在庫がないのはゴメンだけど
医薬品の流通が混迷を極めたことをきっかけに、マイナーであったがゆえに逆ににわかに脚光を浴びた処方可能な薬剤というのが存在します。
例えば、
ペントキシベリンクエン酸塩錠15mg(鎮咳薬)とか
セチルピリジニウム塩化物トローチとか。
(あくまで個人の感想です)
前者は咳止め全般が全然手に入らなくなったときに、
後者はSPトローチの入手が困難になったときに、
それぞれ「へぇ~、こんなのあるんだぁ」と私なんかはその存在を初めて知ったぐらいです。
ただ、私の薬局ではメジャーどころの薬剤でなんとかやりくりできてしまっていたので、このあたりの薬を在庫する必要性にまでは迫られることがありませんでした。
仮に処方がきてしまったとしても、メジャーどころに変更の問い合わせをすればいいや…ぐらいの感覚で。
実際に処方を目にすることがないまま幾年月。
なんと先日、ついにきてしまいました。
セチルピリジニウム塩化物トローチの処方が!
SPもオラドールも通常出荷となっている現状で、あえてこれを選ぶ処方。
やや遠方のクリニックだったからよくわからないけど、なにかこだわりがあるのかもしれないなぁと考え、まずは次の配送便で入荷するかを確認です。
出荷調整はとうの昔に解除されていることを確認したうえで、卸さんに片っ端から電話。
結果的には全卸さんで「在庫がないので入荷次第のお届けになります」とのご返答。
うん、出荷調整はかかってないけどすぐに入荷しない薬ってあるよね。
「○ル○ラ」とか「ツ○ハ○」とか。
のどの調子が悪い患者さんに何日も待ってもらうわけにはいかないので、ここで初めてクリニックへの問い合わせに踏み切ります。
「え?トローチないの?チッ!じゃあSPでいいです」
ツーツーツー…
あっ、舌打ちした。
まぁ、私ぐらいになると舌打ちされたぐらいでは別になんとも思わな…
・・・
・・・・
・・・・・
いっけな~い!殺意殺意!!(構文)
SPトローチがないという問い合わせであれば舌打ちぐらいはされることもあるかもしれないなぁとは思うけど、さすがにこれはどこの薬局でも常備しています!って感じのトローチではないと思うんだけどなぁ。
…っていうか、初コンタクトの相手に舌打ちって、人としてどうなry)
まぁ、終わりよければすべてよし👉
月に1枚、処方が飛んでくるかどうかぐらいのクリニックなんだけど、今後にそなえて在庫しておくかどうか、問題はそこなんだよにゃぁ…🐈
う~ん、悩ましい。