がん罹患数が増加中!すべてのがんに共通する5つの予兆症状
がん研究
振興財団によると、2021年(令和3年)の基準において、日本人のがん患者の発生者数は約100万人と推定されています。
過半数を超える有病率を考慮すると、2人に1人はがんにかかる可能性が高いことが示唆されます。
このようにがんの発症リスクが高い場合は、健康な人でも準備をすることが重要だと考えます。
今日の知っておくべき健康情報は、がんの共通した5つの前兆症状です。
①汗が雨のように降り続ける症状
(原因不明の高熱を伴う)
がんは、細胞の異常な増殖によって組織や器官で発生する病気であり、腫瘍が形成されて周辺組織に浸透したり、他の部位に転移する可能性がある疾患です。
がんの発病時の予兆症状として、普段から理由もなく汗が雨のように流れ、激しい高熱が出ることがあります。風邪やインフルエンザなどの疾患がない状況で「理由が不明な熱感」を伴う汗が持続する場合は、一般的ながんの共通症状です。他の症状と併発する場合は、がんを疑う必要があります。高熱が長時間続く場合は、必ず病院で検査を受けることをお勧めします。
②激しい痛み
すでにがんが生じている病変の周囲では、不明瞭な激しい痛みを感じることがあります。普段と同じ生活をしている途中に突然始まった激しい痛みを感じる場合、がんのシグナルの一つかもしれません。
原因不明の激しい痛みにより日常生活が支障をきたしている場合は、がんが進行している可能性があるため、早めに病院を受診し、精密な検査を受ける必要があります。
③理由のない出血
突然の出血が理由もなく起こることがあります。例えば、普段から鼻血が出なかった人が最近になって鼻血が頻繁に出るようになったり、原因不明の血便や血尿が繰り返し起こる場合、がんを疑う必要があります。
がんと出血の関連性
がんが転移して組織や血管を損傷するため、外部からの出血や内部からの出血が生じる可能性があります。したがって、「黒便」や「赤便」は胃がん、大腸がん、膵炎、膵がんなどの主な症状です。
④極度の疲労と体重の減少
食事や睡眠に十分な時間をとっているにも関わらず、起床時に通常の疲れ以上の疲労感を感じて、それが長期間続く場合は、体からの異常な信号である可能性があります。
さらに、がんの前兆として代表的な症状の一つに体重減少が挙げられます。
食事が十分であるにもかかわらず、継続的かつ大幅な体重減少が見られる場合は、精密検査を検討する必要があります。
がんが発生すると、がん細胞の成長に伴い体のエネルギー(ブドウ糖)が消費され、体重が減少します。
また、免疫細胞が過剰に活動するため、急激な体重減少はがんの発症を示す代表的な症状とされます。
⑤異常な塊が触れられる
がんが発生してからしばらく経った後、しこりが触れられる症状が発生することがあります。このような場合、疾患がある程度進行したと考えられます。大腸がん、甲状腺がん、乳がん(わきの下や脇)、皮膚がん、リンパがんなど、多く見られるがんの場合、病変が進行した時点でしこりが触れやすくなります。
しかし、しこりが触れられた時点で、すでにがんがある程度進行している可能性が高いため、病変が触れる前に定期的な検診を受け、健康管理をすることが重要です。
今日は、がんが発生した際に共通して現れる症状についてご説明しました。
がんの発症率は思ったよりも高いため、健康管理や症状の観察に細心の注意を払い、がんの予防に努めることが重要です。
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