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効果的なフラッシュバックの使い方 vol.1

【フラッシュバックは使うな】

The Usual Suspects

さて、皆さんはフラッシュバックが何かをご存じでしょうか?
日本語では『回想シーン』と呼ばれ、過去に起きたことを映像にて表現するシーンのことです。

おそらく皆さんもテレビやドラマで何度も見た事があるでしょう。

しかし、私が学生の時、脚本の授業では「フラッシュバックは使うな」と言われました。実際に多くの脚本執筆のアドバイスの中には、フラッシュバックは使わない方がいいというものもよく見かけます。

それはなぜでしょうか?

その最大の原因は大抵のフラッシュバックシーンは単なる過去に起きたことの説明であり多くの場合、フラッシュバックがあまり効果的に使われていないからです。

90年代、2000年代とある種のフラッシュバックブームが到来しました。
フラッシュバックを使った新たな映像、リズム、そして大逆転の結末など。
気がつけば、20年の間にあまりにも安易に物語を説明するためだけに使い古されて、フラッシュバックが出てくると、ちょっと"ダサい"と思われてしまうのが現状です。皆さんも映画やドラマを見ていてうんざりした事はありませんか?

しかし、フラッシュバックは本当に陳腐な表現なのでしょうか?

いいえ、フラッシュバックは今も昔もきちんと表現できれば素晴らしい映像表現です。

The Usual Suspects

では、どうすれば素晴らしいフラッシュバックシーンが書けるのか?

そのポイントはフラッシュバックは情報の補足ではなく感情を増幅させるための仕掛けであると言うことを意識することです。
それを踏まえて、まずはフラッシュバックを知っていきましょう。

次回、より詳しくフラッシュバックの本来の目的を紹介していきます。


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映画のメトダ
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