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広告業は一日してならず【268/300】

10月も終わり、来週からは11月。

びゅんびゅん時間が過ぎていきますね。株式会社はこの亀谷です。

さて、本日は「広告業は一日してならず」というテーマで1本書いておきます。

うちの会社は、新入社員がほぼ業界未経験者で構成されています。

なので、入社して数か月すると多くの人が悩みます。

「仕事がなかなかできるようにならないと。。。」

そんなの当たり前やろ(笑)

と僕は心の中で突っ込むわけですが、まぁ、そんな突っ込みを入れても仕方がありません。

今日はそんな状況をどうやって抜けるかを考える回です。

そもそも広告業界で仕事ができるとは何ぞや?

そもそも広告業界で「仕事ができる」とはどういう状態でしょうか?

仕切りが上手い?デザインが上手?資料作成が上手?

それは作業が上手なだけであって、「仕事ができる」ではありません。

そもそも、広告業界自体が、何か特定のサービスを扱っているわけではないので、他の仕事と比較して、「仕事ができる」とはどういう状態かが分かりにくい業界だったりします。

何の商品も扱っていないので、私は広告業界のことを「空気業界」と呼んでいますが、結局は、お客様の求める結果が出せるかどうかが全てであり、担当としては、少なくとも結果を出すまでの戦略を作りだせて、それを信じて実行し続けられることが最低条件です。

だから、そもそも大前提として、必要なスキルセットが多いんですんよ。

もっている必要がある知識だけを考えても、広告業界の知識、担当しているお客様の業界の知識、お客様の商品カテゴリの知識、担当している商品自体の知識、取り扱っている媒体の知識などは、最低限おさえないといけません。

それに加えて、戦略立案、提案力、制作ディレクション、メディアバイイング、レポーティングなど、実際の実務が加わってきます。

これにもっと細かい話をしだすと、政治力だったりなんだったりもあれば良いなぁという話があった上で、実行し、運を掴み取らなければいけません。

そりゃ、目の前の管理画面をちょっといじれるようになったくらいで簡単に結果なんか出ませんよ。

とは言いませんが、ここは理解してほしいなぁと思うところです。

そもそも簡単に結果を出せるという理解が間違っていただけで、別に落ち込むことではないよと。

ただ、このような話をして長い目線で見ようね。というのは簡単なのですが、これを理解しても「仕事ができるようになりたいのにできない」という問題は全く解決しません。

どうやったら会社として仕事ができるようにしてあげられるのか?

会社としては、どんなに未経験であろうが、仕事は出来るようになってほしいし、成長を実感してほしいと思っています。

知識面や技術面は、研修などである程度バックアップできます。

ただ、実務で使ったことのない知識や技術は持っていても何の意味もありません。

そうなってくると実務をこなさないといけないのですが、ここで今のご時世「はい、お願いね。結果が出るまで頑張れ!」という風にやっても意味がないので、結果が出るまで併走する必要が出てきます。

まずは案件をこちらで準備して、路上教習に繋げるわけです。

初心者からすると、横に鬼教官を載せて公道を走るようなものなので嫌だとは思いますが、こちらも研修用に仕事を受けているわけではなく真剣な仕事として案件を受けている以上、どんな状況でも結果は出さなければいけません。

自分が前に出るのではなく、出来る限りやってもらって、一緒に結果を出す!

なかなかここまでやってくれる会社も中小だと少ないよなぁと思いながら、現在は自分で担当しておりますが、これが出来る人がマネージャーだということを考えると、うちの会社でマネージャーをやるのは結構大変なんだなぁと、最近やっていて思いました。

結果を出して、一緒に喜んで、研修終わり!

これが出来るようなマネージャーがたくさん育てば、それはとても良いことなんでしょうね。

是非、みんなにはここを目指して頑張ってもらいたいものです。

効率を最大限に上げても量はいる。

私はド・ブラック企業でずっと働いていて、出来るまで頑張れという生活をしてきました。

朝5時に会社から帰宅しながら、ドリカムの「朝はまた来る」と「何度でも」を聞きながら涙を流していたことを今でも思い出します。

私自身、頭が良いわけでも、要領が良いわけでもないので、こういう時代には自分にはあっていたんだろうなぁと思っていますが、今の時代この量の問題をどう超えてもらうかは、経営者としてかなり頭を悩ませるところです。

人を中心に会社をつくるのではなく、もっと仕組みを中心にした会社を作れば良い。

という安直な答えは分かっているんですが、それは自分がやりたいこととは違います。

それなら人と働く意味がないじゃないかと思ってしまうんです。

私は「社員の人的価値を最大化する」という目標を社内に掲げています。

来る次の世の中、うちの会社じゃなくても重宝されるような人材に社員全員がなって欲しいと思っています。

そうなった際に、いかに働かされているではなく、自分が働いているという能動的な姿勢で、ものごとに取り組めるかは重要なポイントだと思っていて、そのための成長できる仕組みづくりを考えています。

今の広告業界にいて、管理画面や資料をいじるスキルだけを身に付けても、将来に対して何のレバレッジもききません。

全体を俯瞰し、自分の知識から自分の意見が言え、課題に対して戦略設計と実行が出来るようにならないと。

ここまで出来れば、目先AIが出てこようが、きっと必要とされる人材になるでしょう。

結局、どんな時代が訪れても、絶対に広告業界はどの会社が担当するかよりも、誰が担当するかの方が重要です。

自分が担当することに意味があります。

私が担当で良かったですね。

くらいのことをお客様にはっきり言えるくらいまで、それぞれが成長してほしいなぁと思っています。

そして将来、みんなが独立し、誰もいなくなったからという理由で会社自体をそっと閉めることが出来れば、それは自分として最高のエンディングです。

まぁ、すんなりそんな風にはならないのですが、少しでもみんなの成長を期待して、私は今日も粛々と働こうと思います。

それでは皆様、良い週末を!

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亀谷 誠一郎 / 粛々と働きます
現在、母とのコラボ企画を行わせていただいております。サポートいただいたものに関しましては、全て実家の母の創作支援費用として利用させていただこうと思っております。何かお礼できることがあれば考えますので、お気軽にご相談ください。いつもありがとうございます! かめ