人生初入院、初手術からの復帰【495/500】
約1か月ぶりの更新となります。株式会社はこの亀谷です。
予想外の病気にかかりまして、ここ1か月間お休みをいただいておりました。
多くの仕事をリスケしてしまい、関係者の皆様には本当にご迷惑をおかけいたしました。申し訳ございません。
今回の経緯について、なかなか直接ご説明を出来ない方もいらっしゃいますし、この歳になり初入院、初手術という経験をして色々と考えることもあったので、今回は「5-6月、何が起きていたのか」について報告をまとめておこうと思います。
少し長くなると思いますので、ご興味ある方はご覧ください。
今回の病気と経緯について
今回、亀谷が患っていたのが「尿膜管膿瘍」という病気です。
本来は出生後なくなるはずのヘソと膀胱をつなぐ管が残っていて、そこが化膿して膿が溜まってしまっていました。
前兆に気付いたのは4月29日。
少しお腹が痛いなぁくらいに思っていたんですが、すぐに痛みが引いたので一時的なものだろうと思っていたら、5月15日にヘソから膿が出ていることに気付いて事態が発覚。
予約の都合で5月17日に病院に行って診察を受け、抗生物質をもらって様子を見ていたのですが、5月19日には痛みと発熱で動けなくなり、5月23日には大学病院で精密検査。
ここから6月2日まで毎日通院しながら、点滴で抗生物質を打ち、炎症の様子見ていたのですが、全く病状が改善せずに6月2日に緊急入院が決定。
6月4日病室でヘソから血と膿が噴水のように出て、スプラッター状態になり、6月5日に緊急手術が決定。患部を切開して、身体の中に溜まっていた膿を綺麗にして、6月12日に一時退院。現状、経過観察となっています。
文字に起こすとさらっとしていますが、5月19日~手術するまでが毎日39~41度くらいの熱+腹部の痛みで本当にツラい2週間でした。
独り身かつ自宅には何もないので、ただ布団の上で寝て耐えるだけ。
仕事をしたくても机も椅子もなく、痛みで起き上がることも出来ずにただ寝ているのみ。
入院してからも、まだコロナのせいで入院時の面会が基本NGでして、病院内にいても水を買うとか自分に必要なことは自分でやらなければいけなくて、痛いし、常に点滴打っている状態で、点滴を引っ張りながら買い物にも行かないといけないなど、なかなか貴重な体験をさせてもらいました。
現状、症状は落ち着いているものの、まだ経過観察中でして、このまま炎症が収まれば、頃合いを見計らって再度膿瘍になってしまった部分を摘出するための手術を行います。
1か月間ずっと寝ていたために、体重が6kg落ちて、筋力も衰えてしまい、まだまだ普通の日常生活を送るのがきついのですが、もうしばらくは暖かく見守っていただけますと幸いです。
今回初入院、初手術で感じた初体験に対しての感覚の変化について
今回、突然思いもよらない病気にかかり、初入院、初手術という経験をしたのですが、この歳になるとだいぶん肝が据わってくるなぁというのが個人的な感想です。
私自身、病院とか注射とかはあまり好きではないのですが、毎日採血して、点滴を打っているうちに、それらに対しては何の抵抗もなくなりましたし、今回入院して、手術しましょう。と言われたときに思ったことは、怖いとか不安とかではなく、「人生でやったことなかったし、せっかくだからやっておくか。」でした。
手術の決定は緊急だったので、
8時半に手術します。と言われて、10時半から手術。
と余計なことを考える時間がなかったからということもありますが、手術することに関してあまり感情の起伏がなかったというのは、少し自分でもびっくりしています。
感情的にはバンジージャンプを飛ぶくらいのイメージで、準備して、いってしまえば終わりだし、やめてくれと言って止まるわけでもないから、まぁ仕方ないよね。どうせ死ぬわけではないし。という感じ方は、10代の頃の自分とは全然違います。
これは長い年月を生きてきた経験がなせる技なのでしょう。
また高熱と痛みで倒れている期間も、生きていく上での物事の優先順位を確認できたような気がします。
普段であれば、多少の熱くらいであれば仕事やりながら耐えるのですが、今回はもう痛くて起き上がれないし、熱が高すぎて考えるのも面倒だし、どうせ今何かあっても対応できないんだからなるようになるでしょう。という諦めの境地まで完全に到達し、流石に告知しないと迷惑かけるなぁという思いから、関係各所への連絡とSNSでの周知だけして、もう諦めようと開き直れたのも、自分としては面白かったです。
まぁ、人間、普段偉そうなことを言っていても、結局は身体あっての物種ですしね。仕方ない。
と最終的にはなるんだなぁと。
仕事も生活のためにやっているわけで、仕事をしなかったら死ぬかと言われればそうではない。その辺の関係性も自分の中ではっきりして良かったと思っています。
健康と情報取得について
あと入院中に大きな発見だなぁと思ったのが、高熱を出しているときに、能動的な情報取得になればなるほど身体がきつくなるということが分かったことです。
視覚的な情報取得のほうが聴覚的な情報取得よりも身体の負担が大きい。ということも理解しました。
熱が出ているとまず目から情報を入れるがきつくなるんですけど、意味のある情報を入れるのはさらにきつくなります。
テレビも暇だからとつけておくのですが、特に意味をもっていない地上波は許せても、ネットフリックスとか番組を選んでストーリーを追わないといけないものは脳みそが拒否します。
一番きつかったときは情報は一切遮断していたのですが、多少余裕があってもテレビは眩しくて身体が拒否反応を起こすので、ラジオを聞き流しながらぶっ倒れていました。
ただ逆に身体が回復してくると、聴覚だけでは情報量がもの足りなくなってきて、視覚的な情報も欲しくなり、さらにはそこに意味を求めだすので、いかに普段の生活で健康であるべきかということを考えさせられます。
脳を動かすこともやはり健康第一ですね。
今後の活動につきまして
現状、体力が落ちているので、まだ完全復活とは言えない状態なのですが、病気の経過観察と合わせて体力を回復させながら、徐々に仕事も復帰していっております。
おそらく6月いっぱいくらいで一度完全復帰できるのではないかと思っていますが、まだ7-9月で再手術が必要でして、改めて1週間程度お休みをいただく予定です。そういう意味では完全復帰は10月以降になるかと思います。
ただ、いろいろ書いてきましたが、今回の緊急入院での一番の大きな収穫は、自分がしゃしゃり出なくても、会社自体が廻ることが分かったことです。
もちろん、いきなり抜けると仲間に負荷をかけたり、お客様にご迷惑をおかけする部分はありつつも、自分がいなくてはいけないんだ。という意識はだいぶん薄れて、今後、会社の中で自分がいるポジションは変えていけるし、仲間の成長のためには変えていかないといけないんだなぁということを深く感じました。
今回こういう形で病気になったのも、きっと何かの天の思し召しだと思いますし、こういうことがないと気が付けないことに気付く良い機会になったと思いますので、今回感じたことは大切にして、引き続き頑張っていきたいと思います。
この度は多くの方にご心配、ご迷惑をおかけすることになってしまい、申し訳ございませんでした。
これからも粛々と働いてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします!
それでは皆様、良い週末を。