南の我が家

みなみのわがやよ
ひたすらに蒸し蒸し、陽光つよくわが脳を穿つ

とりの声、せみの叫び、ねこの首輪の鈴の音

湿りし大気を伝うジェットの唸り

熱に匂い立つ木のかおり
毛皮にため込まれた熱のかおり

機械に冷やされし床
滞留する熱風
足裏にはりつく埃

さまざまのみどり
さまざまの地の色

木のかおり
熱された埃のかおり

眩しさと葉の影

湿りけ、日の照り
それらが育てるたくさんのもの
それらに溢れる大地にすべてをあずけて暫し安らぐのみ

ああすばらしきみなみのわがやよ

#日記 #詩 #帰省

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