 手話という言語からなる身体感覚をもとに、ろう者が過ごしやすいよう設計された「DeafSpace(デフスペース)」の空間で、のんびり映像を眺めたり、座って休憩してみたり、

    • アソビバ|めとてスタディシリーズ:佐沢静枝さんとCL表現を実践してみよう!

      この記事では、今年7月7日、7月15日に開催した「めとてスタディシリーズ:佐沢静枝さんとCL表現を実践してみよう!」の様子を、めとてラボメンバーの南雲麻衣がお届けします。 めとてスタディシリーズの第1弾は「CL表現」 手話や視覚的な行動から自然にうまれた遊びや創造的な「ひらめき」を集め、研究やワークショップなどを通して、視覚言語の遊び方を探求するプロジェクト「アソビバ」。視覚言語の遊びを探るために、手話の魅力に触れる「めとてスタディシリーズ」の第1弾として開催した今回は「

      • 【通年開催】めとてラボ×5005 文化拠点プログラム『5005開放日』

        めとてラボでは視覚言語からなる自然な文化を耕すことをテーマに、さまざまなプロジェクトを実施しています。この度、手話や視覚言語を起点としたワーキングスペース「5005」を活用し、「0から、めとてでうまれる自然な文化」の発信の一環として、拠点を実験的にまちへひらく「5005開放日」をスタートさせます。 手話という言語からなる身体感覚をもとに、ろう者が過ごしやすいよう設計された「DeafSpace(デフスペース)」の空間で、のんびり映像を眺めたり、座って休憩してみたり、その場にい

        • 【2024/08/25開催】「ホームビデオ鑑賞会」を一緒に作りませんか?

          めとてラボの活動のひとつ「アーカイブプロジェクト」では、『手話から生まれる自然な生活文化の保存』をテーマに、手話やろう者の生活文化の新たなアーカイブ手法とその活用についてリサーチやディスカッションを重ねています。 その一環として、誰もが参加できる企画である「ホームビデオ鑑賞会」を実施しています。 「ホームビデオ鑑賞会」とは、ろう者の家庭で撮影されたホームビデオを、そのホームビデオに映っているご本人にゲストとしてお越しいただき、一緒に鑑賞するというものです。 家の中やお出か

        【2024年9月開催】5005開放日

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          16本

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          (からだ)と(わからなさ)を翻訳する|冊子制作

          https://metotelab.com/ はじめにこんにちは。 今回はじめてnote執筆をします、めとてラボ・メンバーの保科隼希です。 めとてラボでは手話通訳コーディネーターをはじめとする様々な人・もの・ことをつなぐ役割の”つなぐラボ”プログラムを担っています。 個人としては手話通訳士の肩書きもあり、今回の「パフォーマンス×ラボ」において手話通訳としての視点から考え、議論し、そして冊子の作成に携わりました。 さて、2023年7月29日~9日までの6日間、東京都美術館で

          (からだ)と(わからなさ)を翻訳する|冊子制作

          【2024/07/07, 07/15開催】めとてスタディシリーズ:佐沢静枝さんとCL表現を実践してみよう!

          めとてラボは視覚言語からなる自然な文化を耕すことをテーマに、さまざまなプロジェクトを実施しています。 その中でも、「アソビバ」は、手話や視覚的な行動から自然にうまれた遊びや創造的な「ひらめき」を集め、研究やワークショップなどを通して、視覚言語の遊び方を探求するプロジェクトです。 そして、アソビバでは、視覚言語の遊びをさらに探っていくために、手話の魅力に触れる企画「めとてスタディシリーズ」を開催します。 今回、着目するのは「CL表現」。手話ではさまざまなカタチや模様を手や顔

          【2024/07/07, 07/15開催】めとてスタディシリーズ:佐沢静枝さんとCL表現を実践してみよう!

          「遊び」を起点にしたラボラトリー|佐沢静枝さんのCL表現勉強会

          そうした活動のひとつとして、めとてラボでは今年度から、「め」と「て」から自然にうまれる遊びを集めたり、遊びがうまれる仕組みや場をつくるための検討会や勉強会を始めました。この取り組みを、"「遊び」を起点にしたラボラトリー”と呼んでいます。この記事では、11月20日に実施した「佐沢静枝さんのCL勉強会」の様子を、めとてラボメンバーの南雲麻衣がお届けします。 ◼️コミュニケーションは、イメージを共有することから始まる相手とイメージの共有ができていないと、コミュニケーションを深める

          「遊び」を起点にしたラボラトリー|佐沢静枝さんのCL表現勉強会

          手話から生まれる自然な生活文化の風景を探して|ホームビデオ鑑賞会2023

          めとてラボの活動のひとつ「アーカイブプロジェクト」では、「手話から生まれる自然な生活文化の保存」をテーマに、手話やろう者の生活文化の新たなアーカイブ手法とその活用についてリサーチやディスカッションを重ねています。 2022年度は、「ホームビデオ」に着目し、ろう者の家庭で撮影されたホームビデオに記録されているろう者の自然な姿や会話のやりとりの様子を見ながら、めとてラボメンバーと語り合う会を開催。 2023年度には9月と12月の2回、2組のご家族にご協力いただき「ホームビデオ鑑

          手話から生まれる自然な生活文化の風景を探して|ホームビデオ鑑賞会2023

          【2023/12/16開催】那須さん家のホームビデオ鑑賞会~めとてで紡がれる文化を探る vol.2~

          めとてラボでは、「手話から生まれる自然な生活文化の保存」をテーマに、手話やろう者の生活文化の新たなアーカイブ手法とその活用についてリサーチやディスカッションを重ねる「アーカイブプロジェクト」に取り組んでいます。 今回、ろう者である那須さんの家庭で撮影された「ホームビデオ」を鑑賞し、気づいたことや想像したことを言葉にしながら残していく場を開きます。 家族間での自然な手話での会話の様子、その関係性のなかで育まれてきた文化、撮影当時の社会の様子など、那須さんと共に対話しながらの鑑賞

          【2023/12/16開催】那須さん家のホームビデオ鑑賞会~めとてで紡がれる文化を探る vol.2~

          ファンファンの拠点「藝とスタジオ」へあそびにいく

          「めとてラボ」は、視覚言語(日本手話)で話すろう者・難聴者・CODA(ろう者の親を持つ聴者)が主体となり、一人ひとりの感覚や言語を起点とした創発の場(ホーム)をつくることを目指したラボラトリーです。 コンセプトは、「わたしを起点に、新たな関わりの回路と表現を生み出す」こと。素朴な疑問を持ち寄り、目と手で語らいながら、わたしの表現を探り、異なる身体感覚、思考を持つ人と人、人と表現が出会う機会やそうした場の在り方を模索しています。 2023年6月25日にファンファンの活動拠点で

          ファンファンの拠点「藝とスタジオ」へあそびにいく

          初めて制作した「めとてラボ」パンフレット

          さて、今回は、2022年度に初めて制作した「めとてラボ」のパンフレットについてご紹介したいと思います。 昨年度は、国内リサーチ、デフスペースリサーチ、アーカイブプロジェクトといったさまざまな活動をしてきました。その活動の様子をより多くの方に知ってもらいたいと思い、「めとてラボ」のパンフレットをつくることにしました。 実は、パンフレットづくりの過程で、手話で話しているときの感覚や手話と日本語のイメージについてなど、メンバーの間でもさまざまな対話がありました。 「めとてラボ」とし

          初めて制作した「めとてラボ」パンフレット

          【2023/09/23開催】DeafSpaceから考える、これからの私たちのための場づくり

          めとてラボでは、誰もが「わたし」を起点にできる共創的な場づくりを目指し、その環境や仕組み、空間設計などを含めた幅広い視点からホーム(拠点)づくりを行うプロジェクトに取り組み、視覚言語(日本の手話)の中で育まれる感覚や言語を起点とした表現や場の在り方を模索しています。 2023年10月に西日暮里にてオープン予定の手話×出会いの文化センター「5005(ごーまるまるごー)」は、めとてラボの活動拠点としても活用していきます。「め」と「て」で生まれる自然な文化を耕していくための心地よ

          【2023/09/23開催】DeafSpaceから考える、これからの私たちのための場づくり

          【2023/09/02開催】井岡さん家のホームビデオ鑑賞会〜めとてで紡がれる文化を探る〜

          めとてラボでは、「手話から生まれる自然な生活文化の保存」をテーマに、手話やろう者の生活文化の新たなアーカイブ手法とその活用についてリサーチやディスカッションを重ねる「アーカイブプロジェクト」に取り組んでいます。 今回、井岡さんというろう者の家庭で撮影された「ホームビデオ」を鑑賞し、気づいたことや想像したことを言葉にしながら残していく場を開きます。 家族間での自然な手話での会話の様子、その関係性のなかで育まれてきた文化(ろう文化)、撮影当時の社会の様子など、ホームビデオに写って

          【2023/09/02開催】井岡さん家のホームビデオ鑑賞会〜めとてで紡がれる文化を探る〜

          デフスペースデザインリサーチ in 長野

          「め」と「て」で耕されていく文化に触れる。 今回は、ギャロデット大学と筑波技術大学大学院にてデフスペースデザインの研究をされ、国内外のリサーチに取り組まれている福島愛未さんと進めた、手話で会話することと、視覚や触覚を起点とする身体的な感覚から生まれてきた居住空間のリサーチについて、めとてラボメンバー・和田夏実がお届けします。 みなさんは、「デフスペース」という言葉をご存知ですか?例えば、お互いの目を見て会話をするために、1階から3階までが吹き抜けになっていて、どこにいてもお

          デフスペースデザインリサーチ in 長野

          アーカイブプロジェクト|ホームビデオ鑑賞会

          そのなかの活動のひとつ「アーカイブプロジェクト」では、「手話から生まれる自然な生活文化の保存」をテーマに、手話やろう者の生活文化の新たなアーカイブ手法とその活用についてリサーチやディスカッションを重ねています。そのはじまりとして、まずはろう者の家庭で撮影された「ホームビデオ」の鑑賞会を行い、ろう者の自然な姿や会話のやりとりの様子を見ながら、めとてラボメンバーと語り合う会を開きました。今回は、その鑑賞会の様子をめとてラボメンバー・岩泉穂がお届けします。 ホームビデオを通して見

          アーカイブプロジェクト|ホームビデオ鑑賞会

          つなぐラボ|「手話通訳コーディネーター」

          「めとてラボ」は2022年4月より東京アートポイント計画のアートプロジェクトのひとつとしてスタートしました。現在は国内リサーチ(福島、愛知)、デフスペースリサーチ、アーカイブプロジェクトといった活動に取り組んでいます。 しかし活動をしていく中で、情報保障の設計や通訳・翻訳の在り方に課題がいくつかありました。そこで、通訳・翻訳を専門とする方々へインタビューを行ったり、つたえあうことへの工夫について考えていく「つなぐラボ」が誕生しました。 今回は、「つなぐラボ」の活動の様子をめ

          つなぐラボ|「手話通訳コーディネーター」